「妻と娘が帰ってきますように」
「子供のころ別れたきりのパパに会いたいな」
「家族と話をする時間が欲しい」
サンタポストへ投函された、3つのお願い。
それを手にしたサンタさんだけでなく、冬の妖精達は、ほろり、と涙を流した。
クリスマスは過ぎてしまったけれども、それでもどうにかして叶えたい。サンタさんは色々な精霊や神様にお願いして周り、漸く力を貸してもらえるようになったようだ。
* * * *
屑利 執が己のろっこんで召還した中年男性、沼田さん。
今日も執に召還され、お使いをこなしていた。
彼は、少し前に奥さんと娘さんがいなくなってしまったらしい。それ故に、サンタポストへと「戻ってきて欲しい」と願いを託した。
自分の家族と似た母子を見かけ、ふと足を止める。その微笑ましい様子に見とれながらも、彼は自分の家族が戻ってきたらどんなに素敵だろう、と内心でため息をついた。
* * * *
最上 るるかはその日、何気なく窓の外を見ていた。
小さな女の子と父親らしき男の人が散歩をしている。その様子を見ているうちに、彼女は幼い頃に消えた父親の事を思い出した。
(今、なにをしているのかな)
るるかはお気に入りのテディ・ベアを手にし、そんな事を考え思いを馳せる。
話したいこと、見せたい物が一杯ある。だから、早く帰ってきて欲しい。
「いつか、パパとまた一緒に暮らせるのかな……」
いつのまにか涙が頬を流れていた。るるかはその涙を拭いながら、小さな声で呟いた。
* * * *
鉄 衛守はその日、会社側から有給を取るように言われた。急に休みになり、予定ががら空きとなった彼はひとまず色々と考える。
(折角だから、家族とゆっくり寛ぎたい……)
衛守は「よし」と1つ頷くと、家族の元へと歩いていった。今日は何をしようか。家族と一緒ならきっとどんな事でも楽しいだろう。
(いい事がありそうな予感がする)
いつになく少し心が弾む。そんな気がしながらドアに手をかけた。
* * * *
寝子島のどこかで、優しい風が吹く。
家族の絆を再び結び、もしくは絆を深めるような暖かさを持って。
その優しい風は、貴方にも幸せを運んでくる。
菊華です。
今回は
・家族との再会
・家族との和解
・家族との団欒
を描くシナリオをご用意しました。
屑利 執さん(のろっこんで召還される沼田さん)、最上 るるかさん、鉄 衛守さんがだしたお願いによるものです。
*家族との再会
夢ではありません。
なんらかのすれ違いにより生き別れになっていた家族と再会できます。
場所は何処でもかまいません。どんなシチュでもかまいません。
*家族との和解
夢ではありません(くどいようですが)
なんらかのすれ違いによりギクシャクしていた家族と和解できます。
切欠はちょっとしたことでもかまいません。またPCの家族同士の和解でもOK!
今後は少しでもよい関係が築けるでしょう(これもサンタさんからの贈り物です)
*家族との団欒
仕事やらこまごました云々がサンタさんの力で解消されました!(たぶん)
今日は家で家族とまったりできます!
家族でこたつでみかんを楽しむもよし、ご飯をいっしょにつくったりするもよし。
上記の中からお選びください。
また和解・再会の場合は相手についても簡単に記載願います。
今回、NPCは登場しません。
皆さんでまったりしてください。