寝子島駅から出てきたのは、赤い服を着た1人の爺さん。
赤い帽子に、立派な白いあごひげ、そして白い大きな袋を背負っている。
どこからどう見てもサンタだが……
「あ! サンタさんだー!」
サンタはかわいい子どもに笑顔を見せると、袋からごそごそ……プレゼントをあげる。
「ほーら、猫のぬいぐるみをあげよう」
「ありがと……にゃ」
「いい子だねえ~」
ニヤッと笑うサンタの赤い服は黒に染まって、服が異次元に繋がっているかのようにゆらゆらと揺れる。
そのまま駅を立ち去ると、ぬいぐるみをもらった子どもの姿が見えなくなっていた。
そのかわりに、そこには困ったようにきょろきょろと辺りを見回す猫が一匹。
「へっへっへ。どーんどんプレゼントしてやるぜえ~」
くわえ煙草のブラックサンタは、どこか体がふわふわ浮いてるような、この世の者とは思えない身のこなしで駅を去って行く。
一部始終を目撃してしまった数人のもれいびたちは、居合わせたテオからも説明を受け、その情報を広めていった。
寝子島の子どもたちを守らなくては……!
神魂の影響か何かで、ブラックサンタが現れました。
能力は、プレゼントのぬいぐるみを相手に触れさせると、
相手をそのぬいぐるみの本来の姿(猫のぬいぐるみなら猫)にしてしまうこと。
そのとき、赤い服が黒光りするようです。
テオによると、ブラックサンタをぶん殴ると効果が切れて、
駅で猫にされてしまった子どもも含めて、みんなが元に戻れるようです。
人のように見えますが、普通の存在ではないそうです。思いきりやっちまって大丈夫です。
駅や店舗など、あちこちに出没しては子どもにプレゼントを触れさせようとしています。
探すのは簡単なので、特にアクションで文字数を割く必要はありません。
探して見つけた、たまたま見つけた、情報を知らないけど遭遇した、などお好みでどうぞ。
出逢ってからどうするかを、アクションに書いてください。
シナリオに参加するPCさんは全員、ぬいぐるみに触れてしまう可能性があります。
自分は絶対に触れない、というアクションは認められません。
(自分は絶対に触れる、というアクションはOKです)
どんなぬいぐるみに触れるかは(PCさんは選べませんが、PLさんとして)アクションで指定できます。
指定がなければ、こちらで見繕います。
自力で動けないもの(バナナやリンゴ)になっても、何故か少しずつくらいは動けます。ずるずると。
ブラックサンタが持ってきてるぬいぐるみ以下の中から選んでください。
・ねこ
・犬(柴犬)
・たぬき
・さる
・アルパカ
・かわうそ
・へび
・マングース
・かえる
・ひよこ
・りんご
・みかん
・バナナ
・幕の内弁当(弁当箱も含む)
・月見うどん(どんぶりも含む)
・天ぷらそば(どんぶりも含む)
・まきまきうんち
今回はどちらかというとコメディ寄りのバトルを想定しています。
戦いつつ、動物か何かにされつつ、楽しみながら倒して事件を解決してみてください。