ニイハオ!
ココは、いつもとチョト違う寝子島ネ。
コレは九夜山の天辺(てぺん)に門を構える、とある武術を極めんとする格闘家たちの熱き物語アル。
「ホワチャアアアアアアッ!!」
破(パ)ーーーン!!
「っきゃああああああ!?」
アイヤー、何と吃驚(ビツクリ)ね!
鋭く突きを繰り出したメガネの男。その瞬間、向かいに立つ女子(おなご)の身に着けた水着がコナゴナに弾け飛び、女子は丸裸になってしまたネ。
そう!
何を隠そうこのメガネの男こそ、『
海原流脱衣真拳』の創始者にして最強の使い手、
海原 茂師父なのでアル!
「さて、門下生諸君! 今見せたように、我が海原流脱衣真拳は相手の着衣のみを破壊することで無力化する、最強かつ無敵の拳法であるが……」
「いやああああああっ、何すんのよこの変態!!」
パッチーン!
「(ほっぺにくっきり平手の痕をなぞりながら)……このように、安易に拳を振るえば自らの身を滅ぼす危険な武術でもある。よって海原流の秘奥義は、誰にでも授けるというわけにはいかぬ」
固唾を飲んで続きを待つ、武道場に集また百名ほどの門下生へ、海原師父は声高に告げたアル。
「一名! 諸君らの中で、心身ともに最も優れたたった一名の弟子だけに、海原流秘奥義『服を着てても下着だけ抜き取る拳』を授けることとする!」
和亜(わあ)ッ!
沸き返り、怒号を叫び気合を入れ始める門下生たち。
「ふふん、たったの一名か。燃えるじゃねぇか……!」
海原流を極めんとする
七峯 亨もまたニヤリと笑い、ぱしんと拳を掌へ打ち付けたヨ。
何しろこれから、海原師父の秘奥義を授かる最高の弟子を決定(けてい)する、壮絶な戦いが始まるのでアル!
海原師父は門下生たちへ叫んだネ。
「我が海原流の修練場、『
九夜泉郷』を武舞台とした伝統の奥義継承戦……『
馬闘流露井屋留(ばとるろいやる)』を執り行う! 海原流脱衣真拳の技を駆使して戦い、最後まで着衣を保ち続けた者のみが奥義を授かる資格を持つのだ。弟子たちよ、奮起せよ!」
応ッ!!
門下生たちは大盛り上がり! 亨も海原流門下生として只一名の奥義継承者の座を勝ち取るべく、気合十分アル。
「よおし。海原師父の神技、必ずこの俺が手に入れてやるぜ!」
「ちょ、ちょっと待てええええええッ!?」
ま、中にはちょとノリ切れてない子もいるケドネ。
「咲はそんな奥義など欲しくはないぞ!?」
矢萩 咲は涙目たぷりに亨を睨むが、彼女もまた門下生の一人ネ。このお話ではそーいうことになてるネ。
「それになんだ、要するに最後の一人以外はみな服を脱がされるということだろう!? そんなハレンチな戦いに、どうして咲が……」
「まあまあ。いいじゃねぇか」
ばしんと咲の肩を叩いたのは、
華嶋 純夏アル。隣では、
詠 寛美も大きくうなずいたヨ。
「強いヤツと闘(や)れるんなら、なんでもいいさ。
とっととおっぱじめようぜ……!」
「おう! 例えどんな戦いでも、負けるわけにはいかねえからな!」
「君たちはなんでそんなにやる気になってるんだ……!? 自分も服を脱がされるかもしれないのに……亨君? 亨君!?」
「いいじゃねぇか、姐さん。ただ一つの目標に向かって、俺たち全員が本気でぶつかり合う……真剣勝負だ。そんなのってなァ、アツいじゃねぇか。燃えるじゃねぇか……!」
「スポ根モノっぽく言ってごまかすなーーー!!」
そんなわけで、多種多様な温泉が湧く『九夜泉郷』を戦場に、馬闘流露井屋留の幕が切って落とされたのでアル。
いざ、刮目して見るヨロシ!
「いくぜ!!」
墨谷幽です。よろしくお願いいたします~!
ガイドには、七峯 亨さん、矢萩 咲さん、華嶋 純夏さんにご登場いただきました。
七峯さん、今回はご指名ありがとうございました!
なおご参加いただける場合は、ガイドのイメージに関わらず、ご自由にアクションをおかけくださいませ~。
ちなみに、こちらのシナリオとは特に関係ありませんアル。たまたま。
このシナリオの概要
神魂の影響でしょうか? 本日の皆さんは、もれなく『海原流脱衣真拳』の門下生です。
海原流脱衣真拳は相手の肉体を一切傷つけず、着衣のみを破壊する究極の活人拳として知られています。
この度、脱衣真拳マスターの海原 茂師父が、秘奥義を継承する門下生を選ぶべく、
伝統の勝負『馬闘流露井屋留』を開催することとなりました。
脱衣真拳で互いの服を破壊し合い、最後まで(少しでも)服を着ていたたったのひとりだけが、
師父に奥義を授かることができるのです。
そう、目的はただひとつ。
自分以外の全員の服を脱がしまくってください!
戦いの舞台となるのは、九夜山が誇る大温泉地『九夜泉郷』。
大小数え切れないほど、無数の温泉が湧く景勝地です。
この温泉のお湯や湯気には、それぞれに違った効能があり、
『服がスッケスケになる湯』『ものすんごい視界が悪くなる湯気が立ち昇る湯』
『マタタビを吸った猫のように酔っぱらう湯』『エッチな気分になる湯』
などなど、地の利も戦いに大きな影響を与えます。
実は海原流は多くの分派を抱える巨大な流派でして、その道着もさまざまです。代表的なところでは、
『海原流脱衣真拳スク水派』
『海原流脱衣真拳ブーメランパンツ派』
『海原流脱衣真拳褌派』
などがあります。だいたいキワドイです。
自分に合った流派の道着を身に着けて戦いに臨んでください。
奥義を手にするべく、気合を入れて挑んでもよし。
これ幸いとばかり、嬉々として誰かの衣服を破壊しまくってもよし。
いつの間にか門下生にされてたけど、脱がされまいと奮闘するのもまたよし。
どなたもお気軽に!
あ、そうそう。
今回のリアクションは、全編似非中国人口調でお送りするアルヨ。
アクションでできること
アクションでは、自分の流派、戦いの場とする温泉、PCの行動などをお書きください。
なお、戦いはバトルロイヤル形式です。
対戦相手はランダムで決定されますが、お友だち同士で戦いたい場合は、
GA(グループアクション)を組んでください。
(最後には脱がし合うことになりますが……)
また、たくさんいるモブ門下生を相手にすることもできます。
●流派
海原流分派のなかで、自分が属する流派をひとつ決めてください。
それぞれの流派の道着は、『水着』『褌』などのキワドイものに限ります。
脱衣真拳と名前はついてますが、実際に使う武術は自由で、武器の使用も許されます。
カラテでもジュードーでも、ボビナムでも柳生新陰流でもガン・フーでもなんでもOK。
(あんまり強くてヤバイのは適当にマスタリングされます。あしからず)
●温泉
自分が戦う温泉を決めてください。
湯気、または湯そのものにさまざまな効果があり、自由に決めることができます。
ただし対戦相手がいる都合上、必ずしも終始指定の温泉で戦えるとは限りません。
自分の有利になる温泉を選ぶもよし。ネタに走ってご自分のPCを辱めるもよし。
●設定、行動
バトルシーンの戦術や戦略、やる気や動機、その他必要な情報をお書きください。
PCさんの設定は、いつもと同じでも構いませんし、全く違う別の人物になり切っても構いません。
ご自由にお楽しみくださいませ~!
その他
●参加条件
特にありません。どなたでもご参加いただけます。
ほしびとさんももちろんOK!
●舞台
九夜山の頂上付近、さまざまな温泉が湧く『九夜泉郷』。
●NPC
○海原 茂
『海原流脱衣真拳』の創始者にして最強の武術家。
最後に残った弟子に秘奥義を伝授してくれるそうです。
○詠 寛美
『海原流脱衣真拳スク水派』の若き拳士。
秘奥義にはさほど興味が無いものの、熱い戦いができる相手を探しています。
●備考や注意点など
※今回のシナリオには参加していないPC、NPCに関するアクションは基本的に採用できかねますので、
申し訳ありませんが、あらかじめご了承くださいませ。
以上になります。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております~!