「いよいよ明日か……」
早くから登校した寝子高三年の
都築 弦一郎は、センター試験に備え最後の仕上げをしようと図書室へ向かっていました。
明日からセンター試験。
すべての国公立大に加え、私立大の約8割が参加する試験です。
整形外科医を目指し医学部を受験する弦一郎は、この日のために今まで頑張ってきたのです。
ラグビーで鍛えて風邪もひかない弦一郎ですが、万一を考えてこのところ健康にはしっかり気をつかっていました。
図書室へ入ろうとした時。
つるり。
「うわっ!」
どうしたことか、弦一郎は何かを踏んづけて危うく転びそうになりました。
「おっと、もう少しで……」
滑る、という言葉を弦一郎は飲み込みました。
この時期図書室にいるのはほとんどが受験生です。
落ちる、滑るなどという言葉は禁句なのです。
しかし。
「きゃっ!」
「うわっ!」
あちこちで滑る人や、物が落ちる現象が起きていました。
「どういうことだ……」
首をひねりながら弦一郎が、なぜか落ちていたバナナの皮をつまみあげゴミ箱に捨てていると、頭の中にテオの声が響いてきました。
『どうも神魂の影響で、受験生のまわりで滑ったり落ちたりが起きてるようだ。滑って転ぶと、試験の失敗する確率が高まる。まあ受験なんて俺にはどうでもいいから、この現象は放っておくが……』
「な、なんだって!」
確かにフツウの危機とまではいえないかもしれませんが、これは受験生の大ピンチです!
「今日も寒いわね」
そして今、何も知らない
北風 貴子が、校門近くで氷の上に足を踏み出そうとしていました……。
こんにちは、天村です。
都築 弦一郎さんにガイドにご登場いただきました。ありがとうございます。
もしご参加いただける場合は、ガイドの状況に囚われずご自由にアクションをかけていただいてかまいません。
このシナリオは、受験全般に関するシナリオです。
主に、
・受験勉強(自室、学校、図書館、予備校。教えたり教わったりもオーケー。小中学生はこちらです)
・センター試験
・その他資格試験等
を扱います。
(中学や高校の受験日は2月以降になります)
神魂の影響で、受験生やその身近な人が滑って転んだり、物が落ちたりしやすくなっているようです。
それだけならまだしも、物理的に滑って転ぶと、試験に失敗する確率が上がってしまいます!
(回避すれば逆に成功率が上がる?)
▼滑りポイント
・なぜかバナナの皮がたくさん落ちている
・廊下はワックス塗りたて
・寒さで道が凍っている
もれいびの方は、テオの声を聞いて状況を把握していてもいいし、聞こえなかったことにしてもかまいません。
受験生以外でも、何も知らない先輩たちを助けるアクションもお待ちしております。
それでは、ご参加お待ちしております。