神奈川県湘南地方の木天蓼市に浮かぶ小さな島、寝子島沖。
早朝、いつものように漁に出ていた漁師たちは、朝日を映してキラキラと輝く冬の海に浮かぶ、巨大な、水色の、平べったい物体に遭遇した。
「なんだありゃあ? クジラか?」
「いや、島か?」
残念ながらクジラでも島でもない。なぜならはその物体は、巨大な2本の足でばっちゃばっちゃと海の水を跳ねかして、漁師たちの船を揺らしに揺らした挙句、
きゅう~~~~~!
と鳴いて起き上がったのである。
横から見るとまるっこく、前から見ると平べったい。
何故か足があって直立して、ばっちゃ、ばっちゃと歩くが、その速度は非常に遅い。
たまたま寝子ヶ浜海浜公園にいた
七峯 亨は、茫然としてそれを見上げた。
「
マンボウくん、か……?」
そう。それは寝子島の観光大使(見習い)として活動中のゆるきゃら、マンボウくんである!
亨は自分の頬を抓ってみた。無意識のうちにろっこん『縮身』が発動して、自分が小さくなったのかとも考えた。しかし違う! シーサイドタウンの観覧車を凌ぐほどに、マンボウくんが巨大なのだ!
「あいつはサンマさんより厄介だぞ。あの大きさで気絶されたら、人間はノミのようにつぶれ、遊園地もビルも木っ端みじんだぜ」
毎度おなじみ、灰色ネコのテオが現れ、世界に猫パンチを喰らわせる。
「世界は切り分けた。ここが保つのは約6時間。それを超えれば、あれはあっち――本当の寝子島に出現する。寝子島を救いたければ、お前らで『奴』を片付けろ。今回は、『デュワッ!』と叫べば3分間だけ巨大になれるサービス付きだ。じゃあ、任せたぞ!」
テオは相変わらず一方的に言いたいことだけいうと、ふらっとどこかに消えてしまった。
「叫べば3分間だけ巨大になれるサービス、だと?」
ふと気づけば、寝子ヶ浜海浜公園には、使命感にあふれた瞳をした者たちが次々に集まってきていた。
「しょうがねぇ。マンボウくんに恨みはねぇが、寝子島を破壊されちゃ困る。ここは一肌脱ぐとしようか」
こんにちは!
拡大版イラストのスタートを記念して? みんなも大きくなっちゃいましょう。ジャンボ!
過去の大怪獣にオマージュを捧げつつ、関係はないので読んでなくて大丈夫です。
七峯 亨さん、ガイドへのご登場ありがとうございます。
ガイド本文中の素敵なイラストは、さっそくの拡大版イラストですね。ジャンボ!
では、まいります。
■概要
突如出現した巨大怪獣「マンボウくん」が寝子島へ流れつきました。
途中で一般人に目撃されるも、テオが怪獣を異次元に隔離したため、表向きは見間違いや幻覚だと思われていますが、隔離していられる時間に限度があり、それ以上経つと元の世界に出てきてしまい、本当の寝子島に上陸して暴れられてしまいます。
それを防ぐ為にテオによってもれいびたちが集められ、異次元の寝子島で防衛戦を行う事になりました。
(参加者が『ひと』であった場合は、偶然巻き込まれたようです)
■巨大怪獣マンボウくん
シーサイドタウンの観覧車より一回り大きいサイズのマンボウくん。
人語を理解はする様ですが、会話能力は持ちません。(きゅう~としか発声できません)
極度の恐がりで、豆腐メンタル。
ちょっと何かあるだけで(ありそうなだけで)「きゅう」と気絶。
気絶すると横倒しに倒れるため、街が破壊される。下敷きにされないように注意!
■怪獣予測進路
マンボウくんはシーサイドアウトレット付近に上陸すると、
桜川沿いに上流へ遡り、キャットロード~桜花寮~ねずの湯~寝子島変電所~九夜山へ向かうようです。
途中で気絶すると、その周辺の建物は破壊されます。
マンボウくんの目的は現時点では不明です。
■巨大化
このシナリオではもれいび、ひとに関わらず『デュワッ!』と叫べば3分間だけ巨大になれます。
大きさは、マンボウくんよりやや小さいくらい。
巨大化はシナリオ中1回のみ。
巨大化している間は、ろっこんを使用できません。
それではご参加お待ちしております。