「ま、街が……水びたしになってる!?」
いつものように登校しようと家を出たところで、
宮祀 智瑜は驚いた。
足首が浸るくらいの水位で、街中が冠水していた。
はて、昨夜はこんなに水が溜まるほど雨が降っただろうか。晴れていた気がするけれど。
というか、
「これって、
海水?」
水道管が破裂したとか、そういうわけでもないらしい。海面が上昇しているのだろうか?
しかもよくよく見れば、水位は徐々に上昇しつつあるようだ。
暑い日だし、足がひんやりとして気持ちいいくらいだが、そうも言っていられない。
「このままじゃ、お店の野菜や果物が水に浸かって、ダメになっちゃいます……」
「み、みなさーん!」
ふと、どこからか慌てた声が聞こえた。頭の中に直接響いているようだ。
「ミラですっ!」
白猫のらっかみ、
ミラ・ペプロメーノだった。
「この海水は、
ミズフーセンダコが吐きだしているんです! すぐにタコをやっつけないと、寝子島がすっかり水没しちゃいます!」
「ミズフーセンダコ……!?」
周りを見ると、確かにサッカーボール大の奇妙なタコが風船のようにふわふわ浮かび、すごい勢いで水を吐き出しているのが見て取れた。
冠水の原因は、あのタコのようだ。
「タコをやっつけるって、どうすればいいんですか?」
「普通の攻撃は効きません。でも、ミズフーセンダコは
真水が大嫌いなんです! 水道水をかければ、消えてしまいますよ!」
ちょうどその時。
智瑜の近くへぷかぷかと、何かが流れてくる。
「これは……水鉄砲!」
どこかの子どもの持ち物だろうか、クリアカラーがまぶしい水鉄砲だった。
さっそく智瑜は家の中へと取って返し、タンクへ水を補給する。
すぐにも再び飛び出すと、ジャキンっと水鉄砲を構えた。
「寝子島と、お店の果物とお野菜は、私が守ります……って、
水着になってるー!?」
智瑜は顔を赤くしつつも、水鉄砲を手に、海水を跳ね上げながら駆けて行った。
こんにちは、高城ヒトです。よろしくお願いします!
宮祀 智瑜さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
とある暑い日。突然現れたミズフーセンダコが、海水を吐きだし、寝子島全部を海にしようとしています。
寝子島の主な市街地では、足首が浸かるくらいに冠水し、水位は徐々に上昇しているようです。
今はまだ、一般の人は「また異常気象かよ……」くらいに思っていますが、
放っておけば寝子島のフツウは壊れてしまうでしょう。
ミズフーセンダコには殴る蹴るなどの攻撃は効きませんが、真水が大の苦手で、身体にかかると消えてしまいます。
水鉄砲で水を発射する、バケツでぶっかける、ペットボトルの水を引っかけるなど、
方法はなんでも構いません。
ミズフーセンダコをやっつけてください!
ちなみに、神魂が気を利かせてくれたのでしょうか、
今回は参加者が勝手に水着になってしまうことがあります。
どんな水着になるかはランダムなようです。(プレイヤーさんが指定することはできます)
フツウを守るついでに、海水浴気分で涼んでしまうのも良いでしょう。
アクション
ミズフーセンダコは、旧市街、シーサイドタウン、星ヶ丘地区のあちこちに、
まんべんなく、無数に出現しています。
アクションでは、どの地域を重点的に活動するかを指定してください。
ミズフーセンダコは、触手でにゅるにゅる絡み付いてくることもあります。
ほんのりお色気攻撃にも気をつけて!
なお、各地域に一匹ずつ、巨大なミズフーセンダコのボスが存在しているようです。
ボスはたくさんの水をかけないと倒せません。
備考
どなたでも参加できます。
お子さまも高校生も社会人もほしびとも、誰でもお気軽にどうぞ。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!