ようやく色づき始めた十月の九夜山。
小学5年生の
那珂島 朱深は、今日もまた妖怪を探して散策していた。
「妖怪探しに出発だ!」
しかし、秋の日は釣瓶落とし。
気づけばあたりは暗く、元来た道を見失い……。
体力も気力も限界に達したそのとき、
「あれ? こんなところに、こんな建物が……?」
深い霧の中に、ポツンと建っているのは……学校?
ボロボロで怪しい校門は、まるで猫鳴館のようだ。
門に掲げられた立て看板には、しわしわの字でこう刻まれていた。
『寝子島あやかし学校、運動会』
ぎぎぎ……と音を立てて、校門が勝手に開いていく。
中からは、なんだか生暖かい風が吹いてきた。
あやかしの者に出会えるのか、それとも、既に自分があやかしの者になっているのか、朱深はごくりとツバを飲み込んだ。
◆舞台
古今東西の妖怪や怪異の者が通う寝子島あやかし学校が舞台です。
九夜山に行く予定も何もなかったひとも、不思議な神魂の影響で散策してしまったようです。
参加者のあなたは、気づけばここに来ていたことになります。
◆みんなの立場
あなたの立場は、以下ABのどちらかです。
必ずアクションにわかるように書いてください。
【A】自分は妖怪だった!
あやかし学校の存在に気づいたとき、既にひとではありません。
一般的な(簡単に検索できる)あやかしの者、簡単に説明できるオリジナルのあやかしの者、どちらもOK!
あえて自分では決めず、マスターに任せてしまうのもアリです。背後霊や前世占いのように。
たいていの場合、心もあやかしの者になります。運動会を心から楽しみましょう。
【B】自分はひと(もれいび)のまま。
ここではむしろ異端となりますが、いつも通りのあなたです。
あやかしの者に囲まれて右往左往したり、人間であることがバレないように誤魔化したり、大変かも?
バレると酷い目に遭って、追い出されます。(最初に酷い目に遭う人を目撃してしまいます)
こっそり出て行こうとしても、妖怪の誰かに見つかって出られません。
絶望しながらも運動会をやり過ごして、「夢なら醒めてくれ!」と願いましょう。
◆できること
今日は運動会です。
白猫組VS黒猫組のような、どことどこが戦うという形式ではなく、単に運動を楽しむ会のようです。
二人三脚に強制的に出場させられてしまいます。
▼二人三脚のルール
墓石や骸骨の転がる校庭で、血の付いたロープで足を結んで、肩を組んで走ります。
走るといいながらも飛んでる妖怪もいます。ルール無用です。
誰と組むかは自由です。
アクションにあれば従いますが、なければ他のPCさんまたはNPCと組んでもらいます。
見事に入賞すると、あやかし学校の生徒なら誰でも大好きな、腐敗カエル絞りジュースをプレゼント。
【B】の人は、喜んで飲まないとバレるから要注意です。死にはしません。
その他、あやかし学校の運動会に相応しいアクションであれば、自由にご記入ください。
モブNPCの妖怪なども、できる限り採用して描写します。