そのお店『somnium(ソムニウム)』は、シーサイドタウン駅から少し離れた、ちょっと裏路地のような、けれどもどこか洒落た雰囲気を持つ通りの一角にある。
取り扱っているのは色んな雑貨や、アクセサリー。それから店主夫婦が毎日心を込めて焼いている、焼き菓子やケーキの類。
雑貨類は店主夫婦が気に入ったものだけを取り寄せたり、時には手作りをして売っているとかで、素朴だけれども優しい雰囲気のものが多い。それはともすれば、売り物ではなくそれ自体が店を彩る装飾にも感じられる。
ガラスケースに並んだケーキや焼き菓子も、それは同じ印象で。並んでいる種類は多くないけれども、1つ1つ丁寧に作られたお菓子はとても優しげな趣きで、お店の雰囲気にしっくりと馴染んでいる。
5月もそろそろ終わろうという今日は、ほんの少しだけ季節が逆戻りしたような、ほんわり暖かな気持ちの良い気候。うららかな陽射しがテラス席はもちろん、店内にもゆったりと射し込んで、ともすればうとうと昼寝でもしてしまいそうな心地の良さ。
「こんな日はピクニックも悪くないけれどね」
「あら、じゃあ次のお休みにはお弁当を拵えて行きましょうか?」
店主である老夫婦、
木原 高明(きはら・たかあき)さんと
木原 伊都子(きはら・いつこ)さんはそんな風に、どこかのんびりと楽しげに言葉を交わしながら、思い思いに過ごすお客様を見守っている。お客様の邪魔にならないように小さく抑えた声色は、けれども耳に届けばひどく柔らかくて優しい。
よく晴れた、気持ちの良い休日。暑くもなく寒くもない、そんな日をこのお店で。
さて、どんな風に過ごそうか。
お久しぶりです、または初めまして、蓮華・水無月と申します。
気付けば前のシナリオから2年以上が過ぎ去っていた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、お久しぶりにお届けするのは『somnium』というカフェ兼ケーキ屋さん兼雑貨屋さんでのんびり過ごしませんか、なシナリオです。
おひとりで、またはどなたかとご一緒に過ごす、お休みのひと時。
のんびり、と言いつつもちろんおしゃべりに花が咲いても、あるいは物思いにふけっても、はたまたひたすらスイーツを堪能しても、どのような過ごし方でも大歓迎です。
『somnium』のケーキや焼き菓子は、カフェスペースで食べていくことも、そのままお持ち帰りすることも可能です。
カフェスペースをご利用の場合は、飲み物もセットで頼んだり、もしくは飲み物だけのご注文でも問題ありません。
ケーキや焼き菓子、飲み物のメニューは、一般的なカフェにあるものはたいていあるとお考え下さい。
一般的ではない場合でも、店主夫妻にご相談いただければお出し出来る場合もあります。
その辺りはどうぞお気軽にお声がけください。
※本シナリオでは、リアクションはご参加PC様ごと(GA参加の場合はGAごと)の描写とさせて頂きます。
大変申し訳ございませんが、ご参加下さいます際にはご留意頂けますようお願いいたします。
過去の『somnium』シナリオも知りたい、という方はこちらをご覧ください。
もちろん、ご覧にならなくても問題なくお楽しみ頂けます。
『somnium』へようこそ!
『somnium』で紙ねんどスイーツを。
『somnium』のチャイナな一日。
『somnium』に灯すエッグキャンドル。
『somnium』でのクリスマス。(準備編)
『somnium』の店主夫婦は、ご主人が定年を迎えた後に夫婦揃って寝子島に移り住み、趣味を一杯に詰め込んだお店を開いたという、木原 高明(きはら・たかあき)さんと木原 伊都子(いつこ)さん。
揃って69歳を迎える今も、海外や国内各地に旅行に赴いては、あちらこちらで仕入れてきた雑貨なんかをお店に並べていたりします。
髪に混じった白いものも目立つお年頃ですが、どこか可愛らしいような、優しい雰囲気が親しみやすい、とご近所では評判だとか。
皆様との関係は、こちらも無理のない範囲で、常連客など、ご自由に設定して頂いて構いません。
それではお気が向かれましたら、どなた様もお気軽に、どうぞよろしくお願い致します(深々と