お昼ごはんを食べた、午後の授業。
化学担当の教育実習生、
鷺来 瑞毅の声が教室内に響き渡っていた。
「じゃあそうだな、今から描く化学式の何処が違うかを考えてみてくれ」
カツカツとチョークと黒板がかすれ合う音が聞こえ、次第に黒板に化学式が描かれる。
授業だからか、優しめの問題を造ってくれていた。
しかし、ポカポカ陽気、ダンディズムな声、そしてお昼ごはんを食べた後の後半授業。
そんなトリプルデラックスな化学の授業は、複数人の生徒に最高の眠気をもたらしていた。
「……聞いてるのかそこ!!」
「んぎゃっ!?」
瑞毅先生のチョークが飛んで、教科書ガードをして寝ていた生徒の教科書に当たる。
後ろに眼が付いてるかのような正確さに、他の寝ていた生徒たちも起きるほどだ。
(ふむ。この問題は……)
そんな中で、勉強が趣味である
八神 修が授業に臨む態度は真剣だった。
ひたすらに勉学に打ち込める授業は修にとって貴重であり、いくら机に向かおうと飽きることはない。この何気ない時間こそが愛すべき、輝かしいひと時なのだ。
(おっ)
そんな修だからこそ、だろうか。
先生の語る言葉のちょっとした合間に、想い人である
七夜 あおいと目が合った。
授業中につき控え目に、それでも朗らかな笑顔を返してくれた彼女の全身が、まるで光り輝いて見えた。まばゆく後光が差して、星屑がきらきらと散った。
(……というか、ほんとうに光ってるな)
また、神魂の影響だろうか?
あおいの身体は文字どおりに輝いて、美しかった。神々しくて、まるで天使か天女のよう。
先生や他の生徒たちの反応を見ると、光は修にしか見えていないらしい。
確かに静謐なこの時間に見つめる蒼の姿は、修にとっては絵画のように美しく見えたかもしれない。
(よし、気合が入ったぞ。休み時間まで、もうひとがんばりだ)
見慣れた光景、親しい人々。
いつもと変わらない、ほんの何気ない瞬間が、時には輝かしい宝物のようにも思えるものだ。
あなたにも、きっとあることだろう。
そんな普段通りの、愛すべき一瞬が。
お世話になっております、御影イズミです。
八神 修さん、ガイドにご登場いただきましてありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず、自由にアクションをおかけください。
概要
今回は、ごく普通の一日のごく普通のひと時を描く、日常シナリオです。
ちょっとした神魂現象が起こってはいますが、普通の日常です。
あなたのPCさんが普段何をして暮らしているのか、どんな日常を過ごしているのか、
見てみたくはありませんか?
今回はそんな、あなたのごく何気ないワンシーンを描写します。
平日or休日、天候、場所やシチュエーションなどは自由に決めて大丈夫です。
・学生さんの、授業中の一幕。真面目に受けたり、居眠りしたり。
・会社員、上司にダメ出しを食らったり。逆に褒められたり。
・今日はお休み。縁側での~んびり過ごしたり。
・誰かに相談、しようとしたら雑談だけになったり。
・適当にふらふらとお散歩したり。
などなど、自由にアクションをおかけください。
なおこの日は、神魂の影響なのか、そんな何気ない日常がやけに輝いて神々しく見えたり、
なんなら物理的にぎらぎら光っちゃったりします。
道行く猫が光っていると、突然喋りだすこともあります。わお。
いつもの光景がいつもより神々しく見えて、ちょっぴり感動、ちょっぴり劇的。なんてこともあるかもしれません。
自分が光ってしまって、目立ってしょうがない! というトラブルになることもあるかもしれません。
日常のちょっとした演出などに、自由にお使いください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
また、御影イズミ作の過去シナリオに登場した以下NPCとの会話も可能です。
・喫茶店『猫の宮』
「猫乃宮 ヤマト」「ナナ」
・ウチはこんなところです! シリーズ ※彼らが旅行に来てる形になります
「霧水 砕牙」「木々水 サライ」「金宮 燦斗」
「エーミール・アーベントロート」「エレン・アーベントロート」
・魚神様のお祭りシリーズ ※海辺のみでの会話となります
「魚神様」
NPCとの何気ない会話、日常的なちょっとしたやりとりをお楽しみください。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上です。
普通の日常、普通の1日を過ごしてみませんか?