みなさんは、寝子電の寝子島駅前に鎮座している七福猫像をご存知であろうか。
駅舎の左手側に「寝子島大橋300m」「またたび市動物園1km」「寝子島神社400m」等矢印の看板がある。
その奥を見てほしい。
烏帽子をかぶり、魚を抱えた、でぶっとした猫の像があるのが分かるだろう。
さらによくよく見れば、その足元に「七福猫」と碑が立っているのも分かるだろう。
そう。これは、寝子島に七体いるという七福神ならぬ七福猫のひとつ、恵比寿猫である。
しかし、じつのところ、恵比寿様以外のほかの六体は、所在不明になっている。
今日はこの、七福猫に纏わる話をしよう。
4月のある日、
風鳥院 鷲羽――もとい、性別不詳のアキバ系アイドル・因幡眠兎は戸惑っていた。
なぜならば、寝子島駅前に、男女問わず、たくさんの弁天コスプレの人が集結していたからである!
弁天といっても厳密ではなく、鷲羽のように煌びやかな着物風の衣装の者もいる。
「コスプレ大会?」
「あれ、アイドルの因幡眠兎じゃない?」
「ってことは、なにかのイベント?」
通りすがる人々はそんな風に考えていたが、実際は違う。
弁天姿の人々は、自分の意志とは関係なく、気づけば弁天コスプレをしており、気づけばここにいたのだ。
そして、無性に音楽を奏でたくてたまらないのだ。
この現象は自分だけではないようだ。
春から教頭になった
津止 孝道先生も弁天様の姿で微妙に戸惑いの表情を浮かべながら琵琶を弾いている。
どう考えてもおかしい。
(これって……神魂の影響です、よね?)
するとそのとき恵比寿猫の目がぴかーっと光り、鷲羽たちの頭の中にお爺さんの声が響いてきた。
――これは、音楽好きな弁天の仕業じゃ!
だ~れも自分を気に懸けてくれんので、思い出してもらおうとしとるに違いない。
旧市街のどこかにいる、弁天猫を見つけ出して祀ってやれば、弁天の気持ちもおさまって、
このおかしな現象も終わるに違いないわい!
「べ、弁天様? 恵比寿様みたいな猫の像を探せばいいんですか? でも、そんな大きな猫の像なら、みんな知ってそうだけど……」
――七福猫は大きさも形もまちまちなんじゃ。共通なのは石の像であるということ。
弁天は女の猫で琵琶を持っておるのが特徴じゃ。
詳しくはわからんのじゃが、弁天の気配は遠くない。
おそらく、駅前から寝子島神社までの間にあるように思う。
「ということは、参道商店街のどこか?」
――うむ。音楽好きじゃて、近くで音楽を奏でれば、向こうから声を掛けて来るやもしれん。
なんとか見つけ出してやってくれんかのう?
「歌が好きな弁天様、ですか。何か力になれることがあれば……」
こんにちは。ゲームマスターを務めさせていただきます笈地 行(おいち あん)です。
風鳥院 鷲羽さん、ガイドへのご登場ありがとうございます。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてくださいませ。
さて。寝子島ミーティング第5弾、寝子島セカンドマップをつくろう! と連動な、
七福猫シリーズ第1弾! 弁天猫を探せ編。
かる~いコメディノリで行こうと思いますので、お気軽にご参加くださいませ!
<状況>
寝子島駅~参道商店街付近に、弁天コスプレの人が集まっています。
弁天コスプレの人は、神魂の影響で、音楽を奏でたくて仕方がありません。
神魂の影響を受けず、普通の格好の人もいます。
一般の人は、イベントかと思って集まって来つつあります。
今回の異変は、七福猫のうちの一匹、弁天猫の像を見つければ収まります。
<弁天猫>
石像です。
どのくらいの大きさなのか、どんな形をしているのかはわかりません。
弁天は女の猫で琵琶を持っているのが特徴です。
参道商店街のどこかにあるようです。
駅前の恵比寿天は、弁天のことはなんとなく気配で存在を感じているようですが、
それ以上のことは分からないようです。
<登場NPC>
津止 孝道
もれいびで、神魂現象にも理解がある音楽の先生。
弁天様の格好で、琵琶を弾きながら、もれいびたちといっしょに弁天猫を探します。
<アクションでは……>
アクションに、神魂の影響を受けて弁天コスプレをしているか、
受けておらず普通の格好かをお書きください。
・まじめに弁天様を探す
・音楽がやりたくなって即席ライブをする
・即席ライブに観客として参加する
・参道商店街にあるうちのお店の前にあるこれ、もしかして……?
等、自由にアクションをおかけください。
参道商店街にコミュニティなどある方のご参加もお待ちしております。
もしかするとあなたのお店の近くに弁天像があるかもしれませんよ!
※このシナリオで弁天が見つかれば、セカンドマップに情報が掲載される予定です!
それではたくさんのご参加お待ちしております!