「今日もいい天気……」
昼下がりの寝子島で、
志鷹 若菜は、水色の髪をした少女が行き倒れていることに驚愕した。慌ててその少女を診ようとした彼女は、その腹がぐぅぐぅと鳴っているのを耳にして、おにぎりを差し出した。
「よかったらこれ、食べて?」
「ありがとうなのだ! 助かったのだ!」
イムイムはピンッ! と立ち上がって彼女のおにぎりをモグッ! と食べ始めた。
「何かお礼がしたいのだ……何がいいのだ?」
「そんな、いいよ」
若菜は首を振るが、イムイムはううんと唸ってポケットから名刺を出す。旧市街にある喫茶店のことが記されていた。
「イムイムは占いが出来るのだ! もし占ってほしいことがあったら占うのだ!」
「急には思いつかないかな。ごめんね」
「そうか……もし思いついたら来てほしい! イムイムはしばらくここら辺にいるのだ!」
「ありがとう」
「たしかここ……だけど……」
そして休日、イムイムがいるという喫茶店に来た若菜は、彼女に群がる人々を目の当たりにした。
「宝くじの当選番号!」
「それは占えないのだ!」
「ボクの寿命何年?」
「それも無理なのだ!」
「クソ社長を呪い殺してくれ!」
「それ占いじゃないぞ!? 転職をおすすめするのだ!」
断られた人々は残念そうに踵を返して自らの席に戻っていく。
「茂夫くんと当午くん、どっちにしたらいいかな? 占って?」
「わかったのだ! んむー……んむむむむー……」
しかし、聞き入れられる相談もあるようでイムイムはオムライスをもぐもぐしながら腕を組み唸り始めた。その姿を見て、若菜はだんだん悩み始めた。
「どうしよう?」
布団から出たくないです。六原です。
ガイドに登場いただいた志鷹 若菜様、ありがとうございました。
ご参加の際はガイドに関わらず、自由にアクション書いてください!
また前回のシナリオとの関連性は薄いため、前回をご存じない方でも奮ってご参加ください。
概要
旧市街のどこかの喫茶店に占い師の少女が住み着きました。
普段は寝子島を観光していて、たまに店で占いをしているそうです。何かを奢るとお礼として占いをします。
喫茶店のメニューはコーヒー、紅茶、レモネード、メロンソーダ、サンドイッチ、ケーキなどなど、喫茶店と聞いてイメージするものはなんでもあります。
少女の存在はねこったーや寝子校内で噂になっています。
なくし物の場所・宝くじの当選番号や生死に関わることは占えません。
扱っているのはあくまで占いのため、不思議な力で何かができるわけではなさそうです。
アクションには、「何を占ってほしいか」をお書きください。
必要なら付随する情報、良い結果や悪い結果に対する反応なども、自由に書いて構いません。
登場NPC
イムイム:水色の髪と群青色の瞳を持つ少女。スライムのほしびとを名乗ってるが、本当にスライムかは不明。商店街のどこかに下宿しており、ご飯やおやつをくれた人にお礼として占いをする。
占いについて
占いの判定ですが、六原がアクションに書いていただいた内容をもとに現実でタロット占いをします。リアクションではその結果をイムイムがタロットカードで示し、占い対象のPCさんにとって心当たりがあるようなワード、境遇や過去の出来事などと少しでも絡めた言葉でフンワリと伝えます。(例:塔の逆位置→「最近、環境が大きく変わったとかそういうことがあったんじゃないか?」)
それではご参加お待ちしています。