第一階層。サジタリオ城下町。BARアストラル。
ダンディなマスターがもてなす独特の雰囲気のある酒場の一角には、城下町中から集められた依頼を一覧できる掲示板がある。
その日、BARで食事を終えた
日暮 ねむるが、ふと欠伸を噛み殺しながらその掲示板に目をやると――。
「……ふぁあああ。……ん?」
張り出された依頼の中に、何やら妙に気になる依頼を発見した。
「……『求ム、怪物ハンター』?」
それは、城下町から南の方角にあるというある沼に出現する人食いワニを退治して欲しいというものであった。
依頼者は街の鍛冶職人
クレイグ・ドナハ。
どうやら突如現れた巨大なワニのせいで、鎧の素材となる鱗を持つ他のワニをとることができなくなっているらしい。
報酬は、その頑丈さから様々な用途に使えるという、その人食いワニの鱗及びその他の部位を好きなだけ持っていっていいとのこと。
「……なるほど、ね」
困っている人を助けることができ、なおかつ、手応えのありそうな敵と戦うこともできる。
それは、いつも眠たげなねむるにとってみても、ほんの少しだけ眠気の覚める、そんな刺激的な依頼であるように思われた。
というわけで、ごきげんよう。水月 鏡花です。
今回のガイドには日暮 ねむるさんにご登場頂きました。ありがとうございます。
もしご参加頂ける場合は、ガイドにとらわれず、ご自由にアクションをおかけくださいませ。
そんな感じで、みなさん! ミッションですよ!
今回の依頼主は、鍛冶職人のクレイグ・ドナハさん。
どうやら城下町の南にあるアウストラリスの沼に棲息する人食いワニのデスゲイツを退治して欲しいようです。
デスゲイツは全長6m程の巨大で危険なワニですが、これまでにも幾多の困難を乗り越えてきた冒険者のみなさんであるならきっと大丈夫でしょう。
とはいえ、何事も油断は禁物。充分に注意して討伐にあたってください。
ステージ
【アウストラリス湿原地帯】
城下町から少し離れた南の方角にある湿原地帯。
多くの沼が点在し、深さは5m程度。
沼には人が乗れるほど大きな蓮の葉が浮いており、それを足場に移動することも可能。
〔討伐対象〕
●デスゲイツ(BOSS)
アウストラリス湿原地帯で一番大きな沼に潜む巨大なワニ。全長6m級。
黒い鱗で全身を覆っている。
鱗は鋼のように堅く、普通の武器ではほとんどダメージを与えられない。
また鱗には特殊な性質があり、魔火・魔水・魔風・魔土のダメージも大幅に軽減する。
沼の中を音もなく自由に移動し、水面に飛び出すと同時に噛みついてきたり、
そのまま沼の中に引きずり込もうとしてくる。
陸上での動きは決して素早くないが、瞬間的に高速で移動することは可能(ただし持久力はない)。
また長い尻尾を左右に振って叩きつける攻撃のレンジは想像以上に広い。
《所持スキル》
・テイルアタック……自慢の尻尾を叩きつける。威力中。
・キラーバイト………鋭い牙で噛みつく。威力中。
・デスロール…………牙で噛みついた状態で自身の身体を回転させて獲物をかみ砕く。
放っておくと、噛みついた対象が死ぬまで回転し続けるので早めの救助が肝心。
●ワニゲイツ
アウストラリス湿原地帯に棲息する普通のワニ。鱗の色は濃緑色。大きさは1~3m。
堅い鱗は鎧(スケイルメイル)の材料として重宝する。
基本的に大人しく、普段はこちらから襲い掛からない限り人間には攻撃してこない。
が、最近はデスゲイツに餌場を荒らされ、お腹を空かして狂暴になっているために注意が必要。
《所持スキル》
・テイルアタック……自慢の尻尾を叩きつける。威力中。
・キラーバイト………鋭い牙で噛みつく。威力中。
ミッション
今回のミッションの目的は、デスゲイツの討伐です。
たくさんの沼が点在する湿原地帯を進んで、一番奥にある巨大な沼にいるデスゲイツを退治してください。
道中、たくさんの沼があるために、迂回して進むと時間がかかります。
沼には大きな蓮の葉がたくさん浮いていて、それを足場にショートカットをすることもできますが、
沼の中にはお腹を空かしたワニゲイツがたくさんいるので注意が必要です。
アクションでできること
リアクションはアウストラリス湿原地帯に入ったところから始まります。
湿原までの移動手段はクレイグがト・ゲトーゲを貸してくれるので心配いりません。
ト・ゲトーゲとは、背中以外はトゲトゲの、馬くらいの大きさの珍獣です。
アクションにおいては、
1)どうやって一番奥の沼に進むか
2)どうやってデスゲイツを倒すか
を、中心に書いて頂けると助かります。
登場NPC
●クレイグ・ドナハ
鍛冶屋のオヤジ。今回の依頼人。
人数分のト・ゲトーゲを用意して、湿原地帯の入口まで案内してくれます。
危険なので、討伐には同行してくれませんが、
デスゲイツやワニゲイツの生態には詳しいはずなので、訊けば色々と教えてくれるでしょう。
星の力
星幽塔の中では、ひとりにひとつ、不思議な光が宿っています。
剣士の光(青) :剣技が上手くなる
闘士の光(橙) :腕っぷしが強くなる
狩人の光(紫) :弓矢が強くなる
盗人の光(金) :普段より勘がはたらき、器用になる。
(例:宝物を見つけたり、鍵開けが得意になったりする)
魔火の光(赤) :火の魔法を使える/星の光が宿った武器が火属性になる
(例:火の玉を飛ばす魔法が使える、刃に炎を纏ったりできる)
魔水の光(水色):水の魔法を使える/星の光が宿った武器が水属性になる
(例:水流を鉄砲の様に飛ばす魔法が使える、刃に水を纏ったりできる)
魔風の光(緑) :風の魔法を使える/星の光が宿った武器が風属性になる
(例:つむじ風を起こす魔法が使える、刃に旋風を纏ったりできる)
魔土の光(茶) :土の魔法を使える/星の光が宿った武器が土属性になる
(例:土礫を投げつける魔法が使える、刃に砂を纏ったりできる)
癒しの光(白) :自分や他者を癒すことができる
騎士の光(桃) :乗り物(生き物や機械類。大きさは馬程度まで)を巧みに操り戦う
星の力を小型の乗り物に変化させることもできる。
ペガサスなど架空の生き物、一般的な装備などもOK。
(例:炎を吐くチビドラゴン、手綱や鞍のついた馬)※機銃のついたバイクはNG
※アクション例
【騎士の力/剣】馬を巧みに乗りこなす。※この場合乗り物は別途調達
【騎士の力/馬】星の力を馬として実体化し、巧みに乗りこなす
呪術の光(黒) :呪いの力で対象を弱体化させる
(例:体力を奪う、敵の攻撃魔法を弱くする)
光は体に宿ったあと、その者にあわせた形状に変化し、身につけることになります。
(例:指輪、体に埋め込まれる、武器になっている、愛用の武器の装飾に)
※星の力のサポートは、星の力が宿ったアイテムを所持していない時は受けることができません。
※武器(剣、弓、斧、杖など)はひとりひとつ。双剣など2つで1セットのものなども可。
※星の力やその形状は、変化したりしなかったりいろいろなケースがあるようです。
(このシナリオの中では変化しませんので、今回はひとつだけ選んでください)
※もれいびは「星の力」と「ろっこんの力」の両方使えます。
※ひとは「星の力」を使えます。
※塔に召喚されると、衣装もファンタジー風に変わります(まれに変わってないこともあります)
※もちものは、そのPCが持っていて自然なものであれば、ある程度持ちこめます。
どの星の光をまとい、その光がどんな形になったかを
アクション冒頭に【○○の光/宿っている場所や武器の形状】のようにお書きください。
衣装にこだわりがあればそれもお書きください。
それでは、皆さまの参加をお待ちしております。