おじさま、ごきげんよう。
今日はとっても素敵なことがあったの。聞いてくださる?
学校の先生が、私の足が速いって褒めてくれたのよ。
私、足の速い子にとっても憧れていたから、沢山走る練習をしたの。それを褒められて、とってもとっても嬉しかったわ。
ねえ、おじさまはどう?
足のはやい方かしら、それとも走るのは苦手?
ネコのシールで封がなされた手紙は、あなたにあてたものでした。
だいじなあなた。
名前も知らぬあなた。
あなたはあるとき、ある孤児の少女に一つのプレゼントと三つの条件を与えました。
プレゼントは、中学校に上がる際に学費や生活費を払って私立の中学校にいれること。
条件とは、中学校での生活を手紙にして送ること。手紙は上品で学のある、それでいて素敵なものにすること。そしてあなたの正体を明かさないこと。
これは、あなたが育てた少女から送られた手紙なのです。
ごきげんよう。
こちらは、らっかみ時空とは異なるIF世界。キャラクターはあるお金持ちの大人となって、孤児院の少女に学費と生活費を寄付します。
その条件として、少女はあなたに手紙を送ってくるでしょう。
おっと、アクションの書き方に迷ったのですね?
無理もありません。このシナリオはとても変わっていますから。
それに、とても不思議な……魔法のようなシナリオですから。
書く内容はシンプルに一つだけ。
『寄付した少女(もしくは少年)がどんな大人になって欲しいか』という願いや空想を書くだけです。
その願いがかなうのか、かなわないのか。ちょっぴりはらはらしながら、お手紙を待ってみてください。
きっと、素敵なことが待っていますから。
キャラクターは少女がどんな人か知りません。
少女も自分に学費や生活費を払っているキャラクターがどんな人かを知りません。
正体を秘密にしたまま送られてくる手紙を、キャラクターたちはそっと開くのです。