びゅう、びゅうう……。
荒れ狂う風は煉瓦と石畳を剥がし、巻き上げては竜巻の中に呑み込んでいく。それを前にして人々は恐れ戦き、逃げ惑った。
「うわっ!?」
「ひぃいい、助けて! 助けて!」
必死の抵抗も虚しく、逃げ遅れた女性はふわりと空を飛び、煉瓦の破片にぶつかっていく。そうして竜巻が収まると、その中から現れたのは極彩色の羽を持つ巨大な鳥――この近辺で名の通った「怪鳥」ヴォラティルだった。ヴォラティルはグギャア、グギャアと鳴きながら羽を動かした。
町の警備に当たっていた若者はそれを見てごくりと唾を飲み込んだ。
風が強く吹いている。若者たちのうちの一人が、仲間に振り向いて口を開いた。
「おい……俺たちだけじゃあ無理だ」
「知ってる」
「知ってる、じゃねえよ! 隣町に救援を要請した方が……」
「もう呼んである! ネコジマとかいう所から来た若い奴らだ」
ネコジマという聞き慣れない単語を聞くと、若者たちは揃って首を傾げる。
「ネコジマ……?」
「どこだそりゃ」
「大丈夫かね……」
しかし、誰かがすっと立ち上がり、叫んだ。
「いや!!」
「知ってるのか?」
立ち上がったのは城下町から来た男である。男は希望を瞳に宿しながら仲間を見渡した。
「たしか、前にここのデカい危機を救ったって噂だ!」
「なんだって!?」
「そんな凄い世界から来た奴らが来るのか!?」
「ということは、つまり……」
「ああ!」
男は深く頷くと、ヴォラティルを見据える。
「勝算が……ある!!」
お久しぶりです。六原です。大人の事情で一時復帰しました。
第一階層の城下から遠く離れた小さな町で、怪鳥ヴォラティルが暴れまわっているようです。
闘いが長引くほど町は壊滅的な打撃を受け、またヴォラティルがサジタリオ城下に到達した場合、その被害は甚大なものとなるでしょう。
今は町の自警団が対応しているものの、彼らだけではその暴走を止めることは難しく、このままでは全滅する可能性が高いです。
被害を最小限にするためにも、早めに討伐した方がいいでしょう。
怪鳥ヴォラティルについて
全長500cm程の極彩色の羽を持つ鳥です。その羽ばたきは嵐を呼び、何もかもを破壊します。
攻撃手段は爪、羽の起こす暴風、くちばしの三つです。
知能は低く、目に付いたものならなんでも攻撃します。
星の力
星幽塔にいると、星の力 と呼ばれる光が宿ります。
★ 基本的な説明は、こちらの 星の力とは をご確認ください。
星の力やその形状は、変化したりしなかったりいろいろなケースがあるようですが、
このシナリオの中では変化しませんので、このシナリオではひとつだけ選んでください。
ひとともれいびにはひとつだけですが、
ほしびとには、第二の星の力(虹)もあります。
★ 虹についての説明は、こちらの 第二の星の力 をご確認ください。
アクションでは、どの星の光をまとい、その光がどのような形になったかを
キャラクターの行動欄の冒頭に【○○の光/宿っている場所や武器の形状】のように書いてください。
衣装などにこだわりがあれば、それもあわせてご記入ください。
衣装とアイテムの持ち込みについて
塔に召喚されると、衣装もファンタジー風に変わります(まれに変わってないこともあります)
もちものは、そのPCが持っていて自然なものであれば、ある程度持ちこめます。
※【星幽塔】シナリオのアクション投稿時、作物・装備品アイテムを所持し、
【アイテム名】、【URL】を記載することで、
シナリオの中で作物(及びその加工品、料理など)・装備品を使用することができます。
※URLをお忘れなく!!!
※オーダーメイド装備品について
鍛冶工房のトピックを経る(またはシナリオなどで得る)場合のみ
アクション冒頭で指定した星の力とは別に、装備品固有の《特殊効果》が認められます。
アイテム説明欄に、トピックでの完成時の書き込みURL・シナリオ入手時のURLを記載してください。
例:http://rakkami.com/topic/read/2577/2116
それでは、ご参加お待ちしています。