触手。
それは浪漫。
触手。
それはドリーム。
ビルの立ち並ぶシーサイドタウン、キラキラと雪のようなものが舞っている。
朝野 未沙があたりの悲鳴に振り返ったとき、そこに見た光景はまさに……ドリーム!
にょろにょろにょろにょろ。
体の一部を蛸のように触手化させた人々が右往左往していた。
そして未沙自身も、ろっこんが発動していないにも関わらず、身体の一部が触手と化していたのだ。
「寄生されたな」
突然頭の中に声が響く。もれいびにはお馴染み、テオの声だ。
「寄生って?」
「さっきの雪みたいなやつ。あれは人間に寄生しその一部を触手化させる微小な生物だ。なに、大した奴らじゃない。触手を切り落とせば身体は元通りに戻る。ただ――厄介な奴もいるみたいだな」
交差点に佇む、ぼんきゅぼん! なセクシー美女。
薄手のシャツから透ける見事な肢体。
彼女の頭は……触手だった。
頭のあるはずの位置から、触手を毛玉のように絡ませて蠢かせていたのである。
「おお~っ」
未沙が感嘆の声をあげた途端、頭の触手が弾けるように四方八方に伸びた。
触手の数は多く、近くにいた何人かをあっという間に巻き上げたりぬるぬるにしたりしている。
テオはやれやれ、と鼻を鳴らした。
「とりあえずこの一帯は世界を切り分けた。あとはてめーらでなんとかしてくれ」
こんにちは。ガイドに朝野未沙さんにご登場いただきました。ありがとうございます。
今回はあなたの身体の一部が触手化しました、というシナリオです。
○触手化
触手化しているのは身体の一か所です。
頭が触手の場合は、考えたり喋ったり見たり聞いたり、できません。本能で動きます。
触手の長さは身体の2~3倍ほど。
触手のタイプは三種類。
・スパスパ……刃物のように切れ味鋭い触手
・ぬるぬる……触手全体からぬめりのある粘液が出ています
・ペタペタ……吸盤がありものを掴んだり、なにかに貼りついたりすることができます
触手は自由自在に動かせますが、うまく動かせない人もいます。ご自由に設定してください。
触手が切り落とされると、身体は元に戻ります。自分で切ってもいいです。切るときは、それなりに痛いです。
○触手頭の女
名前を「ボンキュボーン子」と言います。
触手は十本以上あり、ぬるぬる、ペタペタ、スパスパのすべてがある。
すべての触手を切り落とせば元に戻るはずです。
やたらと人をつかみとって人質をとるような行動を好みます。
目的は特にないようですが、放っておくと殺されかねないので気をつけてください。
○アクション
アクションでは、以下の2点を必ず書いてください。
・触手化した体の部位
・触手のタイプをひとつ
ボンキュボーン子に捕まってる状態からのスタートも可能です。
ボンキュボーン子を含め、参加者全員の寄生触手を切り落とすことができれば成功です。
ろっこんは、触手化していても発動条件を満たすことができるなら、いつも通り発動します。
バトルなどとは関係なく、触手ライフを楽しんでいただいても構いません!
ただしアドリブ度が高い場合、アクションに失敗すると恥ずかしい(酷い)目に遭う確率が上がりますのでご注意ください。
それではみなさまのご参加お待ちしております。