とある日の夕方。
保健委員の当番をしていた
猫島 寝太郎は、いつもよりちょっとだけ多かった仕事を終えて一息ついていた。
誰もいない保健室。そこに扉の開く音がした。
寝太郎が視線をやると、
鷲尾 礼美先生の姿が。会議に出席すると言っていたので、今それが終わったところなのだろう。
「あら、まだ残っていたの? 遅くまでありがとう」
寝太郎に気付いた礼美は、大人っぽい微笑みを浮かべながらそう言った。
部屋に入ってきた礼美はそのまま椅子に座り、何かの書類を見つめている。
寝太郎はその横顔をぼんやりと眺めていた。
綺麗だなぁ、なんてことを思いながら。
たまに脚を組み替える彼女の仕草は、高校生男子にとって妙に刺激が強い。
黒いストッキングが描く滑らかな曲線につい目が行ってしまうのは、健康的な男子なら当然だ。
「何かな?」
と、寝太郎の視線に気付いた礼美が声をかけてきた。
一瞬どきっとする寝太郎だったが、慌てて「な、なんでも!」と首を振る。
「そう。遅くなりすぎないうちに帰らないとダメよ」
言って、また視線を元に戻す。
寝太郎は小さく返事をしては、また礼美を目で追っていた。
そこで、寝太郎は気付く。
ーーなんだか、少し普段と違うかも……?
上手くは言えないが、何と言うか、普段よりも物憂げな表情が多い気がする。
「あの」
「うん? なあに?」
勇気を出して、寝太郎は尋ねてみた。
「もしかして、なんですけど。ちょっとお疲れだったりしませんか?」
さらに、寝太郎は続ける。
「自分で良かったら、えっと、気晴らしに付き合いますから」
礼美は彼の言葉を聞くと、少しだけ目を丸くしてからやがて口元を緩めた。
「ふふ、じゃあ帰りに寄ろうと思っていたところがあるんだけど、ついてきてもらおうかな?」
再び見せた大人の微笑みに、寝太郎は首を縦に振るしかなかった。
お久しぶりです。萩栄一です。
ご指名が入りましたので、久々にリアクションを書かせていただくことになりました。
よろしくお願いします。相変わらず脚フェチです。
こちらは猫島 寝太郎様ご依頼のプライベートシナリオです。
鷲尾先生はどうやらこのあと市街地にあるゲームセンターへ行こうとしているみたいですが、
行き先は別の場所でも構いません。
アクションを楽しみにしています。