「ここは『鴉天狗の宿屋』。お主らを呼んだのはワシじゃ」
いつの間にか異世界へと迷い込んでしまったようだ。というより、その口ぶりからどうやら呼ばれてここに来たらしい。
山伏装束に身を包み、鳥のようなくちばしを持っている。背丈は2mは超えているだろうか。
背中には、広げれば背丈以上はあるであろう大きくて真っ黒な翼が生えていた。
「元の世界に戻る方法はひとつ。今日1日宿屋の手伝いをすること」
なんとも勝手な話だが、その話に乗る以外に帰る方法はないらしい。
真っ暗な空に朧な三日月が浮かぶ中、宿屋の主だと言う鴉天狗の後ろにはなんとも立派な宿がそびえ立っていた。
おおよそ10階建て、敷地面積はわからないが数百は部屋がありそうだ。
見て分かるのは、木造建て、入り口には赤い提灯が下がっており、建物自体は数軒に別れて、所々に渡り廊下がある。
中に入ると、豪華絢爛な内装が目に飛び込んできた。
その中をバタバタと忙しなく鴉天狗たちが行き来している。
お客様は全て妖のようで、実に様々な異形の者が宿内を歩いている。
「あ! 大旦那! おかえりなさいませ! お手伝いさん、見つかりましたか?」
着物姿の女天狗が主に駆け寄ってきた。
「あぁ」と一言頷いた大旦那は、連れて来た者を紹介するのであった。
こんにちは、ぬもです。
2作目のテーマはお宿です。
【概要】
今日は人手不足のようで、宿屋の主は「手伝い」をしてほしいようです。
元の世界に戻るためにも、宿屋のお手伝いをしてあげてください。
ただ、「1日」と書いてありますが、鴉天狗の1日は元の世界より少し長いようです。
そのため、お手伝い以外のこともできそうです。
【アクション】
「宿のお手伝い」でしたら、どんな内容でも構いません。
部屋や廊下の掃除、皿洗い、風呂場の掃除など、自由に決めてください。
お手伝いの合間に周辺を散策したり、働いている鴉天狗と仲良くなってイチャイチャしたり、迷宮のような宿内で迷子になったりもするかもしれません。
お手伝いだけでもいいですし、お手伝い+別のアクションも、ご自由にご指定いただいても大丈夫です。
また、鴉天狗たちには名前があるようです。
プレイヤーさんが決めても良いですし、マスターにお任せでも構いません。
<場所、行動>
・宿泊部屋
・廊下
・温泉
・調理場
・配膳
・宿屋周辺 など
その他、思い当たるものがありましたら、ご提示ください。
まだまだ初心者ですが、皆様とこの物語を作っていけたら嬉しいです。
どなたでもお気軽にご参加ください。