シナリオ「ザ・追試 ～問題用紙が逃げ出した！？～」

ザ・追試　～問題用紙が逃げ出した！？～

イラスト：たちぺい／黒豆ナナオ／まる／日下部ハルカ

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　――とある放課後。

　今日は期末テストの追試が行われる。
　この教室の試験監督は、瓜山メイ先生である。

「みなさん、こんにちは。今から追試を行います」

　おっとりとしたメイが試験監督という事もあり、生徒によっては「これは楽勝でいろいろできる！」と考えた者もいたかもしれない。兎も角、生徒たちは追試を受けようと机に向かった。
　前ではメイが追試問題を配ろうと教卓で準備をしている。整ったところで手に取り、口を開いた。
「配りますから、受け取ったら後に回して下さい」
　メイが穏やかな声でそういい、問題用紙を配っていく。生徒たちはまわってきたそれを受け取り、後に回した。
　と、その時。一部の生徒は一瞬めまいを覚えた。
　そして気がつくと……

　問題用紙に足が生えていた。

　問題用紙はぴょん、と机を飛び降り駆け出す。
　そして教室を出た途端、蝶の羽が生えて、飛んでいった。
　蝶だけではない。様々な虫や小動物っぽい問題用紙に変化して、次々と教室を飛び出していく。
　そんなことには気づかず問題を解き始める生徒がいる一方、半ば平行世界のようで、問題用紙を失ってしまった生徒もいる。
　彼らは直感で理解する。
　問題用紙を取り戻さなくてはいけない。
　そうしないと、追試で赤点。留年が決定する。進級や卒業できなくなってしまう。

　さて、問題用紙はいったいどこへ行くのだろう？
　焦って教室を出た所で思わずしりもちをついた生徒がいた。

「おっと、どうしたのかな？」

　見上げると、目の前に教頭である黒崎俊介。ぶつかってしまったようだ。
　だが、何かがおかしい。目つきの違う俊介が４人いる。
　そして、反対側には４人の桐島義弘が……！？

「君は追試中のはずだ。どこへ行こうというのだ？」

　どこかいつもと違う平行世界の先生たち。
　何を説明しても無駄だし、彼らに掴まって教室に戻されると、問題用紙がなくて追試は０点となり留年決定コースだ。
　このフシギ現象に遭遇してしまった生徒はごくり、と息を呑むことだろう。

　――はたして、追試を受けることができるだろうか？　進級、卒業できるだろうか？

運営部より

▼寝子島高校の進級と卒業のルール

　以下のケースでは、その授業の単位を取得できません。

　　　【Ａ－１】出席回数が足りない（２／３以上の出席が必要）
　　　【Ａ－２】課題を提出していない
　　　【Ｂ－１】１、２学期の中間・期末テストで赤点を取り、かつ当時の追試や補習を受けていない
　　　【Ｂ－２】３学期の期末テストで赤点を取った

　単位がないままでは、進級や卒業ができません。留年です。

　　　【Ａ】補習をきちんと受けて担当の先生が承認すると、単位が認められます。
　　　【Ｂ】追試を受けて赤点を取らなければ、単位が認められます。

▼シナリオとの関係

　これまで中間・期末テスト、追試、補習などの「テスト関連シナリオ」が各種公開されてきました。

　　　過去のテスト関連シナリオに参加している場合は、
　　　そこで描かれた内容にあわせてロールプレイをお楽しみください。
　　　（例：補習シナリオの中でサボった描写があるなら、単位は取得できていない状況です）

　　　過去のテスト関連シナリオに参加していない場合は、
　　　キャラクター設定や好みにあわせてロールプレイをお楽しみください。
　　　（例：補習が必要だったけどサボったことにして、単位が取得できていない状況として、このシナリオを楽しむ）

　３学期は、補習と追試のシナリオが１つずつ公開されます。
　両方のシナリオに参加することができます。

　　　今回の補習・追試シナリオに参加する場合、
　　　そこで描かれる内容にあわせてロールプレイをお楽しみください。
　　　（例：追試シナリオの中でサボった描写があるなら、単位は取得できません）

　　　今回の補習・追試シナリオに参加しない場合（なるべく参加してください♪）、
　　　キャラクター設定や好みにあわせてロールプレイをお楽しみください。
　　　（例：追試が必要だったけどサボったことにして、単位が取得できていない状況として、留年する）

　進級や卒業、留年に関連したプロフィールの変更手順などは、
　らっかみ！タイムの「３月下旬（または４月上旬）」のおしらせをお待ちください。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

菊華伴

マスターコメント

呼ばれなくとも菊華です。
赤点を取ってしまった皆さんへ試練を届けに参りました。

今回は、追試の結果までリアクションで描写されるので、進級・卒業できるかどうかがわかります。
（わかるのは追試の結果です。補習が必要な科目は、補習シナリオやキャラ設定次第です）

フツウとフシギ、ＡＢのどちらかを選ぶことができます。
「キャラクターの行動」の冒頭にＡＢどちらかを選んだか記入してください。

　Ａ：神魂現象に巻き込まれなかった

　　◇確実に進級・卒業したい！（または、確実に留年したい）
　　◇真面目に試験に打ち込んだり、普通にカンニングしたりする姿を描写して欲しい！

　上記のことをお望みの方は神魂現象に巻き込まれず、フツウに追試を受けるコースをお選びください。
　描写としては試験を受けている姿が中心となります。
　
　追試の結果についても自由に設定できるので、必ず記入してください。
　結果がわからないようなアクションの場合、進級・卒業がマスター任せになります。

　（例：がんばって受けるし、そこそこ点も取れてるはず　→　留年回避
　　　　がんばって受けるけど、０点だと思う　→　留年決定
　　　　がんばって受けるけど、わからない問題もいっぱいで頭抱える　→　マスター任せ
　　　　カンニングに挑戦！　→　マスター任せ）

　追試を受ける必要のある科目をすべて「キャラクターの行動」の冒頭に記入して（例：体育／英語／数学）
　３つ以上ある場合は、アクションは特に重視したい科目を１～２つに絞って投稿してください。

　Ｂ：神魂現象に巻き込まれた

　　◇どたばたを楽しみたい
　　◇進級できるか否かをアクション勝負（＝マスター任せ）にしても大丈夫

　上記が当てはまる方はガイドにでた神魂現象に巻き込まれます。

　寝子高の校内を駆け回る「問題用紙」を捕まえに行ってください。
　捕まえて自分の席に戻れば元の世界に戻れます。頑張ってください。

　問題用紙が変化したのは、虫や小動物です。
　メジャーなものの中から、ご自分で決めてしまって構いません。
　（例：蝶のように羽が生えて飛んでいく、ゴキブリのように足と触覚が生えて素速く進む）

　桐嶋先生と黒崎先生が最低でも４人ずついます。
　捕まると問題用紙がないまま強制的に教室へ連れて行かれてしまいます。ご注意ください。

　問題用紙が逃げた場所は以下です。

　　　理数系科目：理科室や生物室、保健室。幾つかは校庭にも。
　　　文型科目　：図書室など本がある場所を目指しているようです
　　　体育：グランドや体育館方面へ向かっています
　　　音楽：音楽室へ行こうとしているようです
　　　家庭：家庭科室へ向かっているようです
　　　美術：校庭か美術室を目指しています

　神魂現象に巻き込まれている人は、世界が歪んで切り分けられているようで、
　このコースをチョイスしたＰＣさん以外のＰＣさんはいません。

　追試を受ける必要のある科目をすべて「キャラクターの行動」の冒頭に記入してください。（例：体育／英語）
　ただ、どれか１匹（一枚？）でも捕まえると必要な分の問題用紙が全て手元に集まる仕様になっているようです。

それでは、よろしくお願いします。レディ……、ファイッ！