寝子島駅のほど近くに、『nora tora(ノラ トラ)』というお店がある。
普段はカフェバーとして営業しているが、休日にはイベントスペースとして、店主自らが企画した催しを行っていた。初めの頃は『キャンドルナイト』だったり『世界三大珍味の試食会』だったりという企画だったのが、近頃は少々変わった企画も増えていた。
ある日、『nora tora』の前を通ると、こんな貼り紙があった——
この度、カフェバー兼イベントスペース『nora tora』にて、イベントを開催することになりました。
その名も 『フード・プレゼン・バトル』!
ルールは簡単。好きな食べ物についてステージ上でプレゼンしていただくだけ!
持ち時間は一人あたり3分で、プレゼンの方法は自由。
その食べ物のどこが素晴らしいのかを理論的に解説するもよし。
「好きに理由はねえ!」と情熱的に愛を叫ぶのもよし。
ただ黙々と食べるところを見せつけるもよし。
なんでもありの無差別マッチ!
オーディエンスの食欲を刺激しまくろう!
……ということで、現在イベント参加者を募集しています。
「好きな食べ物について熱く語りたい!」「この食べ物、世間で過小評価されすぎ!」などの想いを持ったそこのあなた! ぜひ参加してみませんか?
優勝者には、ささやかながら、『nora tora』で使えるお得なクーポン券を贈呈いたします。
また同時に、イベントの観覧者と、当日の調理を手伝っていただけるボランティアスタッフも募集しています。
参加お待ちしています!
カフェバー『nora tora』店主
その貼り紙を見た街の人のほとんどは「また変なことやってるな」と笑ったが、時折、真顔で貼り紙を凝視する人がいた。
そしてイベント当日。
熱き想いを秘めた者たちが集った——
こんにちは。リルカです。
今回は予告通り、グルメネタです!
皆様には、カフェバー『nora tora』で開催されるイベント『フード・プレゼン・バトル』に参加していただき、好きな食べ物について大いにプレゼンしていただきます。
好きな食べ物を熱く語っちゃってください!
今回募集するのは
①プレゼン挑戦者(こちらがメインです)
②熱戦を見届ける『観覧者』(お気軽にご参加ください!)
③調理を手伝っていただける『ボランティアスタッフ』(腕に覚えのある方、ぜひ!)
の3つです。
●イベントについて
プレゼンの形式は基本、自由です。
平和で、他の人に迷惑がかからないものであれば、どんな形でも大丈夫です。
(プレゼンがトリッキーすぎると、筆力が追いつかない可能性もありますが……。あと、大丈夫かとは思いますが、ゲテモノ系はNGでお願いします)
プレゼンする食べ物は、『カレーライス』『オムライス』などの一品料理を想定していますが、『じゃがいも』『卵』などの食材そのものでも構いません。
食材をプレゼンする場合は、おすすめの食べ方も挙げていただければ。
プレゼン後、店主・観覧者による試食タイムがあります。
美味しさを競う『料理バトル』ではなく、いかにみんなの食欲をそそるかを競う『プレゼンバトル』です。
基本的には『nora tora』のスタッフがその料理を作って観覧者・店主に配るという流れですので、必ずしもプレゼン中に料理をしなくても大丈夫です。
もちろん、『俺/私が作ったのが一番美味いんだ!』という方がいれば、それでも問題ありませんが、『料理の巧さ』は審査に含まれません。
●『nora tora』について
『nora tora』の店主・時田は35歳の男性で、もともとお堅い仕事をしていたのに脱サラしてカフェバーを開いた変わり者。ちょっと暑苦しい部分があり煙たがられることもあるが、強い意思を持った若者が大好きで、応援したいと思っている優しい男です。
スタッフは学生アルバイトの女子が三人の小規模なカフェバーです。
●注意点など
プレゼンの順番は勝手ながらこちらで決めさせていただきます。(順番の指定がかぶる可能性があるためです。ご了承くださいませ……)
プレゼンする食べ物が被る可能性も考えられますが、プレゼンの方法で差別化できるかと思いますので、無理にメジャーどころを避ける必要もないかなー?と思っています。
それに、もし全部かぶったとしても、それってつまり『仲間』を見つけたことになりますからね! いいことじゃないですか!
プレゼンの方法は自由ですが、他の人に危険が及ぶものや、公序良俗に反するものはご遠慮ください。
執筆方針としては、食事の表現に凝ったものにしたいと思っています。
読むだけでお腹がすくような、『飯テロ小説』にしたいなーと思ってます!!
よろしくお願いします!!!