「スピカ君……」
「……どうしたの、リンタロウ……?」
デート中、
鷹司 凜太郎の真剣なトーンに、
スピカ・フォーツは小首を傾げて怪訝そうに彼を見上げる。
折しも神魂の影響をはらんだ、なまあたたかく桃色がかった不思議な風が吹き抜けたところだった。
「スピカ君、僕は君を……!」
凜太郎はその時、不思議な衝動に半ば支配されていた。
目の前のスピカに対して、普段なら考えもしないようなフェティッシュな欲求が次々に湧いてくるのだ。
あるいはそれは、彼が心の底に秘めた欲望であったのかもしれない。
唐突に見つめられ、スピカは耳まで真っ赤に染まった。ここは天下の往来であるが、彼女は一心に彼の瞳を覗き込むばかり。
スピカもまた、凜太郎へ甘い唇を開きかける。
「……リンタロウ、私……」
うっかりすれば、口走ってしまいそうだ。漏れ出してしまいそうだ。
スピカの内側から噴き出さんとしているのは、凜太郎の前ではさらけだしたことの無い、自身が抱く赤裸々な性的嗜好の数々だった。
直後に二人は、はっ、と我に返る。
思い浮かべてしまったあれこれは、彼ら自身の抱く欲求だろうか。突然に湧き上がった抗い難い情動は消え失せているが、内容が内容だけに、互いに目を合わせると少しばかりいたたまれない。
しかし、代わって心にふつふつと浮かび上がるものこそが、二人の本当の想いなのかもしれない。
「スピカ君……」
「うん……」
二人の影は溶け合ったまま、人混みに紛れて消えていった。
通りを行けば、奇妙なシーンにいくつも巡り合うことだろう。
「俺は女子高生の太ももが大好きだ! スカートとソックスの間にふっくらと広がるあの空間に、ついつい目が引き寄せられてしまうんだ!」
「壁ドン! 壁ドンしてほしい、イケメンの執事さんに壁ドンされながら愛を囁かれたいの!」
「男の人が運転中、バックする時にちらっと後ろを向くあの仕草がたまらないのよね!」
「スク水の魅力にはなにものも抗うことはできない!」
「いいやふんどしこそが至高!」
「縞パン! 縞パン! 圧倒的縞パン!」
そんな魂の叫びを上げた者たちは、いずれも直後にはっとして我に返り、頬を上気させたままそそくさと去ってゆくのだ。
つまり今日は、そんな現象なのだった。
さあ、君も存分に、フェチ語れ!
こんにちは。網と言います。どうぞよろしくお願いします。
鷹司 凜太郎さん、スピカ・フォーツさんは、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ガイドはあくまでサンプルのようなものですので、もしご参加いただける場合は、自由にアクションをおかけください。
寝子島に、神魂の影響を受けた桃色の風が吹いています。
この風に吹かれると、何やら唐突に衝動が高まり、
「心に秘めた性的嗜好」、いわゆる「フェチ」を周囲に暴露したくなってしまいます。
衝動はなかなか抗い難い強さですが、頑張れば耐えることもできるかもしれません。
往来のど真ん中で叫びたくなったり、大好きなあの子に伝えたくなったり、
様々なシチュエーションが考えられます。
頑張って耐えてください。
耐え切れず叫んでしまった場合は、衝動はひとまず消え失せ、我に返ります。
そそくさと逃げ出すか、必死にフォローするかはあなた次第です。
恋人同士なら、あえて伝えてしまったことで、返って気分が盛り上がる……かも?
NPCについては、特定のマスターさんが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xキャラもご自由にどうぞです。
NPCやXキャラへ盛大にフェチ心を伝えてしまうのもよし。
あるいはNPCやXキャラのフェチなところを聞くこともできるかも?
それでは、楽しいアクションをお待ちしております。
どうぞお気軽にご参加ください。