それは遙か昔の事。
とある所に見た目は何の変哲もないロングソードがあった。切れ味も凡庸で特筆すべき点等何もない筈であった。
だが、そのロングソードには誰も知らない秘密があったのだ。どれだけの時が経とうとも劣化しないという秘密が。
それ故にこのロングソードは何人の者の手に渡り、幾つも戦場を巡り、数えきれない程の血を浴びていた。
肉を裂き、命を奪い、怨嗟の中にあり続ける。それを幾度となく繰り返してきたそのロングソードはいつしか呪いを纏うようになる。
呪いの魔剣となったロングソードは最早自らを振るう存在を必要としない。血を求め、命を奪う為に自ら動く。更にはその呪いを伝染させ他の剣をも自らと同じ魔剣へと変遷させる。
時代の流れの中で、呪いの魔剣は眠っている。しかし、纏う呪いはけして薄れはしない。一度目覚めれば再び世に悲劇を齎すだろう。
「何、こいつ……」
サキリ・デイジーカッターは愛用のナイフを構えながら呟く。
日曜日の夜。サキリは出かけた帰り道だったのだが、ふと気づくと月が血のように赤く見えていた。
そして、何よりも異常なのがサキリの目の前にいる存在だ。全体が黒いロングソード。しかし、まるで血管のようなものが全体に浮かんでおり、グリップ部分からは虫の脚のようなものが六本程生えていて剣を支えている。
宝石飾りのように柄頭にある異常な程に血走った眼球はジッとサキリを見つめていた。まるで獲物を見定めるかのように。
『血を捧げよ。命を捧げよ!』
「うんまぁ、どう見ても友好的な存在じゃないよね」
サキリがそんな風に呟き、戦いの覚悟を決めたところで眼球が紅く輝く。
今こそ寝子島に呪われし剣の怪異が現れる時。力を持って呪いを打ち砕け!
こんにちは、昂祈です
まずはサキリ・デイジーカッターさん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
長閑なとある日の寝子島に突然闇が訪れ紅い三日月が浮かぶ夜に閉じ込められました。
神魂の影響なのか、それとも別に原因があるのかは不明ですが、寝子島の様々なところに普通ではない見た目をした人を襲う剣が出没し始めます。
この魔剣は戦場に常にいた為に欲望や怨念によって染まり呪いを纏っています。
魔剣は一本ではなく無数にいますが、あくまでも本体は呪いの方である為に、それぞれの魔剣に差異はなく無数にいる魔剣の何れかが本体というわけではありません。
形状に関してもどれも似た様な物となっています。
これらの魔剣は放っておけば人を襲い、幾つものの命を奪い去っていくでしょう。
既にこの唐突な夜と魔剣の事についてはねこったーなどで話題になり始めています。
フツウが壊れる前に迅速に呪われし魔剣を撃破してください。
呪いの魔剣
剣としての形状はごく普通のロングソードですが、全体が黒く染まっており柄頭に尋常でなく血走った眼球があり、グリップ部分からは虫のような長い脚が六本生えています。
基本的に魔剣はこの脚で徘徊をしており、襲う人間を探しています。
襲われた人、見かけて逃げた人等がねこったーにて情報を上げるので、探すのは比較的簡単でしょう。
ねこったーによれば、魔剣はただ剣部分で斬りつけたり突きを行ったりするだけでなく幾つかの能力がある事が判明しています。
1つ目は衝撃波による遠距離攻撃。とある欲望が形になった能力。地面を切り裂きながら対象に真っすぐ向かう攻撃です。地面を切り裂いて進む為に視認は可能であり、誘導性のようなものはありません。
2つ目は黒い靄のようなもので出来た腕を何本か創り出しそれを伸ばして相手を束縛する攻撃。とある欲望が形になった能力。こちらはある程度の誘導性がありますが、木の棒のようなものでも振り払えます。
これらの能力は使う前に必ず魔剣が黒い靄のようなものを纏うとされています。
黒い靄のようなものを纏った時は注意をした方が良いかもしれません。
これらの能力使用後には隙が出来るようなので、攻撃を行うチャンスかもしれません。
剣そのものはちゃんとしたロングソードなのですが、どうやら耐久性は高くはないようです。
その為、例えば木刀のようなものでも何度も攻撃をする事が出来れば撃破する事が出来ます。
概要でも書きましたがどれかが本体という概念はないので、全てを撃破して解決となります。
各個体様々なところに出没していますので、ねこったーを見て街を探索する、ねこったーの目撃情報を頼りに向かう、たまたま遭遇する、悲鳴を聞いて駆ける付ける等、ご自由にどうぞ。
備考
どなたでも参加可能です。
上記の項目をご覧頂ければ解りますが、武闘派じゃないPCの方でも、工夫や戦法で撃破する事は可能です。
ろっこんは自由に使用することができます。
ほしびとは、今回に限り、寝子島へ星幽塔の装備を持ち込むことができます。
星の力は、『星の力(虹)』のみ使用可能です。
シナリオとしてはバトル系ですが、2つ目の能力によるお色気バトル的な物も可能です。
そちらをご希望の場合は簡単で良いのでアクションにお願いします。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!