それはある晴れた日曜日の昼下がりのこと。
「うーん。今日もいい天気だなー!」
エルクくんこと
エルカディア・シュルツくんは旧市街に広がる秋の空気を胸いっぱいに吸い込んで、大きく伸びをしました。
彼は今年の春から寝子島にやってきたドイツ出身の小学校四年生。
今日は学校の社会科の宿題で『日本の秋』を探しに来ていたのですが。
「これが日本の秋かぁ。フウリュウだな~」
日本の『からくり』を利用した玩具などの発明家であるお父さんの影響か、『和』をこよなく愛する少年のエルクくん。
古く趣きのある家々が軒を連ねる旧市街の景色に、エルクくんは早くもテンションが上がりっぱなしのようです。
(寝子島にやってきてからたくさんの日本を見てきたけれど、きっとまだまだボクの知らない日本がたくさんあるよね!)
青い瞳をキラキラと期待に輝かせ、今日もエルクくんは全力でこの一日を楽しむために目の前の道を駆けだしたのでした。
ごきげんよう、水月 鏡花です。
今回のガイドにはエルカディア・シュルツくんにご登場頂きました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
もし、ご参加頂ける場合にはガイドの内容にはとらわれず、自由な秋探しを体験して頂ければ幸いです。
さて、神魂の影響で大変に明けましておめでたい感じの時期もありましたが、よくよく考えると寝子島暦ではまだ10月。
寝子島でもようやく一部の紅葉が色づき始めた今日この頃。
ここは一つ、エルクくんのように、日常の中に存在する小さな秋を探してみませんか?
今回はそんなお話です。
舞台は寝子島内であればどこでも構いません。
そこにいる理由も自由です。
最初から何かのきっかけで秋を探していてもいいですし、何か用事があってそこで偶然に小さな秋を見つける(感じる)、それも風流かもしれません。
日曜日なので学校・会社は基本的にお休みです。
時間も特に問いません。
ただし、中学生以下の方は夜以降の行動は制限がかかる場合があります(おまわりさんや先生に見つかってしまうなど)。
小学生の皆さんのなかにはエルクくんと同じような宿題を出されている方々もいらっしゃるかもしれません。
お友達や、知り合いのお兄さん・お姉さん・おじさん・おばさんなどに、宿題のお手伝いをお願いするのもいいかもしれませんね(その場合は『GA』の利用を推奨します)。
もちろんお一人様での参加も歓迎です。
秋の空を見上げて、一人でセンチメンタルな気分に浸るのも乙かもしれません。
なお、キャラクター登録されたNPCは今回登場しません。あしからずご了承ください。
それでは物語の始まりです。