「……ここは」
八神 修はきょろきょろとあたりを見回した。濃い霧が立ち込めている。どこかの街中のように見えるが、きっと訪れたことのない場所だ。
「寝子島ではないな。いや、日本でもない」
ヨーロッパ風の少し古い建物が並んでいる。この霧が無ければきっと、色とりどりで綺麗な街並みが見られるだろう。
しかし今は数メートルの先がようやく見えるくらいだ。
「む……」
「おやおや。こんな霧の夜に迷い人かね」
修は思わず身構えた。
黒馬に乗り、蹄の音を響かせてやってきた男は、しわがれた声でそう言った。
黒いコートを羽織り、黒いスーツを着こんで、山高帽をかぶっちる。顔には奇妙なマスクを身に着けていた。
「この街は危険だよ。霧に潜む奇怪な者どもに目を付けられぬうち、家にお帰りなさい」
男は思いのほかやわらかく言った。どうやら敵意は無いようだ。
「帰れと言われてもな。急に迷い込んでしまって、どちらへ行ったものやら」
「ふむ。そうかね? では、あそこを目指すといい」
男の骨ばった指が差すほうを見ると、緩やかな坂道を登った先に、神殿のように華美な建物が見えた。扉や窓を通じて、内側から漏れ出す光が筋となって四方を照らしている。
「あれは……? あそこへ行けば、元の場所に」
問いかけたところで、蹄の音が遠ざかってゆくのに気づいた。
帽子のつばを持ち上げながら一礼し、男は去ってゆく。
霧の中には、どうやら修の知らない何かが潜んでいるらしい。
修は光を放つ建物を見据え、意を決し歩き出した。
高城ヒトです、よろしくお願いいたします。
八神 修さん、ガイドへのご登場ありがとうございます。
アクションはご自由にお書きください。
概要
あなたは、霧が立ち込める未知の場所へ迷い込んでしまいました。
ヨーロッパ風の街並みが広がりますが、霧の中には何か、奇妙なものが潜んでいるようです。
<霧の中に潜むもの>
以下のようなものが現れます。
自由に指定しても、おまかせでもOKです。
☆異形の怪人、怪物
人でない怪物や、尋常でない能力を持つ敵対的な人間など。
襲い掛かってくる敵とのバトルや逃走劇。
☆あなたの過去の幻
あなたの過去に起因する、不安や焦燥、恐怖などが形となったもの。
精神的な負荷に苛まれる。
※NPCの過去は、今回は扱いません。
☆幸福な幻
あなたにとって魅力的な食べ物、娯楽などが現れる。
あなたを霧の中に留めようとする誘惑への抗い。
霧の街から脱出するには、坂道を登った先にある、
神殿のような建物へたどりつかなければならないようです。
霧の中に何があるのか、あなたの目で確かめてみてください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上になります。
ご参加をお待ちしております。