夜半の寝子島へ、少し深く雪が降った。
その翌朝のことだった。
「私の名は
雪だるマン! 少年よ、さあ、私と
雪合戦をしよう!」
唐突な言葉に、マタ大キャンバスへ向かう
海原 茂は眉をひそめ、隣の
笹川 帆太は思わず間抜けた声で尋ね返した。
「はあ? 雪だるま? 雪合戦?」
「雪だるマンだ少年! さあ、私と雪合戦で勝負だ!」
雪だるマン。振り返ってみれば確かに、雪だるまだった。ただし自分で動いてしゃべっている。
頭にはバケツの帽子、目はどんぐりだろうか? 鼻はにんじんだ。腕はボディに刺した枝の先に引っかかった手袋で、首には青いマントが翻っていた。
「すげー、雪だるまがしゃべってる!」
ミューチューバーとして動画配信をしている帆太は興奮して、さっそくスマホのカメラを回し始める。
「雪合戦、いいじゃん、やろうやろう!」
「うむ、その意気だ少年! ちなみに雪玉に当たると君たちも
雪だるまになるが構わんな?」
「えっ雪だるまになる? それってどういう意味?」
ぽすん、と後ろで音がした。雪だるマンの投げた雪玉が茂にヒットしたらしい。
「ちょっ、もう始まってんの!? そりゃずるいって、ねーウナウナ先輩」
「ユキーッ」
帆太は茂を二度見した。
「ユキーッ、ユキユキーッ」
「うわあああ雪だるまになってるうううーーー!!」
そんな様子を見かけた、たまたま通りすがりの
志波 武道。
「なにあれコワァイ……」
しかしいくつもの神魂的現象や危機を乗り越えてきた彼にはもう分かっていた。この後自分もアレに巻き込まれるであろうことを。
「俺知ってる、絶対こっちくるやつジャン?」
「おおっそこの少年、私と雪合戦をするのだ! 雪玉が当たったら、お前も雪だるまになってもらうぞ!」
「助けてええええええ、ウナウナ先輩が雪だるまにいいいいい!!」
「ユキッ、ユキーッ!!」
「やっぱ来たァァァァァ!!」
敗北すれば、新たに一体の雪だるマンが誕生することになる。
君は生き延びることができるか……!?
星織遥です、よろしくお願いいたします。
志波 武道さん、ガイドへご登場いただきましてありがとうございます。
ご参加いただける場合、アクションは自由にお書きください。
概要
寝子島に雪が積もった日。
神魂によって現れた『雪だるマン』が、雪合戦勝負と称し雪玉を投げてきます。
身体に雪玉が当たると、その部分が雪に覆われてしまいます。
雪は徐々に広がっていき、全身が雪に覆われると意識を奪われ、あなたも雪だるまになってしまいます。
なんとか避けて反撃しましょう。
すぐに雪を払いのけられれば、何発か雪玉が当たっても耐えらえるかも。
でも立て続けに雪玉を受けたり、時間が経つと徐々に雪が身体を覆っていき、
最後には雪だるまになってしまうでしょう。
雪だるまになった人間を元に戻すには、頭に乗った帽子代わりのバケツへ雪玉をヒットし、
弾き飛ばしましょう。バケツ帽子が無ければ、雪は陽光に溶けてしまいます。
それ以外の部分に当てても、雪を吸収してパワーアップしてしまうようです。
また、雪玉以外の攻撃は、効果が薄いようです。
雪だるまは見た目に反して非常に機敏で、まともに雪玉を当てるのは困難です。
作戦を練る、持ち前のフィジカルを発揮する、ろっこんやあやかしの能力を使うなど、
創意工夫が無ければ難しいでしょう。
雪だるマンは手あたり次第に人々へ雪玉をぶつけ、仲間を増やしています。
いずれ寝子島のすべての人間を雪だるまにしてしまい、永遠の冬をもたらすのが目的とのこと。
雪だるマンの野望を阻むため、大切な人を雪だるまにしないため、
あるいは雪だるまとなってしまった大切な人を救うため、雪合戦勝負に挑み、勝利してください!
・雪合戦? 面白そう! 楽しむぞー……あっ(雪だるまになっちゃった)
・大好きなあの人といっしょに戦うよ! 絶対負けるもんか……あっ(あの人が雪だるまになっちゃった)
・雪だるまになって寝子島の人間を次々仲間にしてやるぜ! ユキーッ
・神魂? よく分かんないけど、雪合戦して遊ぼうよ~
雪だるマンと出会わず、知り合い同士でふつうに雪合戦して遊ぶなど、
雪合戦にまつわるフリーアクションもOKです。
どなたでもお気軽にどうぞ!
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
ご参加をお待ちしております!