「トリックオアトリート! なのだ!」
「ええっ!? ハロウィンはもう……」
「あれ!? そうなのか!?」
旧市街にイムイムという占い師が住み着いて幾日か経った。ハロウィンが終わった今でも彼女は占い稼業を続けているようだ。
天満 七星は咄嗟に最中を差し出した。
「ありがとう!!」
少女は貰ったばかりのそれをモグモグ食べる。それによって少女は元々ある元気が倍になったように跳ねまわった。
「……あっ! ちょっと待ってほしいのだ!」
七星はイムイムの勢いに困惑しつつ、イムイムの言葉の続きを待つ。彼女のポケットから名刺が出てきた。そこには旧市街の片隅にある喫茶店の名前と住所が記されている。
「イムイムは占いが出来るのだ! もし占ってほしいことがあったら占うのだ!」
「え、えっと……急にそんなことを言われても……」
「そうか……もし思いついたら来てほしい! イムイムはしばらくここら辺にいるのだ!」
「ええっ!?」
「これは……」
そして休日、イムイムがいるという喫茶店に来た七星は、彼女に群がる人々を目の当たりにした。
「宝くじの当選番号!」
「それは占えないのだ!」
「私の寿命何年?」
「それも無理なのだ!」
「夫の不倫相手を呪い殺して!」
「それ占いじゃないぞ!? 離婚をおすすめするのだ!」
断られた人々は残念そうに踵を返して自らの席に戻っていく。
「ゲームの新作なんだけど、刀と鎧のどっちを選んだらいいか占って!」
「わかったのだ! んむー……んむむむむー……」
しかし、聞き入れられる相談もあるようでイムイムはケーキをもぐもぐしながら腕を組み唸り始めた。七星はだんだん悩み始めた。
「どうしましょう……」
お久しぶりです。六原です。
ガイドに登場いただいた天満 七星様、ありがとうございました。
ご参加の際はガイドに関わらず、自由にアクション書いてください!
また前回のシナリオとの関連性は薄いため、前回をご存じない方でもご自由にどうぞ。
概要
旧市街のどこかの喫茶店に占い師の少女が住み着きました。
普段は寝子島を観光していて、たまに店で占いをしているそうです。何かを奢るとお礼として占いをします。
喫茶店のメニューはコーヒー、紅茶、レモネード、メロンソーダ、サンドイッチ、ケーキなどなど、喫茶店と聞いてイメージするものはなんでもあります。
少女の存在はねこったーや寝子校内で噂になっています。
なくし物の場所・宝くじの当選番号や生死に関わることは占えません。
扱っているのはあくまで占いのため、不思議な力で何かができるわけではなさそうです。
アクションには、「何を占ってほしいか」をお書きください。
必要なら付随する情報、良い結果や悪い結果に対する反応なども、自由に書いて構いません。
登場NPC
イムイム:水色の髪と群青色の瞳を持つ少女。スライムのほしびとを名乗ってるが、本当にスライムかは不明。商店街のどこかに下宿しており、ご飯やおやつをくれた人にお礼として占いをする。
占いについて
占いの判定ですが、六原がアクションに書いていただいた内容をもとに現実でタロット占いをします。リアクションではその結果をイムイムがタロットカードで示し、占い対象のPCさんにとって心当たりがあるようなワード、境遇や過去の出来事などと少しでも絡めた言葉でフンワリと伝えます。(例:塔の逆位置→「最近、環境が大きく変わったとかそういうことがあったんじゃないか?」)
それではご参加お待ちしています。