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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
釣りしましょう
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中山 喬の妹中山 紗那が本土から２泊３日で寝子島へやって来ました。
喬が来る日を１日間違えていたせいで、最初からひと波乱あったわけですが、寝子島の親切な皆さんが力を貸してくれたおかげでどうにか乗り越えることができました。
ですが、兄と妹の仲はまだギスギスしたままで、あれからひと言も口をききません。
家の空気は、それはもう冷え切ったもので、同じ部屋にいると呼吸をするのもひと苦労というありさまです。
このおそろしく気詰まりな状態を打開すべく、ふたりの伯母の密架は、一計をめぐらせました。
「釣り、ですか？」
「そう。紗那ちゃん、釣り竿を持ってきてると言っていたでしょう」
「ええ、まあ……」
紗那はちらりと自分の荷物で円筒形をしたバッグに視線を向けました。
父親が「海が近いんだし、喬に海釣りにでも連れて行ってもらったらどうだ」と、ここへ来る際に持たせた物で、気にはなっていましたが、釣りをしたことがないということもあって、まだチャックを開いてもいませんでした。
「せっかくだから、喬と一緒に行ってきたらどうかしら」
これには店番をしていた喬もびっくり。
「は！？ 何言ってんだ！？ おれだって釣りなんかしたことねーぞ！？」
そもそも海自体、寝子島へ来るまで目にしたことがなかった人間です。
その上こちらへ来てからは、少しでも空いている時間があればすべて創作につぎ込む生活をしていましたから、海遊びなどしたこともありません。せいぜいが製作の材料となる流木や貝がらを拾いに行くくらいです。
密架はそれも危惧していたのでした。
「ちゃんとほかの人たちにも声をかけているから大丈夫。この機会にふたりとも、島の遊び方を教えてもらったらいいわ。
それに、できなくてもいいじゃないの。たまには海でも見て、のんびりしていらっしゃい」
喬が来る日を１日間違えていたせいで、最初からひと波乱あったわけですが、寝子島の親切な皆さんが力を貸してくれたおかげでどうにか乗り越えることができました。
ですが、兄と妹の仲はまだギスギスしたままで、あれからひと言も口をききません。
家の空気は、それはもう冷え切ったもので、同じ部屋にいると呼吸をするのもひと苦労というありさまです。
このおそろしく気詰まりな状態を打開すべく、ふたりの伯母の密架は、一計をめぐらせました。
「釣り、ですか？」
「そう。紗那ちゃん、釣り竿を持ってきてると言っていたでしょう」
「ええ、まあ……」
紗那はちらりと自分の荷物で円筒形をしたバッグに視線を向けました。
父親が「海が近いんだし、喬に海釣りにでも連れて行ってもらったらどうだ」と、ここへ来る際に持たせた物で、気にはなっていましたが、釣りをしたことがないということもあって、まだチャックを開いてもいませんでした。
「せっかくだから、喬と一緒に行ってきたらどうかしら」
これには店番をしていた喬もびっくり。
「は！？ 何言ってんだ！？ おれだって釣りなんかしたことねーぞ！？」
そもそも海自体、寝子島へ来るまで目にしたことがなかった人間です。
その上こちらへ来てからは、少しでも空いている時間があればすべて創作につぎ込む生活をしていましたから、海遊びなどしたこともありません。せいぜいが製作の材料となる流木や貝がらを拾いに行くくらいです。
密架はそれも危惧していたのでした。
「ちゃんとほかの人たちにも声をかけているから大丈夫。この機会にふたりとも、島の遊び方を教えてもらったらいいわ。
それに、できなくてもいいじゃないの。たまには海でも見て、のんびりしていらっしゃい」
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年06月29日
- 参加申し込みの期限
-
- 2017年07月06日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年07月06日 11時00分
こんにちは。またははじめまして。寺岡志乃といいます。
皆さん、海釣りは好きですか。したことありますか？
ちなみに寺岡は小学校のころ、姉が自分の足に針を引っかけて２針縫うけがを負ったのを見て以来、怖くて釣り竿には触ったこともない、超ビギナーです。
さてさて。今回は、前回のシナリオ「甘い物は好きですか」の翌日のシナリオとなり、まだ３月末となりますので気をつけてください。
そしてこのシナリオは、
兄妹として互いにどう接すればいいか分からないでいるポンコツなふたりを少しでも仲良くさせよう
ｏｒ
いやもうそれならそれでいいんじゃね、と開き直らせようか
ｏｒ
あなたはあなた、わたしはわたし。好きにやってください、こちらも好きに遊びますから。ひゃっはーーー♪
というシナリオです。
これまで喬や密架に接点のない人も普通に参加できますので、お気軽にご参加いただけたらと思います。
●舞 台
寝子ヶ浜海岸になります。
釣りをしてもいいし、貝拾いしても、砂の城つくっても、水遊びしてもいいと思います。
島の子として、海が初めてのふたりに海での過ごし方を伝授してやってください。
（※密架にアクションをかける場合のみ、『memoria』となります）
●登場人物
中山 紗那（なかやま さな）
中山 喬の妹です。本土の中学校に通っている１５歳（※前回ガイドマスコメ間違えていました。すみません）。
口調は普通の女性の話し言葉なのですが、初対面や年上の方には敬語を使います。
昨年１０月から寝子島に越した兄の様子を見るために、春休みを利用してやって来ました。
兄の喬とは昨年まで口をきいたこともなく、内心あまり好きではない、というか大がつくくらい嫌い。気にくわない。
昨年、一方的に罵って殴りつけた経歴あり。それが初めての会話という徹底ぶりです。
気に入らないことがあると、すぐ「呪ってやるから」とつぶやきます。
しかし性格は明るめで、人見知りもなく、フレンドリーでよくしゃべります。
甘党の上、大食い。
ずっと内陸にいて、海を実際に見たのは今回が初めて。もちろん釣りをしたことはありません。
父親に釣り竿をもらっていることもあり、やる気はありますが、手先が不器用で虫が苦手です。
中山 喬（なかやま たかし）
紗那の兄で、寝子島高校２年生（３月末現在）です。
伯母の密架とともに寝子島へ来て、密架の店の雑貨店『memoria』で住み込みバイトしながら学校へ通っています。
口が悪く、目つき悪く、愛想が悪いと３つ揃い。下の名前で呼ばれるのが何より嫌いで、名字で呼ばないと返事をしません。
紗那との関係は、自分でもどうしたいのかよく分かっていません。彼女には負い目のようなものを持っており、それが兄としての義務と戒めになっています。
今回、密架に放り出されて海へ行きますが、釣りにはまったく興味なし。デザイン帳持って行ってます。
密架（ひそか）
前回、喬、紗那の伯母であることが判明しました。
雑貨店『memoria』の店主で、いつも黒衣をまとっています。
店は定休日ですが、海へは行きません。彼女にアクションをかける場合は店（家）になります。