海を眺めることが好きな
海月 珊瑚。
その日も何とはなしに、寝子ヶ浜海岸へと足を運んだのだが。
「まあ! 海が白いのだわ!」
目の前には広くて青い海が広がっている……かと思いきや、水面はびっしりと白くて平たい何かに覆われていた。
そう。
そいつは、流氷に乗ってやってきた。
「夏に浮かれる、けしからん者どもめ。ワガハイが懲らしめてやるのである!」
寝子島へとやってきたそいつを見上げて、珊瑚は目をぱちくり。
「お、大きなペンギン……ですの?」
「いかにも! ワガハイは
『ペンギン大王』である!」
体長三メートルはあろうか。
豪華な服など身に纏い、王冠を頭に乗っけた、巨大なペンギンだった。
ペンギン大王と名乗ったそいつは、珊瑚を始め、海岸を訪れていた人々へ言い放った。
「冬こそ最高!
そなたたち、ワガハイと勝負をするのである。
流氷三番勝負である!
そなたたちが勝てば、ワガハイは大人しく帰るのである。
しかし、ワガハイが勝てば……この島を雪と氷に包まれた、すばらしきパラダイスへと変えてやるのである!
この島は次の春が来るまで、ずーーーっと冬になるのである!」
「ええっ!?」
なんとも横暴な物言いだ。珊瑚は目を見開いた。
流氷の上では、ペンギン大王の配下だろうか、ペンギンやら白くまやらアザラシやらが、血気盛んにぎゃあぎゃあと騒いでいた。
気づけば、海岸に押し寄せた流氷が発する冷気が寝子ヶ浜海岸へも流れだし、砂浜の一部は早くもカチカチに凍り始めている。
このままでは寝子島の全てが凍り付いて、冬になってしまうだろう。
冬は冬で悪くはないけど、今はとにかく夏真っ盛り。
まだまだ、寝子島の夏は終わらない。遊び足りない!
「仕方がないのだわ。その勝負、受けるのだわ……!」
こんにちは、よろしくお願いします!
海月 珊瑚さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかいてください。
概要
南極から流氷に乗ってやってきた『ペンギン大王』と、流氷の上で三番勝負を行います。
皆さんが勝てば、寝子島の夏はまだまだ続行です。
しかし負けてしまうと、らっかみ!タイムが次の春を迎えるまでは、ずーーーっと冬のままです。
これからも夏を楽しむために、頑張ってください。
アクション
勝負は以下の三つ。
二つ以上に勝利すれば、皆さんの勝ちとなります。
参加したい競技を一つ選んでください。
なお、ろっこん等の使用は自由です。
◆白くま相撲
氷でできた土俵で、力自慢の白くま力士軍団と真っ向勝負。
噛みつきや爪ひっかきは反則扱いなのでご安心を。
流氷接岸によって海水温が下がっているので、氷から落とされると大変です。
力の弱い子どもなどが出場する場合、二人一組で一頭の白くまを相手したり、
子ぐまが相手になったりすることもあります。
◆ペンギンフィギュアスケート
ペンギンのトップスケーターたちと、華麗なフィギュアスケート対決。
芸術点やジャンプの高さ、回転などを競います。
判定はペンギン大王が行いますが、いわく勝負ごとには厳しく、決して贔屓はしないとのこと。
GAを組めば、ペアとして出場することもできます。
◆アザラシカーリング
アザラシの子どもをつるっと滑らせて行うカーリング。
相手はペンギン大王自身が出場します。
ストーン代わりのアザラシは、時々勝手に動くのでご注意。
こちらの参加者は、一つのチームとして参加していただきます。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!