シナリオ「【球技大会】クラス対抗、冬の陣！」

【球技大会】クラス対抗、冬の陣！

はじめに理事長は球技大会の開催を決められた。

　寝子高ではクラス対抗の勝負でなく、
黒猫組が奇数クラスのおもてにあり、白猫組が偶数クラスのおもてを覆っていた。
　理事長は、

「クラス対抗がいいよね」

　と言われた。
　すると教頭が従来の構成に光をあて、クラス対抗に変更した。
　理事長はその様を見て、良しとされた。

　とある日の寝子高。
　校舎の掲示板には、球技大会のルールや概要がでかでかと張り出されていた。
　２年１組の優木遥斗はまず競技に注目をした。

「今回の競技は……グラウンドでは男子が野球で、女子がソフトボールか」

「うん。そんで、体育館はバレーボールだね」

　２年５組の花厳望春がいっしょに見ていた。
　ふたりは１年では同じクラスだったが、今は別々だ。
　ただ、奇数クラスなので、体育祭や球技大会などでは同じ『黒猫組』の仲間である。

「よし。今年も黒猫組として、がんばろう！」
　と遥斗の肩に手を置く望春だが、
「……」
　遥斗は首を傾げつつじっと掲示された紙を見つめていたかと思うと、パッと望春から離れる。
「なになに、どうしたの？」
　と戸惑う。
　遥斗は掲示をよく見てみろと指をさす。
「え、クラス対抗？」
　間合いをとったまま、こくりと頷く遥斗。
　望春はごくりと唾を飲んだ。

「俺たち、敵……？」

「ああ、そうなるな」

　そう。今年の球技大会は学年別・男女別のクラス対抗である。寝子高としては異例だが、世間の高校の球技大会としてはむしろこちらがフツウ。フツウすぎるくらいだ！

　そして味方のつもりが敵となった二人は、改めて健闘を誓い合うと別々の教室へと入っていった。

　時は十二月。フツウに楽しい球技大会が今、始まろうとしている。

運営部より

【追記】7月29日
大変お待たせしておりまして、誠に申し訳ございません。
都合により、本シナリオの担当は笈地行マスターに変更させていただきます。
リアクションは、８月中の公開を予定しております。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

笈地行／六原紀伊

マスターコメント

　皆さん体調に気を付けて。六原です。
　ガイドに登場いただいた優木遥斗様、花厳望春様、ありがとうございました。
　ご参加の際はガイドに関わらず、自由にアクション書いてください

　球技大会、冬の陣。
　いつもは黒猫組ＶＳ白猫組で競うこの大会ですが、よその高校を視察した理事長がこう言いました。
　「あら、クラス対抗って珍しいけど、いいわね！」

　というわけで、今回は学年別・男女別のクラス対抗です。

　球技大会とシナリオの概要

　寝子高の球技大会の日々を描くシナリオです。

　今回は、過去の球技大会シナリオとは異なり、
　「対戦シーン」そのものよりも「球技大会における日常シーン」が中心に描かれます。

　球技大会は体育の授業も兼ねているので、寝子高生は選手としての参加は必須です（※シナリオへの参加は自由）

　球技大会の進行と競技

　球技大会は２日間かけて行われます。

　競技は２種目（３種目）。
　「バレーボール」「男子は野球、女子はソフトボール」です。

　それぞれの競技で、学年と男女別でクラス対抗のリーグ戦を行って優勝を目指します。
　各チームにつき２日間で合計９試合行って順位をつけます。（勝敗数が同じ場合は得失点差などで決定）
　（例：バレーの２年男子リーグは、８勝１敗で【１組】が優勝！
　　　　バレーの３年女子リーグは、７勝２敗で【５組】と【７組】が１位で、得失点差により【５組】が優勝！）

　バレーボールは体育館で、野球は第１＆第２グラウンドで行われます。
　バレーボールは、未経験者でも活躍できるようにネットが低めです。
　バレーは必要なポイント数が、野球やソフトボールもイニング数が少なくなっています。
　その他、細かなルールや不明点はリアクションで調整するため、ＰＬの皆様は自由にアクションをお書きください。

　出場する競技は生徒の希望で自由に選べます。
　まれに何かの間違いで希望と異なることもあります。（アクションで指定があれば）
　通常はどちらか１つのみに出場しますが、人手不足や何かの間違いで両方に出場することもあります。

　勝敗は、アクション（＋マスターによるサイコロ）で決まります。
　今回は対戦そのものよりも、対戦を含めたＰＣさんのあれこれを重視したシナリオなので、ご了承ください。
　試合後の喜んだり悲しんだりする様子はアドリブとなりますが、お好みで両パターン記入することもできます。

　アクションでできること

　アクションは、基本的に自由です。
　ありそうなこと、あっても不自然でないことを想定して、自由にお楽しみください。

　登場シーンが多岐に渡ると、描写が薄くなったり省略されることもあります。
　できるだけ１～２つのシーンに絞ってください。

　▼寝子高生のアクション例。（）内は一例のため、キャラクターらしく自由に書いてください。

　球技大会「前」に――
　練習（いざこざと仲直り、怪我などのトラブル、練習後に公園でだらだら）
　クラスアイテムの準備（Ｔシャツのデザイン決めようぜ、ハチマキ、ハッピは？　完成品が届いてヤッター！）
　誰かとの交流（好きな子との観戦の約束、優勝は何組？　ごはんをかけての非公式ギャンブルイベント）
　体育委員や放送部（企画や準備に追われ、下校後のファミレス交流、前日の徹夜準備）

　球技大会「当日」に――
　大会前（いきなり寝坊、朝から犬と走って特訓、友だち以上恋人未満との登校）
　試合に出場
　試合を応援（男子は女子を、女子は男子を応援！　ド派手に応援旗を持って、チアガール結成？）
　大会をサポート（体育委員や放送部、保健委員としての活動、進行、会場整備、審判、記録、実況など）
　大会をサボって（屋上でお昼寝、近所のサテンに行くぜ！）
　大会初日の終了後（負け続けてて涙、まだわからないぞと気合い入れる）
　大会２日目の終了後（勝ったらあの娘に告白を、勝っても負けても打ち上げ！）

　▼寝子高生以外のアクション例。一例のため、キャラクターらしく自由に書いてください。

　球技大会「前」に――
　練習の手伝い、うまいものを食べさせてやって応援……などなど発想の許す限りに。

　球技大会「当日」に――
　家族や地域の人、ＯＢ・ＯＧなど誰でも見に来ることができます。
　応援、ＯＢ・ＯＧが同窓会を兼ねて集合、散歩中にふと立ち寄る……などなどご自由に。

　寝子高生・寝子高職員のＮＰＣは、アクションにあれば自然な範囲で絡むことができます。
　ただし、特定のマスターさんが管理している特殊なキャラクターの場合は、描写が薄くなるかもしれません。

　それでは、ご参加お待ちしてます。

サンプルアクション（1）

サンプルアクション（2）