今日も平和な、休日の寝子島。
学生も、社会人も、遊びにきていたほしびとも。
初夏の寝子島の休日を謳歌している幸福な昼下がり。
しかし。
ピンチである。
大ピンチなのである。
「と、いうわけで、寝子島……いいえ、地球のピンチを救うために、皆様に『ら』が付くものを集めてきていただきたいのです!」
愛らしい白猫が身振り手振りも激しく、少女達に熱弁を振るっていた。
「……ちょっと何言ってるかわからないアル」
畑中 華菜子の茶色い瞳が見開かれる。
「ふっふ。借り物競争みたいですね」
薄野 五月が白猫――らっかみである
ミラ・ペプロメーノに笑みを見せた。
寝子島に現れた白猫ミラ。
彼女は寝子島から発生する《時の特異点》なる世界の危機を告げに来たらっかみである。
《時の特異点》なる危機を感じ、未来予知によりその危機の回避法を皆に伝え回っているわけで。
「頭に『ら』が付く……ラーメン、とかですかね」
華菜子の実家はラーメン店「猫島軒」であり。
「出前なら喜んで! アルよー。『ら』から始まる蕎麦は……」
華菜子がむぅ、と腕組し考える。
五月の実家は蕎麦屋「すすきの」。
「てんぷ『ら』蕎麦は駄目ですかね」
五月の言葉にミラは残念そうに首をふるふると振った。
「頭に『ら』が付かなければならないのです……」
「で、『ら』が集まらないとどうなっちゃうアルか?」
ミラがキリリとした表情で2人に告げた。
「寝子島に……いえ、
地球に隕石が落ちます」
「……ちょっと何言ってるかわからないアル」
視線を逸らす華菜子の言葉に五月もそっと眼鏡の中央をくい、と押さえた。
そんな2人にミラは胸を張り。
「お2人が不安になる気持ちもわかりますっ。でも、安心してくださいっ! 皆さんが公園に『ら』が頭につくアイテムを持ってきていただければ、地球に隕石がぶつからずに済むのですっ!」
「全くその因果関係がわからないです」
「私もわかりませんっ!」
ミラは良い笑顔で答えた。
「でも、とにかく『ら』が頭につくアイテムを持って来ればピンチは免れます! さぁ、素敵な『ら』アイテムを持ってきてくださいっ」
にゃぁん、とウィンクする白猫ミラに見送られ、ひとまず街へと繰り出す華菜子と五月だった。
はじめまして、もしくはこんにちは!金原りくです。
有難くも『ストッキング♡イラストコンテスト』の特典シナリオを
担当させていただくことになりました。
受賞イラストは既に素敵なシナリオが完成されておりますため
金原の独断と偏見でお二人の素敵イラストを元にシナリオを出させていただいた次第です。
どうしてこうなった。
なんだかピンチなシナリオガイドとなっておりますが
コメディです。
ピンチも気にせずほのぼの『らっ!』探しを楽しんでいただければと思いますっ。
●目的
頭に『ら』の付くアイテムを集めよう!
ラーメンは勿論、ラッパでもなんでも、頭に『ら』のつくものを探してください。
公園に持ってきて! とは言ってますが、そこまでの描写はなくても大丈夫かと!
描写は「ら」が付くものを探したり、購入したりする描写がメインとなります。
切迫感があっても、なくても。
ほんわかおつかい&お買い物的な
日常系シナリオと思っていただいても結構なレベルです。
皆様の思いつく『ら』を楽しみにしております。
誰にでも話しかけるミラちゃんに頼まれた、他のもれいびさんから聞いた、
なんか皆『ら』がつくものを探してるから自分も探してみた、動機はなんでもOK!
ゆるっとご参加いただければ幸いです!
●状況
休日の寝子島、午後の時間。
夜ぐらいまでに『ら』を見つけて欲しいようです。
また、今回ご希望のNPCさんを登場させることも出来ます。
事情を話して『ら』探しを手伝って貰うもよし、状況は伝えずお買い物に付き合って貰うもよし。
NPCが何かネタを提供してくれるか……も……!?
※必ずしも希望の動きをするとは限りませんのでご了承ください…!
また他の方との絡みNGな場合は冒頭に【絡みNG】と書いていただけると有難く…!!
ぜひ、ゆるっと寝子島、いや地球を救ってください!
何卒よろしくお願いいたします!