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何でも屋『いぬもり』の日常
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何でも屋『いぬもり』の戸を潜った
夜海霧 楓
が最初に見留めたのは、
「いらっしゃいませー! ……あ! そのチラシ!」
という具合で、ぴかりと瞳を光らせる
犬杜 初
の姿だった。
「ほら、言ったでしょ、お兄ちゃん。商売っていうのは……」
「初。お客様の前だ。……すまない。どんな用だろうか」
はしゃぐ初のことを、店の主――
犬杜 一閃
が窘める。
「元気な嬢ちゃんだな。どっかで似たような状況見た事ある気がするぜ」
と、楓は幾らかの親近感を覚えながら、少しだけ笑った。
主に自宅で、という続く台詞は胸の内に封印。
脳裏に浮かんだ少女の顔も、今はとりあえず頭の端っこに追い遣る。
そうして楓は、指を2本立てた。
「兄さんも大変そうだな……ってのは置いといて。依頼は2点ある。一つ目は、寝子島の情報網を広げたい」
「……情報網」
「ああ。情報屋から情報屋っつーのは、わざわざ金蔓を他に紹介するようなものだからな」
故に、余程の事態にならないと情報が回ってこないということもある。
何かあった時初動が遅れやすいのは、楓からすればいただけない。
「特に旧市街は信用第一な所があるだろ? ツテがないと当たりにくいんで、贔屓にしてる情報屋の話を……」
「なんか……うい、こういうのドラマで聞いたことある!」
楓の話に、初が真面目な顔で割り込んだ。
瞳には興味の色が滲んでいるが、茶化すような様子ではない。
「ドラマ……」
思わず呟いた楓の顔を、一閃が静かな面持ちで見遣った。
「足を運んでもらったのに申し訳ないが……お前の期待には沿えないと思う」
「……それは、情報を流す訳にはいかないという意味か、それとも……」
「うちの信用は、先代が地道に築いてきたものだ」
――つまり、何でも屋『いぬもり』は、情報屋という職業とは縁がないらしい。
一閃の言葉からそれを悟って、当てが外れたかと楓は細く息を吐いた。
「何でも屋なんてやる位だから、情報屋から色々買う事もあるだろうと思ったんだがな」
「……先に、情報網を広げたいと言っていたな」
楓の思考を遮るようにして、訥々と、一閃が先刻の楓の言葉を持ち出す。
「確かに言ったが……それが?」
「……この仕事をしていると、色んな話が耳に入ってくる」
「ああ……成る程」
些か言葉の足りない一閃の言の意を、楓は今度もきちりと解した。
「情報屋とは縁遠いが、情報網なら持っている、と」
一閃が、無言で頷く。そして、躊躇いのない口調で言った。
「尤も、協力できることがあったとしてもお客様に迷惑が掛からない範囲にはなるが」
「構わねぇ。元より、教えられる範囲でいいって伝えるつもりだったしな」
横の繋がりを頼りに情報網の開拓を。
そんな楓の目論見は、思うままにとはいかなかったがそこそこには達成された。
「まあ、要するに少しばかり遅い挨拶回りだとでも思ってくれ」
一閃がまた頷く。じゃあ2つ目の依頼だ、と楓。
「――黒い鴉の居城と苺の異世界の話について、何があったか当事者からききたい」
と、見る間に、一閃の表情が強張った。
初の方も、先ほどまでとは一転して、鋭い眼差しで楓を捉える。
「嘘か真実かは他者の聴いた話と合わせるし、言いにくい事も濁していい」
――クローネが結局何をしたいか知りたいだけだしな。
とび出した鴉の神の名に、初が固い声で問いを零した。
「……あんた、何をどこまで知ってるの?」
「それも、誰に聞いたかも、この際些細な事だろ? ああ、これも知ってる範囲でいい」
あくまで冷静な楓の言葉に、初は一閃を見、一閃もまた初を見る。
やがて――苦い物を噛み締めているような顔で、一閃が小さく音を紡ぎ出した。
囚われた男を、異世界を訪れた一行が救ったこと。
肥大化した苺の城の地下に飲み込まれた末、居合わせた者達に助けられて城の内部に辿り着いたこと。
植物と一体化して化け物に成り果てた鴉の神が倒されるのを見たこと。
「……あの世界は、元の姿に還った。そして今、俺達はここに居る」
その言葉に、嘘はないと楓は感じ取った。
(だが、断片的で……加工された真実だ。まあ、濁していいって言ったのは俺だしな)
一閃が初には口を挟ませなかったのも気になったが、
「まあいいさ。報酬はー……値切る気もねぇし、上乗せする気もねぇから……」
嬢ちゃんと兄さんの提示する額を足して2で割るのはどうかと、楓は提案する。
「何故か、丁度良くなりそうな気がするぜ」
口の端を上げた楓の見込みに間違いはなく、初は強気の額を、一閃はごく慎ましやかな額を提示した。
先の言葉通り、それを足して2で割った額を、きちんと支払う。
「……構わないのか」
支払いを受けた一閃が、やや戸惑ったような顔で問う。
「ああ、取っといてくれ。その代わり、お互いに信用が必要な職だろ? そいつが付加価値っつー事で」
必要になったら利用させてもらう事になるだろうし、と帽子のつばを弄る楓。
「縁があったら、また会おうぜ」
そうして楓は、何でも屋『いぬもり』を後にしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月29日
参加申し込みの期限
2017年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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