7月だって、夏真っ盛りだって、風は吹く。
ビュオオオオ!
「んんっ?」
背筋にぞわわっと悪寒を感じて、
卯木 衛は立ち止まる。
「風邪……かな?」
うえーっ、勘弁してくれよー! と、衛はしかめっ面を浮かべた。
何しろ寝子島の夏ときたら、楽しいイベントが盛りだくさんなのだ。
風邪なんて引いていたら、せっかくの夏を遊び尽くせなくなってしまう。なんてもったいない!
「いや、でも待てよ……?」
ほわほわほわん。ふと衛の脳裏へ、大好きな恋人、
壬生 由貴奈の笑顔がいっぱいに広がった。
例えば衛が風邪を引いて、寝込んでしまったとしよう。
由貴奈が家までやってきて、付きっ切りで看病してくれる……なんてシチュエーションは、どうだろう?
「うーちゃん、おかゆできたよぉ。うちが食べさせてあげるねぇ?
ふー、ふー。ふー、ふー。はい、あ~ん☆」
「……な~んてな」
幸せなシーンを想像したところで、再びぶるると肩が震えた。
今日はあったかくして寝ようと決めて、衛は由貴奈に思いを馳せながら家路を急いだ。
ぽかぽかおフロもね♪
ビュウビュウと、季節外れの冷たい風が寝子島を吹き抜けていく。
あるいはそれは、神魂の風だったのかもしれない。
お茶の間を流れるニュース番組に、夏風邪注意報がさかんに叫ばれるようになるのは、その直後のことだ。
ぞわぞわぞわっ!
どうやらあなたも、風に吹かれてしまったようだ……。
こんにちは、寺岡です。
今回もよろしくお願いいたします。
卯木 衛さん、壬生 由貴奈さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
7月も終わりだというのに、やけに冷たい風に吹かれたあなた。もしかしたら、神魂の影響でしょうか?
ともかくあなたは、どうやら夏風邪を引いてしまったようです。
というわけで今回は、風邪を引いてしまったPCさんの一日を描写するお話です。
・風邪引いた。彼女の作ってくれたおかゆがあったかい……
・風邪で予定が潰れてがっかり。でも電話で彼氏と話したら、ちょっと元気出たよ
・風邪で学校休んだ。母ちゃんの雑炊が弱った胃に染みるぜ
・風邪引いた。でも看病してくれる人もいないし。録りためたドラマを一気に見ちゃうぜ
・ひたすら寝る
などなど、夏風邪にまつわる行動ならなんでも構いません。
風邪っぴきで弱ったPCさんの姿も、たまには見てみたくありませんか?
風邪をきっかけに恋人とイチャイチャしたり、家族と絆を深めるのも良いでしょう。
どなたでも、お気軽にどうぞ。
アクション
風邪の症状、程度などは、ご自由に指定してください。
ちなみに、今回寝子島で流行っている夏風邪は、長くても1~2日程度で完治することが多いようです。
GAを組めば、風邪を引いたAさんを、健康なBさんが看病する、といったアクションも可能です。
みんなで風邪引いたお友達をお見舞いに行く、なんてのも楽しいかもしれません。
また今回は、「Xイラスト」(パーソナル・コモン)をイラスト指定することで、
Xイラストのキャラクターをリアクションに登場させることができます。
・ウチの肝っ玉母ちゃん(Xキャラクター)に看病してもらいたい
・ウチの可愛い弟(Xキャラクター)を看病してあげたい
・俺の永遠のライバル(Xキャラクター)が風邪で弱ってる。今日くらいは優しくしてやるか
などなど、自由なシチュエーションでお楽しみください。
※Xキャラクターの設定や口調など、必要な情報は全て、アクションに記載してください。
原則として、イラストコメントやURLなどの指定は、参照できません。
※こちらは特殊なシナリオです。
通常は、Xイラストのキャラクターがリアクションに登場することは、基本的にありません。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!