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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
新涼灯火
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春の心地よい風を浴びて、ぽかぽか陽気の中で読む本はいつも以上にワクワクする。
夏の日差しを気にすることのない図書館から見える眩しい緑には、爽快感溢れる話が似合うだろうか。
冬なら、にゃんことコタツで丸くなりながら、ほのぼのと心温まる物語――なんて枠に捕らわれないくらい、どの季節にも読書は合うと思う。
だから、綾辻 綾花にとっては読書の季節は秋だけではない。けれども、図書委員を務めてわかったことは、そういう習慣がない人にも切っ掛けを与えやすいのが秋だということ。
読書週間がやってきて、本に興味を持ってくれる人が増えるこの秋は、夜長のお供にと図書室を覗いてくれる人が増えるように掲示物に力を入れたり、図書室の中でも手に取りやすい本をまとめたコーナーを作ったり。図書委員の仕事が増えれば、比例して司書教諭である早川 珪もひっきりなしに声をかけられていた。
「早川先生！ このミステリーって怖くない？」
気になっている本が好みに合いそうかとか、うろ覚えのタイトルではどうしても本が見つからないだとか。相談を受けては、まるで頭の中の辞書を開くようにして的確な対応をしてみせるから、綾花も含め図書委員の面々は珪を羨望の眼差しで見つめている。
（私も、何か珪先生にお勧めしてもらおうかな）
にゃんこが活躍する童話とか、ちょっと難しい推理物。見ているほうが恥ずかしくなるような恋愛物語に、タイトルが印象的な物とか。
返却された本に不具合がないか軽く目を通して、パソコンに返却チェックを入れて分類していきながらカートに乗せる。そうしてカートに並ぶ背表紙を眺め、綾花はふと思った。
（……珪先生の家は、たくさん本があるのかな）
広い家なら、そうかもしれない。手狭であれば、電子書籍なんかも活用しているかも。
古書巡りをするくらいだし、新書ばかりが並んでるわけでもないだろう。まだ見たことのない、変わった装丁の本だってあるのだろうか。
（たまには干して手入れをしているのかな、何冊買ったら何冊か手放してって管理をしているのかな）
どこに住んでいるのだろう、どんな部屋なんだろう。
まだ知らぬ彼のプライベートな空間に思い馳せていると、カウンターの向こうから珪に呼びかけられた。
「ごめん綾辻さん。この本、返却されてるか調べてくれるかな」
「はい！ ええと……貸し出し中です。返却予定は明後日になっています」
珪は短く「ありがとう」とだけ伝えると、探していたのだろう生徒の元へ急ぎ戻る。
のんびりできない今は、図書委員としての仕事があってやりがいも感じるし、彼だって活き活きとしていて不服なんてない。
だけどいつもなら、もうちょっとゆっくりお喋りする時間があるはずで。
彼を盗み見ていることを、誰かに見られるかもと気にしながら過ごすこともないのに。
読書の秋は、ちょっぴり複雑な乙女心を連れてくる。
（そうだ、読書の秋なんだから）
お勧めを聞いておしまい。なんて味気ないのではないだろうか。
図書館で言葉少なに過ごすより、書店を巡り歩くより。
周りを気にせず、彼の好きな蔵書ばかり並ぶような……そんなプライベートな空間で、穏やかに読書ができたなら。
（珪先生のこと、まだまだ知らないこともあるけど）
――少し肌寒くなってきた秋は、あなたと二人で灯す素敵な明かりの下で過ごせたらいいな。
夏の日差しを気にすることのない図書館から見える眩しい緑には、爽快感溢れる話が似合うだろうか。
冬なら、にゃんことコタツで丸くなりながら、ほのぼのと心温まる物語――なんて枠に捕らわれないくらい、どの季節にも読書は合うと思う。
だから、綾辻 綾花にとっては読書の季節は秋だけではない。けれども、図書委員を務めてわかったことは、そういう習慣がない人にも切っ掛けを与えやすいのが秋だということ。
読書週間がやってきて、本に興味を持ってくれる人が増えるこの秋は、夜長のお供にと図書室を覗いてくれる人が増えるように掲示物に力を入れたり、図書室の中でも手に取りやすい本をまとめたコーナーを作ったり。図書委員の仕事が増えれば、比例して司書教諭である早川 珪もひっきりなしに声をかけられていた。
「早川先生！ このミステリーって怖くない？」
気になっている本が好みに合いそうかとか、うろ覚えのタイトルではどうしても本が見つからないだとか。相談を受けては、まるで頭の中の辞書を開くようにして的確な対応をしてみせるから、綾花も含め図書委員の面々は珪を羨望の眼差しで見つめている。
（私も、何か珪先生にお勧めしてもらおうかな）
にゃんこが活躍する童話とか、ちょっと難しい推理物。見ているほうが恥ずかしくなるような恋愛物語に、タイトルが印象的な物とか。
返却された本に不具合がないか軽く目を通して、パソコンに返却チェックを入れて分類していきながらカートに乗せる。そうしてカートに並ぶ背表紙を眺め、綾花はふと思った。
（……珪先生の家は、たくさん本があるのかな）
広い家なら、そうかもしれない。手狭であれば、電子書籍なんかも活用しているかも。
古書巡りをするくらいだし、新書ばかりが並んでるわけでもないだろう。まだ見たことのない、変わった装丁の本だってあるのだろうか。
（たまには干して手入れをしているのかな、何冊買ったら何冊か手放してって管理をしているのかな）
どこに住んでいるのだろう、どんな部屋なんだろう。
まだ知らぬ彼のプライベートな空間に思い馳せていると、カウンターの向こうから珪に呼びかけられた。
「ごめん綾辻さん。この本、返却されてるか調べてくれるかな」
「はい！ ええと……貸し出し中です。返却予定は明後日になっています」
珪は短く「ありがとう」とだけ伝えると、探していたのだろう生徒の元へ急ぎ戻る。
のんびりできない今は、図書委員としての仕事があってやりがいも感じるし、彼だって活き活きとしていて不服なんてない。
だけどいつもなら、もうちょっとゆっくりお喋りする時間があるはずで。
彼を盗み見ていることを、誰かに見られるかもと気にしながら過ごすこともないのに。
読書の秋は、ちょっぴり複雑な乙女心を連れてくる。
（そうだ、読書の秋なんだから）
お勧めを聞いておしまい。なんて味気ないのではないだろうか。
図書館で言葉少なに過ごすより、書店を巡り歩くより。
周りを気にせず、彼の好きな蔵書ばかり並ぶような……そんなプライベートな空間で、穏やかに読書ができたなら。
（珪先生のこと、まだまだ知らないこともあるけど）
――少し肌寒くなってきた秋は、あなたと二人で灯す素敵な明かりの下で過ごせたらいいな。
運営部より
こちらは、Have a party ☆ キャンペーンのプレゼントシナリオです。
綾辻 綾花さまは、参加が確定しています。おめでとうございます！
このシナリオへの参加申し込みは、どなたでも可能です。
キャンペーンへの参加は関係ありませんので、お気軽にご参加ください。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2023年01月10日
- 参加申し込みの期限
-
- 2023年01月17日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2023年01月17日 11時00分
綾辻 綾花さん、キャンペーンのご当選おめでとうございます！
読書の秋を満喫しましょう！ というシナリオです。
概要
■本に関わればなんでもＯＫ！読書をしても、本の手入れをしても、執筆をしても。
大好きな物語の聖地巡礼、もしくは物語の世界に入ってしまうなど、ご自由にどうぞ。
紙媒体や電子媒体、小説・漫画・写真集なども問いません。
あなたの思う【本】と関わる、素敵なひとときを楽しんでくださいね。
ＮＰＣとＸキャラ
登録済みのＮＰＣなら、特定のマスターが個人で扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。Ｘイラストのキャラクターを描写する場合、
ＰＣとＸキャラの２人あわせて「１人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Ｘキャラだけを１人分の描写とすることも可能です。
その場合は、ＰＣ自身の描写がなく、Ｘキャラだけが描写されます。
Ｘキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Ｘキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Ｘキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのＵＲＬだけ書いていただければ大丈夫です。
不足している情報は、アクション内に書き足しをお願いします。
参照シナリオについて ※独自ルール※
他のシナリオ、コミュニティなどの描写や設定を参照することは、原則的には採用されにくいとなっています。・事実を確認するだけで良く、深い読み込みがいらないもの
・どうしても前提にしてもらわないと困るもの
これらに関しましては、できる限り参考にしますので『URLの一部』をお知らせ下さい。
【例】シナリオID3242の9ページと、トピックID2853の181番目の書き込みを参照依頼する。
－ Ｔ/2853/181の結果を受けてＳ/3242?p=9で●●を成功しました。●●の情報はある前提の行動です。 －
など、シナリオを『Ｓ』としたり、トピックを『Ｔ』としたり短縮表記で大丈夫です。
IDから該当ページまでのURLは省略せず、そのまま提示して下さい。
・過去参加して頂いた浅野のシナリオに関しても、記憶違いを避けるためにご協力頂けると助かります！
・必須じゃないけど知っておいて欲しいなという事柄については、
余力があれば確認させて頂きますので、ご了承の上で記載お願いします。
※浅野の独自ルールのため、こちらは他ＭＳへ対応を迫る行為はお控え下さい。
それでは、ご参加お待ちしております！