京極 花音。いささかコワモテな彼だが、こう見えて情に厚いお人好しである。
女性や子どもの泣き顔は苦手だ。
特に子どもだ。花音の三白眼にじろりと(そういうつもりはないが)睨まれればびくりとして顔面蒼白、謝ろうと一歩踏み出せばギャン泣きし、しまいに「おかあさぁ~~~ん!」と逃げられてしまうこともあるのだ。
料理も裁縫も掃除も得意で、こんなにも家庭的なオトコだというのに。幽霊やおばけが苦手だなんて、可愛らしい一面もあったりするのに。
「くっ。なんだこりゃ……?」
そんな花音だが、彼は今、なにやら沸き上がる衝動へ必死に抗っていた。
何だか妙に、
人恋しいのである。
誰かにくっつきたいのである。可能であるなら抱き着いてむぎゅっとしてそのぬくもりを全身で感じたいし、なんならすりすりはむはむむにむにしたいのである。
夏の暑さも落ち着いて、本格的な秋の訪れが聞こえ始めたからだろうか。
無論彼の本心ではないし、まあつまるところ神魂による現象であるのだが、なんにせよ衝動をエイヤッと跳ねのけるには、ひとかたならぬ精神力やら忍耐力を要するのだった。
「まずいぜ。このままじゃ俺は、誰かに……」
「あ、あのっ。あなた、だ、大丈夫ですかっ!? その、なんだか苦しそうですけれど……!」
たまたま通りがかったのは寝子島高校の新米教師、
雛鶴 さゆり先生だった。
恥ずかしがり屋で赤面症気味な彼女だが、どうやら彼を心配して、勇気を出して声をかけてくれたらしい。
しかしながら正直、今はあまり近寄ってほしくない。なにしろ花音の人恋しさは早くも、臨界に達しようとしていたから。
「こ、来ないでくれ。頼むから……」
「で、でもあの、体調が悪いのでは? 人を呼びましょうか? それとも、か、肩をお貸ししましょうか……!?」
「う……
うおおおおおーーー!!」
花音が衝動に耐え抜いたのか、あるいは臨界突破してしまったのかは、ここでは語るまい。
ともかく本日もまた良く晴れた、秋めくボディタッチ日和であった。
こんにちは。網です。どうぞよろしくお願いします。
京極 花音さん、ご登場いただきありがとうございます。
ご参加の際はガイドのイメージによらず、自由にアクションをお書きください。
またまたボディタッチ日和です。秋です。
神魂の影響で、あなたは突然、近くにいる誰かや親しい人、好意を持っている人などに、
ボディタッチしたくてたまらなくなってしまいます。
衝動は強烈で抗いがたいですが、意思が強い人は耐えられるかもしれません。
ボディタッチされる側も、神魂の影響で、触られてもなんとなーく、
まっいいか? な気分になることもあるようです。
症状は人によって様々です。
<例>
・指に触れたくなる。
・手をつなぎたくなる。
・指ちゅぱしたくなる。
・抱き着きたくなる。
・抱き着いてすりすりしたくなる。
・抱き着いてはむはむしたくなる。
・チュウしたくなる。
などなど。
複数のPCさんで触ったり触られたりする場合は、必ずGAを組んでください。
GAの場合は、影響を受けない人がいてもOKです。
普段とは違う友人に戸惑う一日を楽しみましょう。
特定のマスターさんが扱うキャラクターを除き、NPCにタッチすることもできます。
NPCもなんとなーく、タッチされてもいいかな? な気分になっています。
ただし現象の終了後は、タッチされた記憶が曖昧になってしまうこともあるようです。
大胆なボディタッチほど、その傾向は強くなります。
また、Xイラストのキャラクターも描写することができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
ガイドのように、Xキャラが影響を受け、影響の無いPCさんを追い回す、といったアクションも可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
またXキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
それでは、ご参加お待ちしています。