寝子島小学校の校庭で、落ち葉や木の実の山を前にして、教諭の木立 かおり(こだち かおり)は考え事をしていた。
「落ち葉がいっぱいですよね。何かに使えないかしら」
子どもたちは、木の実集めが大好きだ。
集めた木の実やたくさんの落ち葉を、ただ捨ててしまうのではもったいない。
そう考えて、かおりは決めた。
「そうだ、落ち葉を使って、工作をしましょう!」
職員室に戻って、許可を取ったかおりは、さっそくポスターを作った。
「落ち葉や木の実で、何か作ってみませんか……っと」
やがて、小学校の廊下に、希望者募集のポスターが貼られた。
『 秋の落とし物を使って、たのしく遊ぼう! 』
廊下に掲示されたポスターを、
烏丸 エリオが見ていた。
「こんなんあるんやなー」
日頃から山で暮らしているエリオにとって、落ち葉は当たり前のようにそこらへんにあるものだ。
「ん~……」
「落ち葉も木の実も、珍しくはないんやけど……」
どうしようかな、と考える。
瀬良 仄も同じように、ポスターを見上げてつぶやいた。
「へえ、図工室で工作かあ……。落ち葉で何が作れるのかなあ?」
ポスターには、しおりやフォトフレームのイラストが描いてある。
「上手にできたら、おじいちゃんにプレゼントしようかな……?」
祖父の喜ぶ顔を想像して、仄はにこっと笑顔になった。
秋の日の、自然の素材を使っての物作り。
希望者は、放課後図工室に集合!
こんにちは。秋ですね。
秋といえば、どんぐり拾い。
拾ったどんぐりで、何か作ってみたい……と、
そんなわけで、今回は、小学生限定の工作シナリオです。
場所は、寝子島小学校の図工室。
時間は、放課後の1時間程度を予定してます。
学年問わずの、自由参加です。
押し花、しおり、木の実のアクセサリーや、置物。
画用紙に落ち葉をばんばん貼っていくだけでもいいし、
誰かへのプレゼントを作るのも良し。
(木の実は煮沸消毒してあります。虫予防!)
基本的な材料はそろってますが、危険物や特殊な道具でなければ、
持ち込みもOKです。
何を使って、どんなものを作るのか、必ず明記してくださいね。
もし、シナリオ参加者以外の誰かにプレゼントしたいとお考えの場合は、
これまでに参加したシナリオや、お手持ちのイラストを指定していただければ、
リアクション本文にリンクを貼ることができますので、ご記入ください。
(手渡す場面は描写できませんが、あげたいと考えていることは表現できます)
今回、企画して作業を監督してくれるのは、
2年生を受け持っている、木立 かおり先生です。
40歳の女性で、おっとりとした優しい先生。
ただし、怒ると怖いという噂もあります。
工作が得意な子も、苦手な子も、楽しく秋とたわむれてみませんか?
それではご参加お待ちしてます。