――あなたにとって、本ってなんですか?
もしそう問われたら、あなたはどんな答えを返すだろうか?
×××
ここに、確実に「日常の一部」とか「夢中になるもの」と答えそうな青年がいる。
倉前 七瀬。自他共に認める、本の虫だ。
その日も彼は、どっぷりと本の世界に浸っていた。
もっとも部屋にいるのは彼だけではなく、
ウォルター・Bが一緒だった。
こちらも、手にした本のページに視線を落としている。
とはいえ、最初は2人とも本を手にしてはいるものの、テーブルの上の飲み物や菓子に手を伸ばしたり、話したりしていたのだ。
この日の昼過ぎ、2人は近くの書店でたまたま会った。
そして話すうち、以前からウォルターが続きを読みたいと思っていた小説の続刊を七瀬が持っているということがわかり、七瀬の部屋へとやって来たのだった。
「はい、どうぞ」
部屋に入って、飲み物や菓子を用意したあと、七瀬はウォルターに件の本を差し出した。
「なんなら、ここで読んで行ってもいいですよ」
「悪いねぇ。そうさせてもらおうかなぁ」
ウォルターはうれしそうに言って、腰を下ろすとさっそくその本を開く。
「僕も、久しぶりに最初の巻を読もうかな」
七瀬も言って、棚の中からウォルターが手にしている小説の、初めの巻を取り出した。
ウォルターがつと本から顔を上げ、部屋の書棚を見やる。
「この作者の他の本もあるんだねぇ」
「はい。一時期はまっていて、既刊はほぼ買いましたから。ただ、初期のころの短編集だけ、どうしても手に入らなくて……」
うなずいて言う七瀬に、ウォルターは納得の表情で返した。
「昔の書籍って、手に入りにくいからねぇ」
そうして2人は、手に入りにくい本をどうやって入手するかといったことや、絶版本が電子書籍になることもある、などといった話を熱を込めて語り合った。
だがそれも、いつしか途絶え、2人はそれぞれが手にした本に夢中になって行ったのだ。
いつの間にかあたりは日が落ちて、室内は薄暗くなり始めていた。
テーブルの上の飲み物も、すっかり冷めてしまっている。
それでも2人は、本から顔を上げず、ただその世界に没頭し続けるばかりだった――。
×××
本とは、知識を与えてくれるもの。夢を与えてくれるもの。現実を忘れさせてくれるもの。
では、あなたにとって本とは?
倉前 七瀬さま、ガイドへの登場ありがとうございました。
こちらはあくまでもイメージですので、参加いただける場合は、ご自由にアクションをお書きください。
こんにちわ。マスターの織人文です。
今回は、「あなたにとっての本とは?」がテーマのシナリオです。
とはいえ、難しく考えなくても大丈夫です。
本が大好き! という方も、文字を見るのもイヤ! という方も、自分の気持ちや体験を心のままに語ってください。
また、書く側・出す側の方の思いや体験も、歓迎いたします。
概要
時の流れは、ねこぴょんの日のあとです。特に日時や季節は定めません。
ねこぴょんの日の直後だったり、数年後だったりと、ご自由に設定してお楽しみください。
もちろん、場所も自由に決めてくださってOKです。
◇僕にとっては、救世主だ!
あの時、あの参考書を手にしなければ、僕は受験に合格できなかった
◇私にとっては、お守りよ!
子供のころにもらった絵本、大人になった今も心の支えになってるわ
◇本は好きじゃないけど、あのレシピ本は神!
料理下手な私を、料理上手にしてくれた一冊よ
など、自由にアクションをどうぞ。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
みなさまのご参加、心よりお待ちしています。