「海行きたいなー。 うーみー!」
夏休みのとある日のこと。寝子島の学生
野々 ののこは、友人たちと海辺の道を歩いていた。
夏空はどこまでも青く、海もまたその色を映し出し、波の音が爽やかに耳をくすぐる――
「ねぇ? 今度みんなで泳ぎに行こうよー?」
ののこは振り返ると、防波堤からぴょんと飛び下りて、後ろにいた友人たちに向かって言う。
いいね!という声や、予定を調べ出す者……様々な反応が友人たちの中に湧きおこるが、
「ご、ごめんなさい……アタシは泳げないから遠慮しておくわ……」
そう言ったのは寝子島神社の宮司の孫娘、神楽 舞。
パタパタと手を振って顔を赤らめる彼女。どうやら彼女は身体を動かすこと全般が苦手らしい。
「大丈夫だよー。私が泳ぐの教えてあげるからさー。 行こうよー」
ののこは舞の手を取ってぶんぶんと上下に振る。
「え、ええ? でも水着が……あ! テオ」
振りまわされかけた舞の目線がふと止まった。その先には……
「なんだよテオ、またついて来てるよ……」
いつの頃からかは覚えてはいないのだが、気がつけばときおりこの不思議な猫が近くにいるようなのだ。
と、ののこはテオから少し離れた所に別の猫を見つけた。
「あ、かわいいー」
ダッシュで駆けだすののこ。
「あ、海はどうするの?」
「今度ね! じゃあ、またー! 水着無かったら見に行こうねー!」
たちまちその姿は島の町並みの中へ消えていく。
取り残された一行とテオの間に微妙な空気が流れる。
「おい、オマエら!」
「ね、猫が喋った!?」
「いまさら驚いてんじゃねぇよ。それより……」
そしてテオは水平線の先をにらみつける。
「奴らが来る。俺がしばらくの間、異次元に閉じ込めておくから、オマエたちでなんとかしろ」
「ええっ!? 急にそんな?」
「海で遊びたいんだろ? 何とかしねぇと大変な事になるぜ」
テオはいつものようにそう言い切った。
バトルです。
コメディ要素もありますが、決める所は決めないと悲劇的展開になる可能性もあります。
がんばってください。
■概要
突如出現した巨大怪獣が南の海より寝子島へやってきました。
テオが怪獣を異次元の寝子島に隔離した為、今のところ現実の寝子島に被害はありません。
物が壊れたりしても現実世界には被害が及ばない為、思う存分戦って巨大怪獣を撃退してください。
ただし大変危険な状況ですので身の安全は保障できません。
■補足
異次元には参加者以外の島民は存在しません。
怪獣は巨大なタコとイカとイソギンチャクの三体です。
巨大タコは怪獣のリーダー的存在で、非常にタフで海中だけでなく陸上に上がっても活動できます。
八本の触手を振り回し、一度に多数の敵を相手にし、弾き飛ばしたり絡め取って締めつけたりします。
また吐く墨には何故か浴びた者を酔っぱらわせ、理性を失わせる作用があります。
巨大イカは海中か水際でしか行動できませんが、移動速度や身のこなしは相当早いです。
触手は十本あり、一度に多数の敵を相手にし、弾き飛ばしたり絡め取って締めつけたりします。
また吐く墨には溶解作用があり、何故か服だけを溶かします。(注:らっかみ!は全年齢向けゲームです)
巨大イソギンチャクは海中だけでなく陸上に上がっても活動できますが動きはそれほど速くありません。
触手は無数にあり、触れた相手を麻痺させ、動けなくしてしまいます。
酔っぱらったり麻痺した場合、ある程度時間が立つか安全な場所で休めば回復できます。
(または適切なろっこんの使用で回復できるかもしれません)
特に作戦上の指定や誘導がなければ、主な戦場は寝子ヶ浜になります。
開けた砂浜で特に行動の邪魔になるような物はありません。
神楽 舞はイカに服を溶かされて動けなくなっています。基本的に役に立ちません。
■注意
戦闘を行う人はアクション内に【】で戦う相手を指定してください。(タコ・イカ・イソギンチャク)
三体はそれぞれ離れて行動するので、複数の相手と戦うことはできません。
防衛成功の為には作戦(人数配分や連携)が重要です。また単独行動で結果を出すのは非常に難しいと思います。
掲示板等を利用して、充分作戦を練って下さい。
作戦・連携が不十分な場合、大きな被害が出る可能性があります。