「最近、大分新しい人が増えたなぁ……流石夏休み」
寝子島を模したインターネット上の仮想空間コミュニティ『キャットアイランド』の中、
エスカルゴ・臼居は仮想の寝子ヶ浜海岸周辺を歩いていた。
キャットアイランドのユーザーは『アバター』という自分の分身を登録して3Dの街で遊んだり、他のアバターと交流したり出来るのだけれど……。
神魂の影響なのか、もれいびはこの世界にダイブして、自分のアバターと同化する事で仮想世界を自由に体験する事が出来る。
今は夏休みという事もあり、繁華街の一帯が夏祭りのような飾り付けになったり、様々なイベントがあちこちで行われていた。
『あ、エスカルゴくんこんにちはー♪ 今日はお散歩?』
優雅に日傘を差した、可愛らしい少女のアバターが文字のチャットで話し掛けてきた。
「やあ、
悠華氏。今ウチで作ってるプールの参考になればと思って」
この世界では、ユーザーが土地を借りて自由にお店や施設を作れる。
彼も『理想学園』という施設のオーナーで、皆から校長と呼ばれていた。
『そうなんだ~。お店でも夏のセールやってるし、僕も可愛い水着買っちゃおうかな』
『悠華ちゃんの水着だって!? ヒャッホーイ!』
彼女の言葉に、一緒に歩いていた友人アバターが渚に向かって爆走した。
『えっ、なにその反応。大袈裟だよ~』
(……と。単純な奴だなぁ)
現実世界のディスプレイの前で、悠華の台詞を打ち込んだ
鮫島 裕也はふっと息を吐く。
実は悠華という女の子を動かしているのは、全く違う人物なのだ(公表しなければまずバレません)!
こんな風に、現実とは違う性別や姿で楽しむ事が出来るのも、キャットアイランドの魅力のひとつ。
仮想世界の寝子ヶ浜海岸では水着のアバターたちが遊び、沖の方ではサバイバルゲーム同好の士が海戦を行っていた。
『ま、また敗北……』
『焔号、強すぎであります……』
ブスブスと煙を上げる、海賊船風のオブジェクト。
「ほらほら、これくらいでヘバらないの」
勝ちを得た船から現れたのは、水着に海賊帽を被った
神薙 焔のアバターだった。
「じゃあ、もう一度初期位置に着いて。準備が整い次第始めるわよ」
『へ、へーい』
「さあ、あたしを倒すのは誰かしら?」
一方、
神木 直樹はダイブせずに現実世界で何か準備をしている様子。
「あったあった。5年前のだけど、丈夫だし充分使えそう」
押し入れから出してきたビーチボールやボート、足で踏む空気入れなどをいそいそ確認しているようだ。
浮ついた空気を察して、先日キャットアイランドのマスコットになった不思議な少女、
美鳥 ミントは興味津々に尋ねた。
「直樹、直樹、どっか行くの?」
「うん、友達と海に遊びに行くんだ。リアルの方だけどね」
「ふ~ん、リアルの海ってどんなのかなぁ……あ、そうだ!」
首を傾いでいたミントは、ぱっと目を輝かせた。
「お土産! 何か海のお土産ちょうだい ちょうだい!」
「お土産……そんな事も覚えたんだ。何がいいかなぁ」
直樹は軽く笑った。
こんにちは、羽月ゆきなです。
今回は8月中旬、夏休真っ只中のキャットアイランドと、海をメインにした現実サイド(いわゆる海回)で構成される予定の、割と自由な雰囲気のシナリオとなります。
いつもキャットアイランドで楽しんで下さっている方は勿論、これまで縁がなかったけれど試しに参加してみよう……という方にもお勧めです。
よろしければ、是非参加してみて下さい。
キャットアイランドについてはこちらのシナリオもご覧頂くと分かり易いと思います。
また、キャットアイランドのコミュニティもあります。
※ガイドで取り上げさせて頂いたエスカルゴさんの施設のプールは、アクション時点で完成しているとして大丈夫です。
※今回、アクションに複数の行動を書く場合は、2つくらいまでにしておいた方が無難です。
(その場合、ひとつは【VR】、もうひとつは【現実】と行動場所を分けても構いません)
勿論、ひとつの行動をじっくりと書くのもオススメです。
◆【VR】サイドに関して
キャットアイランドで行動される方は、ご確認下さい。
◇初めてのご参加の方
『アバターネーム』『容姿』『(もれいびの場合)ダイブするかしないか』などをご記入下さい。
アバターネームがない場合は、アバターネームを表記しない方向で描写します。
容姿も特にこだわりがない場合や、ダイブして現実と同じという場合は省いてもOKです。
もれいびの方は『キャットアイランドの中に入ろうと念じて集中する』と、ダイブする事が出来ます。
ただし、意図していなくてものめり込んでいるとうっかりダイブしてしまう事がありますので、「夢中になっていたらいつの間にか仮想世界にいた!」という切欠もアリです。
◇キャットアイランドの水場について
・飛行コマンドで水に浮きます(空を飛ぶのと同じ感覚で遊泳・深度調整が可能)
・何も操作をしていない時は、アバターはその場に留まります。
ただし、川や波など水の流れが設定してある場所では、流れに従って移動していきます。
・水の中でも呼吸が可能です(泳げなくても大丈夫!)
◇キャラクター主催のイベントについて
1組~複数組で、イベントを開催してみませんか?
ショップ系ならスタンプラリーや、お店の何処かに隠した同じ形(大きさや色・テクスチャは自由)のオブジェクトにプレゼントアイテムを詰めて探して貰うトレジャーハンティング、
音楽関係ならライブフェスなど、参加者さんの発想で様々なイベントが行えます。
イベント会場は寝子ヶ浜海岸など公共のエリアでも行えますし、場合によっては運営サイドや協賛するNPCが手伝ってくれます。
ミントが遊びに来たり、マスコットキャラと一緒に取材に来たりするかも知れません。
(記述の参考例はサンプルアクションをご覧下さい)
また、出店・出演やスタッフ等の催す側で携わるキャラクターさんの人数によって、協力してくれるNPC(名あり・名無し関わらず)や動員数にも変化があります。
目安としては、3組以上の参加で中規模、5組以上で大規模(1組内の人数や、アクションの内容でも変動アリ)になります。興味をお持ちの方は、コメント欄などで他の参加者さんに声を掛けてみましょう。
コメント欄でイベントや自分の施設を紹介すれば、キャラクターさんも遊びに来てくれるかも知れません。
◆【現実】サイドに関して
現実の寝子ヶ浜海岸がメインになりますが、寝子島内であれば他の場所で行動しても大丈夫です。
また、「基本は【VR】サイドの行動なんだけど、(インターネットにアクセスする前など)ちょっとだけ現実での行動が入ってるよ」というような場合は、特に【現実】という表記は必要ありません。
◆NPCについて
・神木 直樹(【現実】【VR】どちらにも登場)
友達と寝子ヶ浜海岸に遊びに行くようです。
実際の海を見て、仮想世界の海の質感向上を図る目的もあるようです。
寝子高生や旧市街のご近所さん・普段キャットアイランドで遊んでいるなど、彼と何かしら接点がありそうな方は知人・友人として遊びに行く約束をしていたとしてOKです。
また、キャットアイランドでのイベントのお手伝いとして現れる場合もあります。
・美鳥 ミント(【VR】のみ登場)
キャットアイランドの中で遊んだり、お勉強(?)したり、公式マスコットとしての活動をしています。
これまでキャットアイランドで活動しているキャラクターさんは、面識があるとして構いません。
彼女は性質上、現実世界には出られません。
・七夜 あおい(基本【VR】、場合によって【現実】に登場)
友達の話で興味を持って、キャットアイランドを始めてみたようです。
試しにダイブしてその辺を散策していますので、彼女絡みでキャットアイランドに取っ掛かりを作る場合は、案内してあげたり「自分も初めてだから一緒に回ってみよう」という感じでいくと良いのではと思います。
また、あおいと知人・友人でおかしくない立場のキャラクターさん(寝子高生など)の場合は、何処かで彼女がキャットアイランドを始めてみるという発言を耳にしたとしても構いません。
※その他の公式NPCは、基本的には登場しません。
※今までキャットアイランドシナリオで登場した未登録NPCは、アクションや状況により登場します。