休日前の金曜日。
帰りが遅くなってしまった
京極 花音は偶然見つけた林の道を進んでいた。近道だと判断したのだ。
「方角的に、こっちで間違いなさそうだな」
一直線に行けば家の近くに出るはずだった。
「おっ!?」
突然林が開けて、目の前に舗装された坂道が現れた。
「んん?」
坂の上では暖色系の明りが灯っているのが見えた。提灯だろうか。立派な門や、和風の庭にありそうな松の木まで生えている。
「……近道……外れだったか」
方向がわからなくなってしまった。花音はため息を吐いて、来た道を引き返そうとしたのだが。
「あれ」
通ってきた林が消えていた。見知らぬ光景に戸惑うしかない。車道のある舗装された山道のようだが、真っ暗でとてもこの中を歩けない。
「……行って見るか」
まずはここがどこなのか聞いた方が良いだろう。知らない土地にテレポーテーションでもしてしまったのだろうかと、頭にそんな考えが過った。
坂を上り切ると、そこには立派な旅館が建っていた。どうやら温泉旅館のようで、日帰りもできるというような内容の看板が立っていた。
「お疲れ様でございます、京極様ですね。本日はありがとうございます」
何故か名前を呼ばれ、驚く。
「なんで、俺の名前を」
近づいてきたのはスーツの男性で、何やらバインダーに挟まった書類を手にしている。
「ご予約されていますからね」
「は……!?」
当然、旅館に予約を入れた覚えなどない。
「本当に俺ですか?」
「京極様は船の間ですね。部屋全体に流水が渦巻いていて、船の上でゆったりお過ごし頂けます。食事、夕食はお食事処ニャトリスです」
「ふ、船!? てか、夕飯はなんて?」
「部屋から移動して頂いて、一階のお店でご用意しております。上からゆっくりと料理が降ってくるので、それを召し上がって頂きます」
「なんすか、それ!?」
高城ヒトです。
今回はヘンテコなおもてなしをしてくる旅館&ホテルに宿泊してもらうシナリオになっています。
いつの間にか迷い込んだ妙な宿泊施設には入れた覚えのない予約が入っていたり、
旅行雑誌を見て予約したらとんでもない場所だった、など突拍子もない一泊をお楽しみにください。
概要
○客間○
猫でぎゅうぎゅうな「猫の間」
重力が天井にかかっている部屋「逆さの間」
ビーチに大きな木とハンモックが部屋の大部分を占めている部屋「ゆらゆらの間」
ジャングルが広がる「緑の間」
などなど。
○温泉○
大浴場「海」
波のある広いお風呂。あまり沖に出ると戻れなくなるので注意。
大浴場「川」
急流下りやウォータースライダーが楽しめます。
○夕食○
お食事処「ニャトリス」
上から食事がふわふわと降りてきます。
すぐに食べないとどんどん積み上がり、横のラインが埋まると消えてしまいます。
お食事処「クイズ」
様々なジャンルのクイズが出題されます。早押しで答えると食べられます。
制限時間を過ぎると没収されてしまいます。
お食事処「釣り」
生け簀で釣りをして、釣り上げた魚を調理してくれます。
ただしとてつもない巨大魚や人喰い魚、強力デンキウナギなど危険な魚ばかりなので注意。
どれも食べれば絶品です。
お部屋へ食事を運ぶこともできます。
部屋や大浴場、食事処は他にもたくさんあります。(自由に指定OK)
お湯が言葉を離す露天風呂、見たことのない生物のお肉料理などなど、
予想がつかない部屋や温泉、料理、サービスを楽しみましょう!
マスターにお任せもOK。
その場合は、こちらでお部屋や食事など選ばせて頂きます。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
なお、NPCと同室での宿泊はできません。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
ご参加をお待ちしています!