夏の日差しをはね返し、きらきらと力強い輝きを放つ水面。
中津川 笹鳴はそんな川のそばに居るだけで、首のあたりがひんやりとしてくるような気がした。目をつむるとコポコポと可愛らしい川の音も聞こえてきて。心地よい時間だった。
そうして何気なく川べりを散歩していると、星ヶ丘寮の方から歩いてくるふたり分の人影に気がつく。
「やあ、これはこれは。先輩も涼みに来たのかな?」
大げさに両手を広げて笹鳴に声をかけたのは、一年後輩の
神山 千紘。
「あ、えっと、」
笹鳴は彼の芝居がかった振る舞いに少し慌ててしまう。
「中津川さん、こんにちは」
そんな彼とは対照的に
結城 正義は穏やかな――ごくごく常識的な範疇の挨拶を述べた。
「ど、どうも、こ、こんに……」
笹鳴もその返事に倣おうとしたのだけれど。
ひゅるひゅるひゅるる~。
なにか。
なにか白い物体が川の上流から流れてきて、それどころではなくなってしまった。
「あれは、なんでしょう……?」
笹鳴の左目はまったくものを映してくれない。そして右目の視力も十分とは言えなくて。その白いものがいったい何なのか……笹鳴には見当もつかなかった。
「
ヒモだね!」
「
布かな?」
とふたりは言う。それから同時に「
そうめんだ!」
彼女の代わりにふたりは見事な連携プレイでその正体を突き止めてくれた。
どうやら天宵川にそうめんが大量に流れているようだ。
だが、けれど、しかし。
(ど、どうして、そうめんが……?)
そう思う間にどんどんとそうめんは川を下り、また新たなそうめんが笹鳴の前に現れる。そしていつの間にか騒ぎに気がついた人も集まってきて――
「流しそうめんしようぜ!」
いったい誰が言ったのか。
こうして、ちょっと不思議な流しそうめん大会が始まったのである。
*概要*
川でそうめんが自然発生しました。
流れてきます。
基本的にだからどうということでもありません。
誰の迷惑にもなっていないので、無視してもいいです。
でも、でも!
これはキャッチするしかないないじゃない!
という方々は是非楽しんで下さい。
このおかしな現象ですが、海まで行くと何故か消えます。それとそうめんはふやけません
*注意事項*
・川の中でキャッチしようとして失敗したり、川の中でそうめんが身体に絡みつくと、一瞬、力が抜けて自分も流されます。
・薬味、おつゆ等は準備しておりません。必要な方は各自、あるいは協力して準備をして下さい。
※準備する薬味はコメント欄などで相談、分担することをおすすめします。
*舞台*
星ヶ丘教会の裏手の天宵川(地図でいうD8のあたり)が主な舞台です。
そうめんが流れる範囲はD7~A7まで。
・川の水は、とてもきれいです。
神魂の影響か、今日は特にきれいで飲んでも害がないようです。
(魚なども泳いでいるようですが、やはり神魂の影響か、衛生面の心配はありません)
・川の水位は、場所によって異なり、50~150センチ程度です。
膝まで浸かって遊ぶことも、全身入って泳ぐことも可能な範囲です。
(ただし、そうめんが絡まると注意事項にあるように、自分も流されます)
*NPC*
星ヶ丘の住民で、ともだち関係を結んでいる相手は呼べばそうめんを食べにやってきます。
※今回新たにともだち関係(設定)を結ぶのでも構いません。アクション提出時までに設定お願い致します。