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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
Re:シーサイド・ザ・クラブ
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黒から紺に、紺から淡い青に、少しずつ朝を告げていく空を見上げる。
うっすらと光る星は淡い青にゆっくりと飲み込まれ、次第に見えなくなっていく。
トラックの通る音がした。随分早くから仕事をしてくれているのだなと、ぼんやりと考える。
ひんやりとした砂地を素足で歩いていると、トラックの通る音はやがて静かな波の音に変わっていく。
「変なカニ…なんか、食べた気もする…んだよねぇ…」
独り言も溶けて行く静けさの中、少女、武井 琴代は砂浜を歩き、時折海に足をつける。
SNSに投稿された『変なカニを見た！』というのを見てから、早朝の砂浜を歩き回っているのだ。
実は去年、海開きの前に人を攻撃するカニが現れ、もれいび達に退治されていた。
その発起人ともいえるのが琴代であったが、とある事件のせいで去年の出来事の記憶があいまいになってしまい、覚えていない。
そして、もれいびであるにも関わらずろっこんの記憶がない。
「今日も何もなし、と」
琴代は大きく伸びをしてささやかな胸を張る。
ふと、視界の端に写ったサラリーマン風の人が海に触れる。
途端に海水が不自然に膨れ上がり、波とともにその人に向かっていく。
驚いているかのように動けなくなっているその人を助けようと琴代は走り出す。
「！？」
フツウなら間に合わない距離、それを可能にしたナニか。
今の琴代にはそれがろっこんであるとわからなかったが、海水に浸かってしまったものの、サラリーマンは助けることができた。
助けられて良かった、早く海水からでなければ。
そう思った矢先。
「武井さん、後ろ！」
サラリーマンが叫ぶと琴代は振り返り、不自然に膨れ上がる波が複数確認できてしまった。
波の速度、距離、そして、サラリーマンを守るという条件の中、取れる行動は一つであった。
「ケガしたら、ごめんなさいっ！」
琴代はサラリーマンを砂浜へと突き飛ばし、頭を守る体勢に入る。
波から現れたカニが琴代の腕に、足に、体にハサミを突き立てていく。
「…ッ！」
幸い、急所には当たらなかったが出血は免れない。
流れていく血、遠のいていく現実感に帰れぬことを覚悟した時、サラリーマンの叫びが聞こえる。
「助けが来ます！ 武井さん、早くこちらに！」
琴代が見たのは幾人ものフツウを守る者、もれいびであった。
よかった、と琴代の微笑みが漏れた次の瞬間には新たな波に飲み込まれていった。
「武井さん！」
サラリーマン、久保 直也の叫びにもれいび達は一層激しく戦闘を広げていった。
うっすらと光る星は淡い青にゆっくりと飲み込まれ、次第に見えなくなっていく。
トラックの通る音がした。随分早くから仕事をしてくれているのだなと、ぼんやりと考える。
ひんやりとした砂地を素足で歩いていると、トラックの通る音はやがて静かな波の音に変わっていく。
「変なカニ…なんか、食べた気もする…んだよねぇ…」
独り言も溶けて行く静けさの中、少女、武井 琴代は砂浜を歩き、時折海に足をつける。
SNSに投稿された『変なカニを見た！』というのを見てから、早朝の砂浜を歩き回っているのだ。
実は去年、海開きの前に人を攻撃するカニが現れ、もれいび達に退治されていた。
その発起人ともいえるのが琴代であったが、とある事件のせいで去年の出来事の記憶があいまいになってしまい、覚えていない。
そして、もれいびであるにも関わらずろっこんの記憶がない。
「今日も何もなし、と」
琴代は大きく伸びをしてささやかな胸を張る。
ふと、視界の端に写ったサラリーマン風の人が海に触れる。
途端に海水が不自然に膨れ上がり、波とともにその人に向かっていく。
驚いているかのように動けなくなっているその人を助けようと琴代は走り出す。
「！？」
フツウなら間に合わない距離、それを可能にしたナニか。
今の琴代にはそれがろっこんであるとわからなかったが、海水に浸かってしまったものの、サラリーマンは助けることができた。
助けられて良かった、早く海水からでなければ。
そう思った矢先。
「武井さん、後ろ！」
サラリーマンが叫ぶと琴代は振り返り、不自然に膨れ上がる波が複数確認できてしまった。
波の速度、距離、そして、サラリーマンを守るという条件の中、取れる行動は一つであった。
「ケガしたら、ごめんなさいっ！」
琴代はサラリーマンを砂浜へと突き飛ばし、頭を守る体勢に入る。
波から現れたカニが琴代の腕に、足に、体にハサミを突き立てていく。
「…ッ！」
幸い、急所には当たらなかったが出血は免れない。
流れていく血、遠のいていく現実感に帰れぬことを覚悟した時、サラリーマンの叫びが聞こえる。
「助けが来ます！ 武井さん、早くこちらに！」
琴代が見たのは幾人ものフツウを守る者、もれいびであった。
よかった、と琴代の微笑みが漏れた次の瞬間には新たな波に飲み込まれていった。
「武井さん！」
サラリーマン、久保 直也の叫びにもれいび達は一層激しく戦闘を広げていった。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年12月07日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年12月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年12月14日 11時00分
●●●舞台・背景●●●
1年前の海開きの際に現れたフツウではないカニを退治し、食しました。
少し時期がずれて再出現した様子ですので、道具を駆使して退治するもよし、ろっこんを使って退治するもよし。
時間は早朝、場所は海沿いの『F-11』辺りになります。
場所が場所なだけにあまり人通りは多くありませんが、目撃される可能性があります。
ご注意ください。
●●●登場人物●●●
・武井 琴代（たけい ことよ） - もれいび
学年・職業：寝子島高校2年10組
学科 ：体育科
ろっこん ：S型 強化タイプ 運動神経を総合強化する
進化能力1 ：肉体が強化される
戦闘能力 ：近接戦闘が主だが、無理な行動をすると骨折が再発する。
性格 ：一本気に生きる恋多き少女。怪我が原因で留年を余儀なくされたが、元気を取り戻しつつある。
状況 ：初期は波に飲み込まれている。助け出しても出血によるダメージが継続。
怪我が原因でもれいびに関しての情報が失われており、現時点では取り戻せない。
だが、何かの拍子にろっこんが発動することがある。
・久保 直也（くぼ なおや） - ひと
学年・職業：会社員（イベント企画会社、一プロジェクトリーダー）
性別・年齢：男・28歳
性格 ：NOと言えない日本人代表。フツウではない事を何度か目撃した事があるため抵抗がある。
戦闘能力 ：なし。
状況 ：初期は砂浜におり、琴代のために救急車を呼ぼうとしている。
社会人としての技能はそこそこであり、カニを食べる準備などは頼めばやってくれる。
●●●敵情報●●●
以下の情報はキャラクターでも知ることができる情報としてアクションに活用してください。
名称 ：変なカニ
性質 ：海の水に入った時にカニが集合し、カニが飛び出します。1年前より成長しました。
大きさ：集合したカニの波はかなりの速度で大きくなり、最終的には120cmほどに膨れ上がります。
数 ：無数。不自然な波が登場する最大数は不明。
弱点 ：変色したカニが存在し、捕まえる、ないし絶命させる事で波が減ります。
黄色、青色、赤色などに変色しており、群生の中では見分けが付きやすいですが過信は禁物です。
●●●その他●●●
Q：武井 琴代や久保 直也、前回のシナリオに特に関りがないのだけれど、参加してもいいもの？
A：問題ありません。直接的な繋がりはほとんどありませんので、存分に戦ってください。
Q：突然ですけど、カニ鍋って美味しいですよね。
A：そうですね。おや、こんなところに鍋セットが…。
Q：4年前の間違いなのでは？
A：え？ いやいや、1年前、去年のことですよ？ ハハハ。