三月、真冬と比べて夜の寒さも大分和らいできた、ある日のこと。
外から帰って来た新太郎が、郵便ポストを覗けば、そこには宛先のない一通の白い封筒が入っていた。
住所も消印も無い。不思議に思って中を開ければ、そこには二枚のメッセージカード。
一枚目には、文章。
二枚目には、地図。──こちらは見覚えがある、寝子ヶ浜海浜公園だ。
『今日から3日間は、夜空が透き通っている事から一際綺麗な星が見られると言われております。
今回は、その期間を狙いまして、寝子ヶ浜海浜公園より全席テラス席のレストラン【星を見る猫】をオープンする運びとなりました!』
内容を見れば、どうやら今日から期間限定のレストランが、寝子ヶ浜海浜公園でオープンするらしい。
『3日間、光瞬く星空が見える、深夜のみの限定開店となります。
カップルさんの素敵な思い出や、人間関係的に心の距離を近づけたい方同士の切っ掛けに如何でしょうか。
最高の星空の元で、皆様に温かな料理と素敵な時間をお約束致します』
……封筒を片手に、新太郎は思案する。
過去に
理想の彼女を異世界召喚しようまでしていたボッチの新太郎にも、ここ数日でめでたく真っ当な恋人が出来た。ただ、お互い好きだと分かっても、その関係は慣れなくてどこかぎこちない。
これは、良い機会だと思ってメッセージカードを読み返す。
そのよう締められた文章の下に、新太郎はふと、小さく文字が記されているのを見つけた。
『お一人様でのご来客は、席数の都合上、相席となりますのでご了承ください』
……ボッチはどこまで虐待されれば済むんだ……!!
新太郎は、恋人持ちになって尚、その世間のボッチへの風当たりに、思わず涙を呑まずにはいられなかった。
しかし、今はただ我が身である。
新太郎は、その残酷さに息を呑みつつも、勇気を出して、初めて出来た特別な相手へメールを送信した。
長らくお休みを頂いておりました。前回シナリオでは、本当にご心配ご迷惑等をお掛け致しまして申し訳御座いませんでした。
この度マスターをつとめさせて頂きます冬眠と申します。
この度は、カップルや親友、ご友人様等で、煌く満天の星空の下、テラス席で夕食や軽食を取りながらゆったりと素敵な時間を過ごして頂けましたらというシナリオとなります。
以下、詳細情報となります。
これまでの状況
▼状況/現在まで
〇郵便受けに、豪華な封筒に入った一枚のチラシが届きました。
招待状に見えますが、内容は単なるチラシの為、条件を問わずに皆様に配られています。
〇チラシの内容は、チラシが届いた日からの3日間。
夜間限定で、寝子ヶ浜海浜公園(J-11)にてレストラン【星を見る猫】がオープンするという告知でした。
行動について
▼具体的には、何が出来るの?
○この3日間は、非常に空が澄んでおり、月明かりにも負けないほどの星の光が満天の空に煌めいています。
その期間を狙って、寝子ヶ浜海浜公園(J-11)で期間限定オープンのレストランで、食事をしながら一緒の相手と自由な時間を過ごしていただけます。
○各テーブルは円形。中央にメニューと、夜間の手元を柔らかく照らすランプがあります。
○メニューはソフトドリンクから、アルコールまで。
食事は、デザートからステーキまで、どこから運ばれてくるのかは分かりませんが、よほど特殊なものではない限り、大抵のものは出てきます。
料理は全て、丸いニンジンが星型で出てきたり、飲み物の氷が全て月と星形になる等、どこかしらに月や星をモチーフにしたものが出てきます。
その他
▼タイムリミットは?
○レストランは、オープンが午後7時~午前2時でクローズとなります。
それまでは、自由にお時間を過ごして頂くことが可能です。
注意事項
▼アクションについて
○基本的に複数様一組の為、グループ参加ならびに【GA】の使用を強く推奨させて頂きます。
○お一人様の参加も歓迎ですが、全く知らない方との相席となる可能性が非常に高くなりますのでご注意ください。
〇今回は、NPCとのディナーは行えませんので、あらかじめご了承ください。
それでは、満天の星空の中での素敵なディナーとなりますように。