寝子島には無限の未来、無限の可能性がある。
しかし中には、誰もが望まない未来もあったことだろう。例えば、こんな世界線のように。
「はぁ……はぁ。はぁ……」
五十嵐 尚輝は必死に逃げていた。脇目もふらず、後ろを振り返りもせず駆けていた。
「ふぅ……どうやら逃げきれましたね」
背後に追い縋る何者かの姿は見られない。尚輝はほっと息をついた。
「こんなことが、いつまで続くんでしょうか……」
寝子島が滅びてから早数年が経過した。
街は巨大な廃墟となり、一部の生き延びた人々が隠れ住むばかり。
島には奇怪な怪物たち……正体不明の
ナニカが徘徊し、生存者を探して蠢いている。
「彼女は……無事だろうか」
はぐれてしまった
御巫 時子を思うと、胸が締め付けられるようだ。
ずっと探しているが出会えないまま時が経った。彼女も同じように、自分を探してくれているだろうか。
「……はっ」
ナニカの気配を感じ、尚輝は再び駆け出した。彼女との再会を信じて。
あなたが元からこの世界線の住人であったのか、あるいは別の世界線から迷い込んだのかは重要ではない。
なぜなら、異形の怪物はどちらも等しく捕食し、同類としてしまうからだ。
あなたは果たして、生き残ることができるだろうか?
高城ヒトです。
御巫 時子さん、ガイドにご登場いただきましてありがとうございます。
ご参加の際はガイドのイメージに関わらず、自由にアクションをお書きくださいませ。
概要
数年前に寝子島が滅びてしまった世界線が舞台となります。
あなたは、
◆元からこの世界線の住人で生き残り
◆別の世界線から迷い込んだ異邦人
のいずれかとなります。お好きなほうをお選びください。
寝子島のほとんどの建物は無人の廃墟となっています。
中には生き残りが隠れ住んでいたり、滅びへ抵抗し続ける人々が拠点を築いているかもしれません。
あるいは異形の怪物が棲みつきうろめいているかもしれません。
滅びの原因となった怪物は、誰ともなくナニカと呼ばれています。
基本的に黒い不定形ですが、時に生き物や人間の姿、あるいは異形の怪物の姿をとることがあります。
ナニカは生存者を探しており、見つかると執拗に襲ってきます。
ナニカに捕食されると、人間もナニカになってしまうと言われています。
どこから来たのか、なぜ人間を襲うのかは不明です。
こちらの攻撃は通じますし倒すことは可能ですが、頑強でタフで、ばらばらにしてもやがてくっついてしまいます。
燃やすことができれば消滅させられるようです。
ポストアポカリプスな寝子島で、自由なアクションでお楽しみください。
・恋人とふたりで、力を合わせて生き延びる!
・怪物退治に精を出す。狩り放題だぜヒャッハー!
・ナニカが生まれた原因を調べ、根絶するために研究する。
・生存者同士で協力し、コミュニティを築く。みんなで生き延びる!
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
それでは、皆さまのご参加お待ちしております。