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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
魚神様はお祭り大好き！
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春も始まったばかりの今日このごろ。
教育実習のために寝子島に住み始めた男、鷺来瑞毅（さぎらい みずき）。
顔に火傷痕が目立つこの男、本来ならば地元の高校での実習で済むのだが……高校生の弟にベッタリしすぎて弟から怒られたため、出来るだけ離れるように寝子島高校を選んだとのこと。
しかし季節柄まだ実習には早く、書類を届けても数週間は暇が続く。
そこで彼は実習までに己の迷子気質をどうにかしようと思い、意気揚々とスマホと財布と寝子島マップを手に取って散歩を始めた。
最初は近所を歩きながら、風景を写真に収めつつ。猫可愛かろう！ と弟にメールを送って怒られながら……。
「ん？ なんだありゃ」
そんな中、海沿いを歩く彼は人の波が徐々にある場所へと流れていることに気づいた。
本来なら寝子島高校まで行こうとしているところが完全迷子になっており、人の波に沿ってみれば行けるかもという判断の上、彼はてくてくと歩く。
瑞毅がたどり着いたのは星ヶ丘マリーナ。
今現在は春の魚祭りと呼ばれる祭りが開催されており、本日捕れたばかりの魚をその場で調理して販売する小さなお祭りが開催されていた。
いろいろな魚が調理される中、その中でも一番の見どころが『初鰹のタタキ 実演販売』。何回かに分けて漁に出て、確保した分の中から数匹をその場でタタキにするという、看板メニューだ。
「お、おお……！！ これ、アイツの反応も良さそうだな……！？」
鰹のタタキを作る現場の写真を送れば、さぞかし弟も反応がいいだろう！
……そう思って星が丘マリーナを歩いていたのだが、マリーナの一角が少し騒がしい。
かと思えば、マリーナに到着したばかりの船から漁師たちが一斉に降りてきては、大声を張り上げた。
「ヌシが出たぞーーー！！！」
「逃げろーー！！ 食われるぞーーー！！！」
漁師達が一斉に注意喚起を促すと、突然海が大きく水柱を上げて何かが動いた。
顔を出したそれは人の何十倍の大きさを持った、鯨よりも大きな魚。
船だけでなく、マリーナの建物さえも飲み込んでしまいそうな大きさの魚が、マリーナの様子を伺っていた。
『どれどれ、お祭りはもう始まっとるんかのう……』
「喋ったああああ！！？」
『失敬な、魚神様（ウオガミサマ）を知らんのか？』
驚きのあまりにその場から動けずにいた瑞毅なのだが、教師実習生という立場もあってか、なかなかに興味深い事柄……魚が喋るという事象に遭遇したため、恐怖よりも興味のほうが強く出て来た。
外から来た者だと告げると、魚神様は周囲にいた逃げ遅れている人々や集まってきた人々にも説明するように話し始める。
どうやらこの巨大魚―――魚神様は、何年かに１回行われるお祭りを楽しみにしていた様子。
昔から長く続いていたのだが何かをきっかけに島の人々は忘れ去っており、今では猫達が代わりにお祭りを開いてくれているらしい。
……その猫達は今、魚神様に驚いて蜘蛛の子散らすように逃げ出してしまったのだが……。
そしてたった今、人間達がお祭りを開いているではないか！ と、喜んで出てきたために戦々恐々の状況が出来上がってしまった……というのが、現在の状況である。
『皆の衆、なんかビビっておるのー？』
「いや、まあ、いきなりでっかい魚出たら誰でも逃げるっていうか……」
『ぬー、ウオガミ寂しいぞい。お祭りしてほしいだけなのに』
「祭りか……」
祭りを開いてほしいだけという、ただそれだけの願い。興味深い話を聞いた瑞毅は、どうにかしてその願いを叶えたいと思ったようだ。
せっかく開いた祭りが途中で終わるのも癪だし、なんなら弟にいい写真を送れていない。
そこで彼は、色んな人に事情を話してもう一度祭りを開くことを提案する。
小さなお祭りでも良いが、せっかくならば大きな祭りにしてやろうと。
売店はもちろんだが、出し物で盛り上げる人がいるのならば大歓迎だそうで。
魚神様も盛り上がるようなお祭り。どんな事で盛り上げようか……？
教育実習のために寝子島に住み始めた男、鷺来瑞毅（さぎらい みずき）。
顔に火傷痕が目立つこの男、本来ならば地元の高校での実習で済むのだが……高校生の弟にベッタリしすぎて弟から怒られたため、出来るだけ離れるように寝子島高校を選んだとのこと。
しかし季節柄まだ実習には早く、書類を届けても数週間は暇が続く。
そこで彼は実習までに己の迷子気質をどうにかしようと思い、意気揚々とスマホと財布と寝子島マップを手に取って散歩を始めた。
最初は近所を歩きながら、風景を写真に収めつつ。猫可愛かろう！ と弟にメールを送って怒られながら……。
「ん？ なんだありゃ」
そんな中、海沿いを歩く彼は人の波が徐々にある場所へと流れていることに気づいた。
本来なら寝子島高校まで行こうとしているところが完全迷子になっており、人の波に沿ってみれば行けるかもという判断の上、彼はてくてくと歩く。
瑞毅がたどり着いたのは星ヶ丘マリーナ。
今現在は春の魚祭りと呼ばれる祭りが開催されており、本日捕れたばかりの魚をその場で調理して販売する小さなお祭りが開催されていた。
いろいろな魚が調理される中、その中でも一番の見どころが『初鰹のタタキ 実演販売』。何回かに分けて漁に出て、確保した分の中から数匹をその場でタタキにするという、看板メニューだ。
「お、おお……！！ これ、アイツの反応も良さそうだな……！？」
鰹のタタキを作る現場の写真を送れば、さぞかし弟も反応がいいだろう！
……そう思って星が丘マリーナを歩いていたのだが、マリーナの一角が少し騒がしい。
かと思えば、マリーナに到着したばかりの船から漁師たちが一斉に降りてきては、大声を張り上げた。
「ヌシが出たぞーーー！！！」
「逃げろーー！！ 食われるぞーーー！！！」
漁師達が一斉に注意喚起を促すと、突然海が大きく水柱を上げて何かが動いた。
顔を出したそれは人の何十倍の大きさを持った、鯨よりも大きな魚。
船だけでなく、マリーナの建物さえも飲み込んでしまいそうな大きさの魚が、マリーナの様子を伺っていた。
『どれどれ、お祭りはもう始まっとるんかのう……』
「喋ったああああ！！？」
『失敬な、魚神様（ウオガミサマ）を知らんのか？』
驚きのあまりにその場から動けずにいた瑞毅なのだが、教師実習生という立場もあってか、なかなかに興味深い事柄……魚が喋るという事象に遭遇したため、恐怖よりも興味のほうが強く出て来た。
外から来た者だと告げると、魚神様は周囲にいた逃げ遅れている人々や集まってきた人々にも説明するように話し始める。
どうやらこの巨大魚―――魚神様は、何年かに１回行われるお祭りを楽しみにしていた様子。
昔から長く続いていたのだが何かをきっかけに島の人々は忘れ去っており、今では猫達が代わりにお祭りを開いてくれているらしい。
……その猫達は今、魚神様に驚いて蜘蛛の子散らすように逃げ出してしまったのだが……。
そしてたった今、人間達がお祭りを開いているではないか！ と、喜んで出てきたために戦々恐々の状況が出来上がってしまった……というのが、現在の状況である。
『皆の衆、なんかビビっておるのー？』
「いや、まあ、いきなりでっかい魚出たら誰でも逃げるっていうか……」
『ぬー、ウオガミ寂しいぞい。お祭りしてほしいだけなのに』
「祭りか……」
祭りを開いてほしいだけという、ただそれだけの願い。興味深い話を聞いた瑞毅は、どうにかしてその願いを叶えたいと思ったようだ。
せっかく開いた祭りが途中で終わるのも癪だし、なんなら弟にいい写真を送れていない。
そこで彼は、色んな人に事情を話してもう一度祭りを開くことを提案する。
小さなお祭りでも良いが、せっかくならば大きな祭りにしてやろうと。
売店はもちろんだが、出し物で盛り上げる人がいるのならば大歓迎だそうで。
魚神様も盛り上がるようなお祭り。どんな事で盛り上げようか……？
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2021年03月17日
- 参加申し込みの期限
-
- 2021年03月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2021年03月24日 11時00分
はじめまして、御影イズミと申します。
らっかみ！の方でお届けするシナリオ第二弾です。
でっかいお魚の神様っぽい何かを楽しませるよ、というシナリオです。
魚神様は『大好きな人間達がお祭り忘れてたからウオガミめっちゃ寂しい……』という状態に陥っています。
このシナリオでは、春の魚祭りを、魚神様もあっと驚くようなお祭りにするのが目的です。
魚をモチーフにしたり、メインにした出し物があると『人間達がお魚モチーフにしとる！ウオガミめっちゃ嬉しい！！』状態になります。こちらはご参考までに。
・魚をテーマにした歌やダンス、芝居などを披露
・美味しいお魚料理の屋台を出店
・お魚の着ぐるみを着て宣伝
・一般来場者として訪れて、魚祭りを満喫
など
＜食べられるお魚＞
・かつお
・さわら
・たい
・あじ
・しらす
・わかさぎ
など
お刺身、塩焼き、煮付けなど、注文時に調理方法を選べます。
瑞毅はPCの皆さんをサポートする係を務めます。
これを運んで！ あれを買ってきて！ の小間使いも可能ですし、
一緒に手伝って！ 一緒に出し物やろう！ 等、一緒に何かをやるのもOKです。
（もちろん邪魔な場合はお手伝いには向かわないのでご安心ください）
魚神様がゆるゆるなので、だいぶゆるゆるしたシナリオとなります。
よろしければゆるくご参加ください。