とある日。
神嶋 征一郎は我に帰り愕然とした。というのも……。
「か、体が縮んでいるのか……?!」
夢でこういうのを見た事があるかもしれないが、ともかく、今の征一郎は小学1年生ぐらいの子どもに変身しているのだ。
(これは……神魂の悪戯か? それともだれかのろっこんの暴走なのか? それにしても動きづらい!)
愛らしい衣服を纏った、小さな体では大きな椅子から下りるのも一苦労。征一郎は状況を確認しようと辺りを見渡すも、洋館が広く感じてしまい、圧倒される。
(どうしたら、元に戻れるんだ?)
征一郎はため息を吐きながら、とりあえず手がかりを探そうと、とことこ洋館の中を歩いて見る事にした。
しばらく行くと、彼は自分と同じようになった人々を見かける。性別、年齢関係なく幼い少年と化した人々は、果たして無事に元に戻れるのだろうか?
* * * * *
――征一郎が洋館を彷徨っている頃……。
「わぁおっ!」
赤毛の少年、
ロベルト・エメリヤノフは目を輝かせた。
というのも周りは、愛らしい男の子ばかりだったからだ。
『ショタ』
幼い少年たちを意味する言葉である。
そして、ロベルトは、『ショタ』好きな高校生だった。
「確かに
サンタさんへの手紙でこんなお願い事をしたけれど……叶うなんて!!」
ロベルトは辺りを見渡して幸せそうに頬を緩ませた。
周りは春のように暖かい原っぱ。そこで元気な『ショタ』たちが思いっきり遊んでいる。天国のような光景にロベルトは歓喜していた。
「なんかしらねぇけど、『ショタ好き』ってヤツ以外は男の子になってるな」
ロベルトが足元を見ると、テオドロス・ヴァルツァ――テオが不機嫌そうにそう言った。テオは後ろ足で耳をかきながら
「まぁ、戻りたかったら課題がちょっとあるみたいだが、どうにかなるだろう?」
「え? そうなの?」
ロベルトがきょとんとしている間にテオは姿をくらます。ロベルトは平和な光景を目の当たりにしつつ、どうしようか考えるのだった。
辺りを見渡せばお菓子の家のようなものがあり、その他にも浅い小川やポニーのいる牧場、絵本に出てくるような洋館もある。
「たまにはゆっくりするのもいいかも」
そう呟き、ロベルトは子供達の楽しそうな様子を見ながら草原に腰を下ろすのだった。
ども、菊華です。
どう考えてもカオスですね。しかたないね。
概要
神魂効果でこのシナリオに参加しているPCの皆さんは老若男女関係なく所謂『ショタ』になりました。
正しキャラクターデータに『ショタが好き』と明記している人のみ変化するかしないか選択できます。
思いっきり(良識の範囲内で)愛でましょう。
おいたが過ぎると『神の見えざる手』(=マスタリング)が働きます。
原因はさておき、解決するには課題があるようです……。
今回の舞台
原っぱ
春風が吹き、花が咲く原っぱです。遊ぶのに丁度いいでしょう。
お菓子の家
いろんなお菓子で作られた子供の夢の城です。ウエハースの屋根とか、飴の窓などで出来ています。家具もお菓子聖で、食べてもまた再生します。とても美味しいです。
小川
浅い小川で、小さな魚がいます。その他ザリガニもいるかもしれません。
牧場
ポニーがいます。無茶な事をしなければ落馬はまず無いでしょう。ただし気まぐれです。ニンジンや干草を揚げると喜びます。
洋館
中に入ると夜のような雰囲気がある洋館で、奥にバーがあります。
バーテンダーっぽいお姉さんがいて、ミルクやジュースだけでなくお酒のようなナニカ(ノンアルコール飲料)などを提供してくれるようです。
課題
この現象を解決するには課題をこなさないといけないみたいです。
次の中から1つ選びチャレンジしてみてください。
チャレンジする方は番号をアクションの冒頭にコピペ願います。
【1】
洋館の中には、夜のムードが漂うバーがあります。
そこで飲み物を注文すると……何故か嫌いな食べ物も一緒に出されます。
艶っぽく微笑むお姉さんの前で、貴方は嫌いなものを食べられるでしょうか?
【2】
牧場ではカウガールのお姉さんが困っています。
ポニーたちが首に鈴をつけさせてくれないと言うのです。お姉さんの為にポニーのお世話を手伝い、隙を見て首にすずをつけましょう。
【3】
お菓子の家に入ると、何故か出られません。
そこから出るには魔法のカギが必要なのだそうです。皆で探し出しましょう!
*その他、課題にチャレンジする以外の行動をとる事も可能です。
登場NPC
ウォルター・ブラックウッド
金髪がさらさらの、6歳ぐらいの男の子になっています。
ガンマンごっこをする仲間を探しているようです。
牧場にいます。
上野 睦子
猫目の、ちょっと身なりの良い8歳ぐらいの男の子になっています。
見た目は大人しそうですが……。
草原にいます。
それではよろしくお願いします。