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メカリエチャンがやってくる！
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ここは本土鎌倉のどこかにある落神研究所。何を研究するかは所長の一声で決まるため、これといって決まったものはないのだが、最近は人工知能とロボットの研究をしている。ちょうど試作品として、所長でもあり偉大な作家でもある奈羽田（なばた）所長をモデルにしたロボット【メカリエチャン】が作られていた。その調整が今、終わろうとしている。
「メカリエチャンが！ メカリエチャンが逃げたぞー！！」
「な、なんだこれ！？」
「身体が勝手に……！？」
「何やってんだ！？」
「わかりません？！」
研究員の横を、メカリエチャンがものすごい勢いで通り過ぎていく。哀れ、至近距離でメカリエチャンに接触した研究員はなんと隣の研究員に抱き着き始めた！ マッスルとマッスルが絡み合う！ 見かねた上司は近くにいた下っ端研究員に叫ぶ。
「仕方がない……そこのお前！ 追いかけろ！」
「はい！」
「捕まえるまで戻ってくんな！」
「はい」
「壊したらクビだからな！」
「はい……」
そんなこんなで、一人の研究員が今、メカリエチャン捕獲に駆り出されることになった。
「位置は！？」
「南下し、寝子大橋に接近。昼には寝子島に――」
……※……
「お前ら、今回はかなりマズイのが来た。頑張れ。なんとかしろ」
にゃごー。テオが世界を切り分けた。シーサイドタウンの塀の上、突然現れた彼に、雨崎 荒太郎は聞き返す。
「マズイの？」
首を傾げている荒太郎の横を、ナニカがものすごい勢いで通り過ぎた！
「ンパー！ ンパー！」
そのナニカが片手を挙げると、なんということだろう。空に舞う鯉のぼりが如く、パンツがどこからか現れて、飛び交い始めたではないか！ それだけではない。メカリエチャンとぶつかった人が、ビシッとふんどしを締めだしたではないか！
「そういうことかー！！」
「そういうことだ。神魂で動いているようだな……後は任せたぞ」
にゃごー。そう言って、テオは何処かへと消えていく。
「ともあれ、フツウを守るためにも……！」
迫りくるロボットを止めるべく荒太郎が腕まくりをした、その時！ 甲高くブレーキ音が鳴り、荒太郎の前に、白衣を着た人物が立ちはだかった！
「まっ、待っ……待ってくれ、少年！」
「誰だ！？」
白衣の人物は、呼吸を整えると名刺を印籠か何かのように見せて言う。
「そのロボットを管理してる研究所の職員、黄井だ！！ 頼む！ 壊さないでくれ！！」
黄井の登場に荒太郎が動きを止めていると、その横をナニカが逃げ出した。
「ンパー！」
「しまった！」
荒太郎は逸る足を抑えながら、黄井に向かって言う。
「だ、大丈夫です！ あのロボットが寝子島の外に逃げることはないと思います！」
「何故？」
「そ、それは……」
テオが世界を切り分けている以上、あのロボットが現実で被害を及ぼすことはないだろうが、しかしテオのろっこんについて言うべきか。口をもごもごと動かしたのち、荒太郎ははっきりとこう言った。
「ぼくたちが捕まえるからです！」
「なるほど、そういうことか！ 助かった！」
そんな成り行きで、メカリエチャン捕獲作戦が始まった！
「メカリエチャンが！ メカリエチャンが逃げたぞー！！」
「な、なんだこれ！？」
「身体が勝手に……！？」
「何やってんだ！？」
「わかりません？！」
研究員の横を、メカリエチャンがものすごい勢いで通り過ぎていく。哀れ、至近距離でメカリエチャンに接触した研究員はなんと隣の研究員に抱き着き始めた！ マッスルとマッスルが絡み合う！ 見かねた上司は近くにいた下っ端研究員に叫ぶ。
「仕方がない……そこのお前！ 追いかけろ！」
「はい！」
「捕まえるまで戻ってくんな！」
「はい」
「壊したらクビだからな！」
「はい……」
そんなこんなで、一人の研究員が今、メカリエチャン捕獲に駆り出されることになった。
「位置は！？」
「南下し、寝子大橋に接近。昼には寝子島に――」
……※……
「お前ら、今回はかなりマズイのが来た。頑張れ。なんとかしろ」
にゃごー。テオが世界を切り分けた。シーサイドタウンの塀の上、突然現れた彼に、雨崎 荒太郎は聞き返す。
「マズイの？」
首を傾げている荒太郎の横を、ナニカがものすごい勢いで通り過ぎた！
「ンパー！ ンパー！」
そのナニカが片手を挙げると、なんということだろう。空に舞う鯉のぼりが如く、パンツがどこからか現れて、飛び交い始めたではないか！ それだけではない。メカリエチャンとぶつかった人が、ビシッとふんどしを締めだしたではないか！
「そういうことかー！！」
「そういうことだ。神魂で動いているようだな……後は任せたぞ」
にゃごー。そう言って、テオは何処かへと消えていく。
「ともあれ、フツウを守るためにも……！」
迫りくるロボットを止めるべく荒太郎が腕まくりをした、その時！ 甲高くブレーキ音が鳴り、荒太郎の前に、白衣を着た人物が立ちはだかった！
「まっ、待っ……待ってくれ、少年！」
「誰だ！？」
白衣の人物は、呼吸を整えると名刺を印籠か何かのように見せて言う。
「そのロボットを管理してる研究所の職員、黄井だ！！ 頼む！ 壊さないでくれ！！」
黄井の登場に荒太郎が動きを止めていると、その横をナニカが逃げ出した。
「ンパー！」
「しまった！」
荒太郎は逸る足を抑えながら、黄井に向かって言う。
「だ、大丈夫です！ あのロボットが寝子島の外に逃げることはないと思います！」
「何故？」
「そ、それは……」
テオが世界を切り分けている以上、あのロボットが現実で被害を及ぼすことはないだろうが、しかしテオのろっこんについて言うべきか。口をもごもごと動かしたのち、荒太郎ははっきりとこう言った。
「ぼくたちが捕まえるからです！」
「なるほど、そういうことか！ 助かった！」
そんな成り行きで、メカリエチャン捕獲作戦が始まった！
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年02月27日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年03月06日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年03月06日 11時00分
六原です。
雨崎 荒太郎様、ガイド登場ありがとうございます。
ご参加いただける際はガイドの内容に関わらず、自由にアクションを書いていただければと思います。
リアル奈羽田所長に怒られやしないだろうか……と思ったのですが、公開されているということはお許しが出たということで……。本当にありがとうございます。
早速ですが概要に入ります。
◆概要
鎌倉のどこかにある研究所から、ロボット【メカリエチャン】が逃げ出しました。
メカリエチャンは寝子島に侵入後、あっちこっちに移動します。
また、メカリエチャンには神魂が宿っており、その力で様々なカオスを生み出しています。
なんとか捕獲してください。
◆メカリエチャン
落神研究所の奈羽田所長をモデルにしたロボットです。
現在、寝子島中を移動しています。
空にどこからか召喚したパンツを飛ばしたり、周囲にいる人間をふんどし姿に変えたりします。
メカリエチャンに接近すると、メカリエチャンの放つ何らかの粒子の影響で奇行をせずにはいられなくなります。
（例：キス魔になったり、服を脱ぎたくてたまらなくなったり）
捕獲の際は充分に対策してください。
ある程度ダメージを与えれば破壊出来ますが、その場合黄井研究員の首が飛びます。
黄井研究員のためにも、出来るだけ破壊せず捕獲してください。
◆NPC
テオ
ガイドに登場していますが、リアクションには登場しません。
奈羽田所長
落神研究所の所長です。メカリエチャンのモデルですが、リアクションには登場しません。
黄井研究員
落神研究所の職員です。下っ端も下っ端。
車で寝子島を移動しています。なお、車には4人まで乗せられます。
メカリエチャンを捕獲する方に、以下の道具を貸し出してくれます。
・捕獲網射出機
バズーカ型の機械です。引き金を引くと網が射出され、対象を捕えます。
・呼び笛
メカリエチャンを呼び寄せます。綺麗に吹くには少しコツが必要です。
・治療薬
奇行状態になっている人を正気に戻せます。
それでは、ご参加お待ちしております。