「うに~。パッキー美味しいな~」
ぱりぱりぽりぽり。
七音 侑は今日もおいしく『パッキー』をいただいていた。
チョコレートは甘くてとろけるし、スティック部分も絶妙な食感で、パッキーはいつ食べても美味しい。
ぱりぱりぽりぽりぱりぽり。
しかしその時、神魂の風が吹いた!
「……うに? あれれ、ここどこ?」
気が付くと、侑は見たことのない場所に立っていた。
周りには侑と同じようにきょとんとした人が何人もいる。
そこは森のように見えたが、よく見ると樹の幹や枝はさくさくのクッキーでできていて、葉っぱはチョコレート。地面からは草花の代わりに棒付きキャンディーが生えている。キノコかと思えばそれは『なめこの山』だし、『つちのこの里』のつちのこがかさりと這いまわっていた。空に浮かぶ雲は、わたあめだろうか。
さらに樹々の隙間の向こうを眺めると、そこが島であることも分かった。
「なにこれ、お菓子の森ー!?」
きらきらと侑の瞳が輝いた。
が。
「ふふふ。良く来た、おろかな人間どもよ」
「パッキーの……箱?」
現れたのは、巨大なお菓子のパッケージに細長い針金のような手足が生えた、奇妙な怪人たちだった。
「お前たちの島では、人がお菓子を食べるのだろうが……この島では、我々
『お菓子人(おかしびと)』が人を食べるのだ!」
直後、パッキー箱のようなそいつの手からばりばりとビームが迸り、なんと。
侑の隣に立っていたスーツ姿の女性を、一本のパッキーに変えてしまったではないか!
「ひ、人がお菓子になっちゃったにー!?」
元人間のパッキーはそのままビームに運ばれて、パッキー箱怪人のぱかっと開いた箱の中へと吸い込まれてしまった。
よくよく見ればパッキー箱だけでなく、ニャリッツの箱怪人、なめこの山やつちのこの里の箱怪人。『ゴリラの突撃行軍歌』や『ちょっとと』の箱の形をした怪人もいる。
お菓子にされてはたまらない。人々はたちまち、クモの子を散らすように逃げ出した。
「ふはははは、逃げろ逃げろ! もはやお前たちは、自由にお菓子を食べることはかなわないのだ!」
同じく逃げようとしていた侑だが、
「うーん。お菓子が食べられなくなるのは、困るにー」
パッキーを好きな時に、好きなように食べられない人生なんて、考えられるだろうか? いいや、考えられない!
侑はぴたりと足を止め、逃げるべきか。立ち向かうべきか。にわかに思案するのだった。
こんにちは、高城ヒトです! よろしくお願いします!
七音 侑さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
皆さんは突然、『お菓子の島』に飛ばされてしまいました。
この島の全ては、お菓子でできています。
地面はウェハース、川はジュースで、樹はクッキー。
草の代わりにニャリッツやパッキー、キャンディーなどが生えています。
お菓子でできた家々など建物もいくつかあるようです。
その他にも、いろんな物がいろんなお菓子でできています(自由に指定してOK)
これらのお菓子は自由に食べることができますが、島のお菓子を食べていると、
『お菓子人(おかしびと)』が現れて襲ってきます。
お菓子人はパッキーやニャリッツなど、寝子島でも人気のお菓子のパッケージ箱に手足が生えた姿をしていて、
それぞれのお菓子を巨大化したような武器を手に攻撃してきます。
また、手から放つビームを受けると、お菓子に変えられて箱の中へ納められてしまうでしょう。
誰かがお菓子人を倒せば、囚われている人を解放することができます。
お菓子人を全てやっつけてしまうか、時間が経てば、現実に戻ることができるでしょう。
負けてしまったり逃げきれず捕まってしまったら、
お菓子として箱の中で暮らすことになってしまいます。気をつけて!
皆さんは、
・お菓子人とバトルしてぶっとばす!
・ひたすらお菓子人から逃げまくる
・お菓子人の存在には気づかないまま、お菓子を食べまくる
などなど、自由にアクションをおかけください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
概ね夢だと思っているようですので、自由に交流してください。
ただし、あまりに不自然なシチュエーションなどは除きます。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!