八月、とある日の朝。
あなたは浮き立つ気持ちで新幹線のホームを踏みました。
今日は待ちに待った林間学校で、新幹線の席は仲の良い友達と一緒なのです。
楽しみにしない理由がありません。
――ところが。
「みんなーッ! 桃パフェ食べたいかーッ!?」
「応ッ!」
「ラーメンを愛してるかーッ!?」
「LOVEチャーシュー!」
ホームにいる、
相原 まゆ先生と周りの生徒達はちょっと盛り上がりが違うようです。
檄を飛ばす(駅なので小声)まゆ先生の手にあるのは、福島県のガイドブックです。
あなたも昨日、友達とニャインで話し合いながら読み込んだので間違いありません。
彼女の熱意を表すように、ガイドブックにはいくつも付箋が貼られています。
不思議に思ったあなたは、横にいた友人に質問してみました。
「まゆ先生、なんであんなに興奮してるの?」
「あー、あれねー。何かまゆ先生、高校生に間違われちゃったんだって」
苦笑しながらの答えに、あなたは「またかー」とガックリきました。
三十代半ばのまゆ先生が、童顔ゆえに子供に間違われることを気にしていることは……寝子高生徒たちにとっては周知の事実でした。
「なんかね、学生時代の友達と久しぶりに会って、ファミレスで盛り上がってたら、店員さんに「かわいらしい妹さんですね」って言われちゃったらしいよ」
「うわー。じゃあアレは腹いせの盛り上がりってことか」
「うん。福島で、食って食いまくって大きくなってやるって言ってた」
その時でした。
話を聞いていた、別の友人が「まゆ先生を慰めよう」と言い出したのは。
何でも、鉄棒が出来なかった時に、優しく教えて貰ったんだとか。
「いいね、それ。私も体調悪いとき、保健室まで付き添って貰ったし。協力するよ!」
友人たちは、どうやってまゆ先生を慰めるのか、考えているようです。
ホームに響くのは、まもなく新幹線が到着します、というお知らせ。
さて、あなたは二泊三日の林間学校をどう過ごすのでしょうか。
さーて皆さんお待ちかねのー! 林間学校が始まりますよー!
この度は、わたくし陣 杏里がお送りすることになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
シナリオ概要
寝子島高等学校、今年の林間学校の行き先は、福島県の会津若松市近辺に決定しました。
一日目は、会津若松市で鶴ヶ城と会津藩校である日新館を見学します。
二日目は、裏磐梯にバス移動して、五色沼の探勝路をガイドと共に散策。
三日目は、キャンプ場で一日過ごします。朝のコーヒーや読書をするもよし、湖に繰り出して釣りをするのもOK!
なお、寝子島高校関係者では無い方(小中学生、社会人、ほしびと、あやかし)でも、会津若松市近辺を訪れていれば、自由行動時に遊んだりできるかもしれません。
どうぞお気軽にご参加下さい。
何ができるの?(アクション)
林間学校で出来ることはたくさんご用意致しました。
以下の【A】~【C】のうち、重点的に描写して欲しいパートを1~2つ程度選び、中でも「これは外せない!」という時間帯やイベント、シーンを絞ってご記入頂けると嬉しいです。
【A】⇒ 一日目 歴史と美食の日
会津若松市にて、幕末の名城鶴ヶ城と、会津藩士を育てた日新館を見学し、会津戦争と白虎隊について
勉強します。
その後は夕方バスに乗るまで自由行動となります。市街には会津の美味しい物(ラーメン、桃パフェ、
馬刺し、わっぱ飯など)を扱ったお店がたくさんありますので、昼食にどうぞ。
一日目はホテルに宿泊します。
【B】⇒ 二日目 散策と温泉、BBQの日
裏磐梯にバス移動し、五色沼探勝路をガイドさんと共に歩きます。エメラルドグリーンやコバルトブルー
の輝きを、小鳥のさえずりと共に楽しみましょう。
散策が終わったら、日帰り温泉で汗と疲れを流し、周辺のおそば屋さんやカレーのお店、カフェを巡って
お腹を満たすこともできます。
二日目は五色沼湖沼群周辺にあるにある、キャンプ場にて、テントもしくはバンガロー泊となります。
大抵のキャンプ用品はレンタルがありますので、スタッフ指導のもと火おこしに挑戦することも可能で
す。自らが育てた火で夕食は美味しくBBQを頂きましょう。
星空の下で語り合うのもいいですね。夜更かしはほどほどに。
【C】⇒ 三日目 キャンプを楽しむ日
キャンプ場で三日目の朝を迎えます。昨日おこした火で、朝のコーヒーや目玉焼きを楽しみましょう。
その後は、ゆっくり読書をしたり、日記を書いても良いし、湖で釣りやカヤック楽しむこともできます。
一日中キャンプを楽しめる日です。
NPCについて
NPCは、登録済みの寝子高生、教員キャラクターなら誰でも登場可能です。
相原先生を慰めることを至上命題にしてもいいし、他の先生と行動を共にすることもできます。但し、不自然でないシチュエーションに限ります。
むろん、林間学校に熱中するのも、大いに歓迎です。
マスターコメントは以上となります。
福島県への旅、どうぞふるってご参加下さい!