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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
フシギな力の使い途
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小学校からの帰り道。
これから公園へと遊びに向かう少女は、こっそり家から持ってきていたポケットの中の飴玉を、ふと足を止め、手のひらに乗せてじっと見つめた。
「もっとたくさんになったらいいのにな――あ、今日学校で歌ったお歌！」
ポケットを叩けば、クッキーがふたつ。叩いていくたび、クッキーは増える。
ふと、歩きながら思い出した歌を、少女は願い思い出しながら、口ずさんで飴をポケットに入れると歌に合わせて叩いてみた。
すると――
「え？！ あめ玉が増えたよ！」
歌いながらポケットを叩けば、そのぶん飴玉は増えていく。
こんな不思議なことは初めてで。
ずっと叩き続ければ、ポケットいっぱいを通り越して、地面にまで落ちそうにまでなった飴玉を、少女は目をキラキラさせながら見つめた。
「わぁぁ……！」
（これなら、一人でずっと沢山食べ続けていられるなぁ……嬉しいなぁ……）
◆ ◆ ◆
「ん？ あれは……」
細い道路を挟んだその向こう。
無邪気な少女のその様子を、滝原 レオンは少し前からじっと見ていた。
手芸店に向かう途中。
少女が大声で歌を歌いながらポケットを叩いており、見れば、それはあっと言う間に飴玉でいっぱいになっていく。
「――ろっこんか」
すぐにレオンは、偶然目にした不思議現象に当たりをつけた。少女のポケットは既にパンパンになっているが、それ自体はとても微笑ましい。
「……大丈夫そうだな。行くか」
しばらく様子を見ていたが、困っている様子も無い。むしろ幸せそうにしている少女を見て、レオンは問題はなさそうと判断し、その場から立ち去ろうとした。
すると、レオンの視線に気付いたのか、少女がポケットを押さえながら、小走りでこちらにやってきた。
「見てた？！ あのね！ なんだかあめ玉たくさん出てきたから、お兄ちゃんにもあげる！
はいっ、そこのうさちゃんにも！」
元気いっぱいの少女は、ポケットから飴を二つ零さないように引っ張り出して、レオンに差し出した。うさちゃんとはバッグから顔を出しているお手製の白うさぎましろの分だろう。
「……おう、ありがとうな」
レオンは、少女に怖がられないように気を付けながら、笑って二つの飴玉を受け取った。
危険なものではないのは分かっていたし、それより何より、レオンにはましろにも届けられた少女の思いやりが、とても温かく感じられたから。
「一人じゃ食べきれなくなっちゃったから、思いついたの！
これから公園にいってみんなに配ってくるね！」
そう言って、少女は元気いっぱいに表情を輝かせると、レオンの側から駆け出した。
レオンも、軽く手を振って少女の立ち去る後ろ姿を見送った。
「あの様子だと、初めてろっこんを使ったみたいだな。
――俺の時は、どうだったっけ――」
つい昔と思える程に懐かしく感じてしまう、ろっこんが覚醒した当時のことを思い浮かべる。
思いつくのは、今だから振り返って実感できるたくさんの想いの数々。
それらで胸をいっぱいにしながら、レオンは静かにましろを撫でた。
――そんな、ろっこんの切っ掛け。思い出。刻み込まれた過去。
あなたには、どのような記憶がありますか。
そしてこれから先、ろっこんを共にして、どのような思いを紡いでいきますか――
これから公園へと遊びに向かう少女は、こっそり家から持ってきていたポケットの中の飴玉を、ふと足を止め、手のひらに乗せてじっと見つめた。
「もっとたくさんになったらいいのにな――あ、今日学校で歌ったお歌！」
ポケットを叩けば、クッキーがふたつ。叩いていくたび、クッキーは増える。
ふと、歩きながら思い出した歌を、少女は願い思い出しながら、口ずさんで飴をポケットに入れると歌に合わせて叩いてみた。
すると――
「え？！ あめ玉が増えたよ！」
歌いながらポケットを叩けば、そのぶん飴玉は増えていく。
こんな不思議なことは初めてで。
ずっと叩き続ければ、ポケットいっぱいを通り越して、地面にまで落ちそうにまでなった飴玉を、少女は目をキラキラさせながら見つめた。
「わぁぁ……！」
（これなら、一人でずっと沢山食べ続けていられるなぁ……嬉しいなぁ……）
◆ ◆ ◆
「ん？ あれは……」
細い道路を挟んだその向こう。
無邪気な少女のその様子を、滝原 レオンは少し前からじっと見ていた。
手芸店に向かう途中。
少女が大声で歌を歌いながらポケットを叩いており、見れば、それはあっと言う間に飴玉でいっぱいになっていく。
「――ろっこんか」
すぐにレオンは、偶然目にした不思議現象に当たりをつけた。少女のポケットは既にパンパンになっているが、それ自体はとても微笑ましい。
「……大丈夫そうだな。行くか」
しばらく様子を見ていたが、困っている様子も無い。むしろ幸せそうにしている少女を見て、レオンは問題はなさそうと判断し、その場から立ち去ろうとした。
すると、レオンの視線に気付いたのか、少女がポケットを押さえながら、小走りでこちらにやってきた。
「見てた？！ あのね！ なんだかあめ玉たくさん出てきたから、お兄ちゃんにもあげる！
はいっ、そこのうさちゃんにも！」
元気いっぱいの少女は、ポケットから飴を二つ零さないように引っ張り出して、レオンに差し出した。うさちゃんとはバッグから顔を出しているお手製の白うさぎましろの分だろう。
「……おう、ありがとうな」
レオンは、少女に怖がられないように気を付けながら、笑って二つの飴玉を受け取った。
危険なものではないのは分かっていたし、それより何より、レオンにはましろにも届けられた少女の思いやりが、とても温かく感じられたから。
「一人じゃ食べきれなくなっちゃったから、思いついたの！
これから公園にいってみんなに配ってくるね！」
そう言って、少女は元気いっぱいに表情を輝かせると、レオンの側から駆け出した。
レオンも、軽く手を振って少女の立ち去る後ろ姿を見送った。
「あの様子だと、初めてろっこんを使ったみたいだな。
――俺の時は、どうだったっけ――」
つい昔と思える程に懐かしく感じてしまう、ろっこんが覚醒した当時のことを思い浮かべる。
思いつくのは、今だから振り返って実感できるたくさんの想いの数々。
それらで胸をいっぱいにしながら、レオンは静かにましろを撫でた。
――そんな、ろっこんの切っ掛け。思い出。刻み込まれた過去。
あなたには、どのような記憶がありますか。
そしてこれから先、ろっこんを共にして、どのような思いを紡いでいきますか――
運営部より
こちらは、イラストキャンペーン『あなたのスカジャン☆あなたの和』のプレゼントシナリオです。
滝原 レオンさまは、参加が確定しています。おめでとうございます！
このシナリオへの参加申し込みは、どなたでも可能です。
キャンペーンへの参加は関係ありませんので、お気軽にご参加ください。
★おまけルール：１人で２人
このシナリオは、１人のプレイヤーさまが複数のキャラクター（２人まで）で参加を申し込むことができます。
ご自分のＰＣさん同士のＧＡなどもできますので、いつもとは違った楽しみ方もあわせてご利用ください。
※同一プレイヤーによるグループ参加はできません。お１人ずつご参加ください。
※最初の申し込み期限が過ぎたあと、参加者数が定員に満たない場合は、３人以上の参加も歓迎です。
※通常のシナリオでは、最初の申し込み期限（抽選発生日時）までは１人まででお願いしております。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2020年01月29日
- 参加申し込みの期限
-
- 2020年02月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年02月05日 11時00分
こんにちは。この度ＭＳをつとめさせていただきます冬眠と申します。
『ご希望マックスなシナリオ』【和】部門にて、滝原 レオン様、ご当選まことにおめでとうございます！
この度は、そちらのご希望に合わせましたシナリオガイドをご用意させていただきました。
ご参加いただけます際には、ご自由にアクションを掛けていただけましたら幸いでございます。
今回のシナリオでは【初めて覚醒（または進化）した自分のろっこん】について、ご自由にアクションを掛けていただくことが可能となっております。
例えば、
・初めてろっこん（の進化）を自覚・使用した日のこと。
・何故、ろっこん（の進化）を使おうと思ったのか。
・どうして使える（進化してる）と分かったのか。
・使える（進化してる）と分かった時、何を考えたのか。どのような行動を取ったのか。
……など、日時・場所も問わずに、ご指定いただけます。どうぞフリーダムにご参加いただければ幸いでございます。
◆ ◆ ◆
※アクション内容におかれましては、当シナリオに参加されていない登録ＰＣ様の描写は行えません。あらかじめご了承ください。
※オムニバス形式となります。一つの内容に複数のＰＣ様のご参加をご希望されます場合には、通常通りＧＡを組んでいただくことで、ご登場が可能となります。
（参加ＰＣ様のうち、お一人がろっこん初発動であれば、他のＰＣ様は既に経験済みでも問題ございません)
※リアクション内として登場をさせたいＮＰＣ様がおられる場合などには、
その当時のＰＣ様・ＮＰＣ様の口調や状況、ご様子など必要と思われる情報をアクションにてご記載いただけますようお願い致します。
記載内容につきましては、基本アクションを準拠させていただきますが、それらの記載がない場合につきましては、全てアドリブでのご対応となりますので、ご了承の程をいただけましたら幸いでございます。
※事前に参照をご希望のリアクションがございます場合には、3つまでを目処に、アクション内に『シナリオ名』と『登場ページのＵＲＬ』をご記載いただけますようによろしくお願い致します。
それでは、皆さまの【ろっこん】にまつわる素敵なアクションを、心よりお待ち申し上げております。