「良い星空じゃないか」
気まぐれに公園へと出かけたその夜、
桜 月は上機嫌につぶやいた。
遥かな天の向こうで、虹色に瞬く星の海。
煌々と白く、まばゆく輝く月影も。
人気の途絶えた往来で、まるで全てが自分のものであるかのように思えて、月は思わずステップを踏んだ。
「……ん?」
そんなふうに月明かりを浴びていたら、突然頭の中に湧き上がるイメージがあった。
「そ……そうか! あのデザインは、ああすればもっと良いものになるはず。これは素晴らしいアイディアじゃないか!」
突然、画期的な閃きが起こった。
服飾デザイナーを目指す月。思いついたのは、新しい衣装のデザインだろうか。それとも今までにない縫製のテクニックだろうか。
ふと、月は再び頭上を見上げる。
「あの月光が、閃きをもたらしてくれたのかもね」
手近なベンチへ腰かけ、月はさっそくスケッチブックを広げ、忙しく筆を走らせ始めた。
こんにちは、よろしくお願いします!
桜 月さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
とある夜の風景を楽しむシナリオです。
その日の夜、あなたは家で、あるいは外で、ふと空を見上げます。
空にはまぶしく、一際巨大に見える白い月が輝き、満天の星空が広がっています。
いつもは出かけない時間に、なんとなく出かけてみたり。
終電を逃した帰り道、ふと月を見上げてしんみりとしてみたり。
趣味の天体観察に没頭したり。
美しい月に狂気をかきたてられたり。
星を見ながら、コンビニで買ったコーヒーを飲んでほっとひと息入れたり。
恋人と寝子島の夜景を堪能したり。
夜にまつわるエピソードなら、なんでも構いません。
自由にアクションをかけてください。
なおこの夜の月の光は、ちょっとした神魂の影響も帯びているようです。
月の光を浴びると、いつもなら考えも及ばないような画期的な閃きが降りてきたり、
いつもは上手くいかないことが大成功したりすることがあります。
創作活動で会心のアイディアが浮かんだり。
長年解けなかった知恵の輪が突然解けてしまったり。
積んでいた超難易度のゲームがあっさりクリアできてしまったり。
なにかに悩んでいたりチャレンジしていることがある人は、今夜がチャンスかもしれません。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCはどこかからの帰り道かもしれませんし、ちょっとコンビニへ買い物に出てきたのかもしれません。
何とはなしに公園でぼんやり星を眺めているかもしれません。
不自然でないシチュエーションなら、自由に絡んで構いません。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!