Round0
その日の寝子島は異様な状況下にあった。
寝子島一帯を襲った未確認のウィルスは、ほぼ一昼夜でこの島全域を襲う。
人が人を襲い、鼠算式に増えていく感染者達から逃れるように、未だ感染していない生存者はそれぞれに島からの脱出を目指していた。
――その中で、3つのグループが寝子島高校の南校舎にたどり着く。
一階は既に感染者達に占拠されており、どうにか逃げ込めた2階の各教室にグループは分かれて入っていた。
但し、その安心も一時しか持たない。
教室の窓から見える階下の様子が、その瞳に映ってしまった為に。
――集まり続ける感染者。
既に高校の出口も感染者で埋まり、生存者はこの場所に閉じ込められてしまっていた。
最後に聞いた救助の放送で、3日後の昼にこの高校の屋上に救助が来る事は全員が知っている。
その時まで、生存者達は無事感染せず逃げ切る事が出来るのか――
寝子島高校の部室棟の一室に広げられたボードゲーム――マイスターは、静かに光を放ち今回のゲームに取り込む為の人をランダムに選択していく。
今回のゲームの名前は【escape from dead】
真に畏れるは化け物か人か。
――人が人として生き残る為のゲームが幕を開けようとしていた。
【Let the game begin(さぁ、ゲームを始めよう)】
まずはご覧いただきありがとうございます。
ガイドに登場しているマイスターの詳細についてはこちらをご覧ください。
本シナリオにおけるPCの状況を整理します。
【1】ボードゲーム「escape from dead」の世界に、PCの「意識」が引きずり込まれました。
PCの「身体」は、元の世界で眠っています。
【2】PCの意識は、聞こえてきた声から「escape from dead」のルールや自分の状況を把握しました。
PCの身体は、元の世界と酷似した「身体」が再現されています。
身体的な障害を持っているPCは、望んだ場合それらの障害が無い状態で再現されることも可能です。
【3】「escape from dead」のプレイヤー兼キャラクターとして、行動してください。
ゲームが完結すると、PCは元の世界、元の自分に戻ります。
▼「escape from dead」の基本
参加PCの意識は、ゲーム内の配役そのものになっています。
参加が確定したPCのプレイヤー宛てにメールにてお知らせします。(詳細は後述)
配役
2種類【ひと・もれいび】
目的
感染者から逃れつつ、未感染状態で3日目の昼に南校舎屋上に救助に来るヘリに乗り込み、脱出を果す。
▼「escape from dead」の舞台
ゲーム用に作られた【寝子島南校舎2・3階】(以下を参照)
※マイスターにより変更が加えられているため、実際の寝子高校舎とは異なります。
▼「escape from dead」の進行
○基本進行
・PCは「ラウンド」ごとに行動
・ラウンド数は全7回(シナリオの状況によっては早期終了の可能性有り)
・ラウンド数の増加はできない
・ラウンド進行は朝→昼→夜の3ラウンドを1セット
・外部感染者は、ラウンド毎に両端の階段から2・3階と屋上に侵攻
・外部感染者を排除(もしくは足止め)できなかった場合は、どこかに隠れる等の必要有り
・排除されなかった外部感染者は、人数に応じて1~3つの部屋に入りPCを探す
・第一ラウンド侵攻数は両階段それぞれ10体、合計20体が1階から2階に侵攻
順次経過ラウンド開始時に、両階段それぞれから基本数(10)+5~10体が追加侵攻
・最終ラウンド時、以下の状況のみ脱出可能
→屋上にいて、感染していない
→屋上にいて、感染しているが、治すことができる
※屋上にいない場合、屋上にいて感染を治せない場合、脱出不可
・感染を治す方法は配役【ひと】が所持している特効薬(詳細は後述)のみ
○外部感染者(NPC)
・動きは鈍重だが、一度捕まれると簡単に引き剥がせない程に力は強い
・五感は働いており、生きているPCを狙う
・噛まれる、引っかかれる等の血液感染により、PCも感染する可能性有り
・1PCが一度に対応出来る数は、素手の状態で1人、武器がある状態で2人まで
それ以上に囲まれた場合は負傷(感染)の可能性が高い
・バリケード等は、作成時の強度にあわせ外部感染者が取り付いた時点で破壊される可能性あり
○ウィルス感染率
・感染率の上昇により、一部アクションの不採用及び感染者として裏返る可能性有り
・ウィルス進行度
感染後、1ラウンド毎に35%増加
・進行目安
0~39% :アクションに影響なし
40~79%:戦闘及び特殊行動の一部アクション影響有り
(感染進行により、体の自由が利かなくなる)
80% :特効薬の効果判定限界
81~100%:行動アクションの全不採用、及び感染者として行動開始
▼「escape from dead」の勝利条件
完全勝利:自分が所属しているグループ全員が感染していない状態で脱出
判定勝利:自分が所属しているグループの内、3名が感染していない状態で脱出
▼ラウンド内での行動
移動を行う場合
・移動可能な位置(2・3階全フロア)であれば、ラウンド内でどの位置でも1度のみ移動可能。
・バリケード等、封鎖を行った通路はそれらを破壊しない限り通行不可
目的の位置まで2つ以上のバリケードが存在する場合、破壊の為強制1ラウンド消費
(最後のバリケードを破壊した位置まで移動)
・進路上に外部感染者が居る場合は、避けるか排除する必要有り
避ける場合は、数に応じて負傷(感染)通過、もしくは負傷無しの通過
特殊な行動を行う場合
・感染者の足止め、道具・各部屋の探索、バリケードの設置等は移動と同時に1度のみ可能
バリケードの作成
・作成する場合は、捜索済みの教室1つから資材を移動→バリケードの作成の手順を踏む必要有り
・バリケードの作成時間・強度は使う資材の数(部屋数)と、どちらの作業にどの程度の人数を
振り分けるかで変化
・一度資材を使った教室、及び壊された資材はバリケード作成に使用出来ない
・各ブロック(A1~5、B1~5)の進路上(階段を含む)に二つまで作成可能
各部屋について
・3階全ての室内と、2階の一部室内は内部が調べられていない状態(見取り図上の未が付いている位置)
・内部には外部感染者が居る可能性がある(スタート位置をのぞく)
・教室では学校にある備品に限定し取得可能。それらを武器や資材として使用可能
・資料室と教材室も教室と同様。但し、どちらかに一つだけ特効薬が置かれている
・武器、資材共に壊れる可能性有り
▼配役の告知方法
各PCの配役は、参加申込み期限(シナリオガイド公開から49時間後)から、
12時間以内にプレイヤー宛てにメールにてお知らせ。
参加申し込み期限で定員に達していない場合は、あとから参加したPCに対して、
参加後24時間以内にメールにてお知らせ。
▼各配役の詳細と告知内容
ひと
・自分がひとである事
・グループ(A・B・C)のどれに配属されたか
・配属されたグループの自分以外のPCの名前
・特効薬を一つ所持
・選ばれたPCがもれいびであった場合、ろっこんの使用不可
・特効薬(使いきり万年筆型注射)
感染率80%までなら、未感染の状態まで戻す事が出来る。
免疫は出来ないので、使った後に血液感染があった場合は感染有り。
もれいび
・自分がもれいびである事
・グループ(A・B・C)のどれに配属されたか
・配属されたグループの自分以外のPCの名前
・選ばれたPCがひとであった場合、以下のろっこんがゲーム中のみ使用可能
・ろっこん名:upside
発動条件:対象の物体に触れる
効果:対象の物体を浮かせ移動させる事が出来る(黒板程度の大きさまで可能)
▼その他注意
※本シナリオはチーム+持久戦の生き残りゲームです。
自分が所属するグループが生き残る事が目的となりますので、
その目的の為に他グループ、他PCを騙す事は許可されます。
それらを理解した上でPL同士仲良くお楽しみください。
※コメントページの使用が推奨されます。
相談や相手グループへの探りあい等、シナリオ外でも楽しんでいただければ幸いです。
※各配役数は今回公表されません。
この為、ゲーム中に特効薬がいくつ存在しているかは分からない状況となります。
※今回のゲームでは、ろっこんの使用が【一度のみ】許可されます。
ゲーム世界である為、たとえ人前であったとしても減衰することがほとんどありません。
※PCの感染率が81%以上の場合、殺意を持って行動する事があります。
以上が今回のシナリオ設定です。
行動等の書き方は、下記サンプルを参照いただきますよう、よろしくお願いいたします。
それでは、よろしければご参加をお待ちしております。